いつもご覧下さり誠に有難うございます。
最近はビジネス系の本ばかり読んでいたので
趣向をかえるべく、この本をブックオフで入手。
いわゆる名作も数多く含まれている中から
私はまずはこの本を入手。
正確にはたまたまブックオフにあったので・・・・入手。
それがこの本。
岡本太郎・・・・大阪万博の「太陽の塔」や名言「芸術は爆発だ」など、芸術家として余りに有名ですが、著作もこんなに面白いとは思いませんでした。「初打席、初ホームラン」といったところです。
つまらん人生を送っている私に、ハイテンションかつ重厚なメッセージの数々。
さながら往復ビンタを食らった衝撃を受けました。
<気に入った箇所>
----------------------------------------------------------------
○みんなどうしても、安全な道の方を採りたがるのだけれど、それがだめなんだ。人間、自分を大切にして、安全を望むんだったら、何も出来なくなってしまう。
計算ずくでない人生を体験することだ。
ぼくは、本当に自分を貫くために、人に好かれない絵を描き、発言し続けてきた。
一度でいいから思い切って、ぼくと同じようにダメになる方、マイナスの方の道を選ぼう、と決意してみるといい。
そうすれば、必ず自分自身がワァーともりあがってくるにちがいない。
それが生きるパッションなんだ。
○生きる・・・・それは本来、無目的で、非合理だ。科学主義者には反論されるだろうが、生命力というものは盲目的な爆発であり、人間存在のほとんどといってよい巨大な部分は非合理である。われわれはこの世に何故生まれて来て、生き続けるのか、それ自体を知らない。存在自体、肉体も精神も強烈な混沌である。そしてわれわれの世界、環境もまた無限の迷路だ。
だからこそ生きがいがあり、情熱がわく。人類はその、ほとんど盲目的な情感に賭けて、ここまで生き抜いてきたのだとぼくは思う。
○結果がうまくいこうがいくまいがかまわない。むしろ、まずくいったほうが面白いんだと考えて、自分の運命に賭けていけば、いのちがパッとひらくじゃないか。
○人間にとって成功とはいったいなんだろう。結局のところ、自分に夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したか、ではないだろうか。
夢がたとえ成就しなかったとしても、精一杯挑戦した。それで爽やかだ。
○自分を大事にしようとするから、逆にいきがいを失っているんだ。
○個人財産、利害得失だけにこだわり、またひたすらマイホームの無事安全を願う現代人のケチくささ。卑しい。小市民根性を見るにつけ、こんな群れの延長である人類の運命などというものは、逆に蹴飛ばしてやりたくなる。
人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。それが誇りだ。
死すのもよし、生きるのもよし。ただし、その瞬間にベストをつくすことだ。
現在に強烈にひらくべきだ。未練がましくある必要はないのだ。
一人一人、担う運命が栄光に輝くことも、また惨めであることも。ともに巨大なドラマとして終わるのだ。人類全体の運命もそれと同じようにいつかは消える。
それでよいのだ。無目的にふくらみ、輝いて、最後に爆発する。
平然と人類がこの世から去るとしたら、それがぼくには栄光だと思える。
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一言でいえば「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」。
「逆張り」っぽい人生観ですが、なかなかこれができないんですよね。
でも、とにかくスケールのでかさ、視点のユニークさなど、学ぶことが実に多い。
特に起業家志望など若い方の背中を押す・・・・というか
太郎流で「蹴飛ばしてくれる」一冊でしょう。
私も何か見つけていかないと・・・・。
そうそう、推薦された斎藤孝氏の目利きもぶりにも拍手です。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
本日の1曲。
太陽の塔もあった大阪万博。
私も行きましたが、猛暑の中、
テーマである「進歩と調和」ならぬ
「辛抱と長蛇」のため日射病になったことが良い思い出です。
万博が開催された1970年発表。
