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会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

「座右の古典」に思う

2010-11-17 | 経営
今回は書籍の雑感。オチはありません。


最近は小遣いが減らされていることもあって本屋に通うことが少なくなりました。
ブックオフですら100円のものしか買いません。(というか買えません)。
キャンドウで100円ネクタイ1本買うのにも逡巡するほどです。


そんな中、先日立ち読みしたのがこの本。

座右の古典 ―賢者の言葉に人生が変わる
鎌田 浩毅
東洋経済新報社


古典の読書には四つのメリットがあるそうでして

 (1)未来に対するビジョンが得られる。
 (2)現代を読み解くキーワードが得られる。
 (3)本質をつかむ訓練ができ、どうでも良いことに振り回されなくなる。
 (4)過去の偉人の生きざまを追体験できる。

確かにそうかも。
で、読み進めていた私は、この本の後半で紹介していたある本に目がとまりました。

森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)
H.D. ソロー
岩波書店


森の生活〈下〉ウォールデン (岩波文庫)
H.D ソロー
岩波書店


ご存知の方が多いと思う名著ですが、私はこの本にある次のフレーズを思い出しておりました(訳者が違いますけど・・・・)。

生活のレベルが少し下がっても、
心の豊かさがもう一段だけ向上すれば
失うものは何もない。

余分な富を持つと、余分なものしか購入しない。
魂が必要としているものを購入するのに、
金銭などは必要ないのである。
 
 




実は上記引用文は、次の新書の冒頭から抜粋したものです(孫引きってやつです)

欲しがらない生き方 -高等遊民のすすめ- (角川oneテーマ21 B 121)
岬 龍一郎
角川グループパブリッシング


この本は昨年の拙稿 09年9月5日
読むのは簡単ではないけど・・・・・「邯鄲の夢」で紹介した本です。この本は今も私の座右の書です。

最近のニュースや雑誌の特集は給料削減、年金カットとか憂鬱な話ばかりですが、
ここは頭を切り替えて、
ソローのように、生活のレベルが下がってもいいように、
心の豊かさを保っておきたいものです。
そのためには、むやみに欲しがらない。他人と比較しない。
要するに「足るを知る」。 「私はこれで十分」と満足できるかが、ポイントになってくるのではないでしょうか。

しょせん、人生はカラオケボックスと一緒。
自己満足の世界ですから。

またいきます。



なかのひと

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