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セ・リーグプレーオフ 阪神タイガースvs村上ファンド第1戦に思う

2005-10-11 | 事業再生・M&A
欽ちゃんファンドと阪神社長との初会談。

①どうでもいいけど、
 これだけ世間を騒がせておいて、自社グループの情報開示を
 していない方がおかしい(法的な最低限の開示はしているけど)。
 阪神球団を上場させる前に、
 村上ファンドこそ、まず経営内容、(連結)財務諸表と株式を公開せよ。

・・・・そういえば、阪神電鉄は持分法適用会社ってことになるんですね。

(追補:12日日経社説で同じ趣旨の主張をしておりますが、この記事は11日夜に
     投稿しております。私の記事を見たのかな?)

 
②これだけ阪神ファンの不興を買っては、
 ファンクラブの投票も不要でしょう。

 それとも、ファンクラブの投票権も3分の1超、
 買い占める計画なのでしょうか。 
 yahooオークションとかで。      

③ファンクラブ会費で買える株というが、
 公開売り出し&公募増資の結果、否応無く
 阪神ファンは「持つ者」と「持たざる者」に分かれてしまう。
 しかもそれ以外の投機筋の者も参戦する。
 甲子園のチケット同様、プレミアム株となろう。 

 品薄の甲子園のチケットはネットオークションで割高で買わざるを得ない
 (合法的ではあるがダフ屋と一緒)。 
 これ以上、真のファンを喰い物にすべきでない。

④ただ、交渉のテクニックとしては、
 先に球団上場の話を持ち出した点は 旨いと思う。
 まず、マスコミ・ファンの嫌悪感を承知で上場話をブチあげ、
 続いて、それがダメでも保有資産は有効活用しましょうと、
 相対的にノーマルな話で相手を懐柔させていく。
 
 でも、不動産の有効活用=証券化、だとしたら大きな勘違い。

 球団上場にしても、不動産にしても、欽ちゃんが狙っているのは
 潜在的な「含み益の顕在化」と、その回収にあると見る。

私の中では、保有不動産の益出しをして、それを原資に増配させて
 ハイさよなら。というワーストシナリオの線は消えていません。


<以下、日経記事>
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(10/11)村上氏、球団上場は「ファン次第」──阪神社長と初会談
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阪神電気鉄道の西川恭爾社長と筆頭株主になった投資ファンド代表、
村上世彰氏は11日、大阪市内で初めて会談した。
阪神タイガース上場問題について西川社長は
「完全子会社の方が企業価値を高める」として反対を表明。
村上氏は「ファンの声を聞き判断すべきだ。
球団持ち株会社の上場も1つの方法」などと迫った。
村上氏は阪神電鉄株を中長期的に保有するつもりで
今後買い増すこともありえると語った。
午前11時から約1時間半、村上氏が阪神電鉄本社を訪れて会談した。

球団上場について村上氏は「資金調達をすればチームも強くなる。
ファンクラブ(会費)と同じくらいの資金で株が買えるならファンも
賛成すると思う。
最初から無理だと考えないでほしい」などと自説を主張。
「(公式)ファンクラブの会員は15万人おり
3分の1が反対するなら上場しない」とファン次第であることを強調した。

西川社長は「タイガースのもたらす利益をグループ外に
出さないようにしている」と上場反対を強調したうえで、
ファンや関係者の意見を聞くことには柔軟な姿勢を示した。

阪神電鉄が保有する資産について、
村上氏は「利用していない不動産を放置しておくのは無駄だ。
甲子園(球場)は今のままシートの幅を広げるなど小幅な改装でいい」
などと主張した。

会談後、村上氏は「ニッポン放送株は5年以上、東京スタイル株も4年以上
保有している。状況によって考えるが中長期的に(阪神株を)
保有したい」と語った。
阪神電鉄への役員派遣については「そんな話はしなかった」と説明。
「今後も(西川社長と)何度でも会いたい」と語った。

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