大阪の隣、京都が舞台。ベンチャ-ズが作曲した名曲です。
渚ゆう子「 京都慕情」
最近はビジネス系の本ばかり読んでいたので
趣向をかえるべく、この本をブックオフで入手。
読書入門―人間の器を大きくする名著 (新潮文庫 さ 54-2)齋藤 孝新潮社このアイテムの詳細を見る |
いわゆる名作も数多く含まれている中から
私はまずはこの本を入手。
正確にはたまたまブックオフにあったので・・・・入手。
それがこの本。
岡本太郎・・・・大阪万博の「太陽の塔」や名言「芸術は爆発だ」など、芸術家として余りに有名ですが、著作もこんなに面白いとは思いませんでした。「初打席、初ホームラン」といったところです。
つまらん人生を送っている私に、ハイテンションかつ重厚なメッセージの数々。
さながら往復ビンタを食らった衝撃を受けました。
自分の中に毒を持て―あなたは“常識人間”を捨てられるか (青春文庫)岡本 太郎青春出版社このアイテムの詳細を見る |
<気に入った箇所>
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○みんなどうしても、安全な道の方を採りたがるのだけれど、それがだめなんだ。人間、自分を大切にして、安全を望むんだったら、何も出来なくなってしまう。
計算ずくでない人生を体験することだ。
ぼくは、本当に自分を貫くために、人に好かれない絵を描き、発言し続けてきた。
一度でいいから思い切って、ぼくと同じようにダメになる方、マイナスの方の道を選ぼう、と決意してみるといい。
そうすれば、必ず自分自身がワァーともりあがってくるにちがいない。
それが生きるパッションなんだ。
○生きる・・・・それは本来、無目的で、非合理だ。科学主義者には反論されるだろうが、生命力というものは盲目的な爆発であり、人間存在のほとんどといってよい巨大な部分は非合理である。われわれはこの世に何故生まれて来て、生き続けるのか、それ自体を知らない。存在自体、肉体も精神も強烈な混沌である。そしてわれわれの世界、環境もまた無限の迷路だ。
だからこそ生きがいがあり、情熱がわく。人類はその、ほとんど盲目的な情感に賭けて、ここまで生き抜いてきたのだとぼくは思う。
○結果がうまくいこうがいくまいがかまわない。むしろ、まずくいったほうが面白いんだと考えて、自分の運命に賭けていけば、いのちがパッとひらくじゃないか。
○人間にとって成功とはいったいなんだろう。結局のところ、自分に夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、努力したか、ではないだろうか。
夢がたとえ成就しなかったとしても、精一杯挑戦した。それで爽やかだ。
○自分を大事にしようとするから、逆にいきがいを失っているんだ。
○個人財産、利害得失だけにこだわり、またひたすらマイホームの無事安全を願う現代人のケチくささ。卑しい。小市民根性を見るにつけ、こんな群れの延長である人類の運命などというものは、逆に蹴飛ばしてやりたくなる。
人間本来の生き方は無目的、無条件であるべきだ。それが誇りだ。
死すのもよし、生きるのもよし。ただし、その瞬間にベストをつくすことだ。
現在に強烈にひらくべきだ。未練がましくある必要はないのだ。
一人一人、担う運命が栄光に輝くことも、また惨めであることも。ともに巨大なドラマとして終わるのだ。人類全体の運命もそれと同じようにいつかは消える。
それでよいのだ。無目的にふくらみ、輝いて、最後に爆発する。
平然と人類がこの世から去るとしたら、それがぼくには栄光だと思える。
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一言でいえば「身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」。
「逆張り」っぽい人生観ですが、なかなかこれができないんですよね。
でも、とにかくスケールのでかさ、視点のユニークさなど、学ぶことが実に多い。
特に起業家志望など若い方の背中を押す・・・・というか
太郎流で「蹴飛ばしてくれる」一冊でしょう。
私も何か見つけていかないと・・・・。
そうそう、推薦された斎藤孝氏の目利きもぶりにも拍手です。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
本日の1曲。
太陽の塔もあった大阪万博。
私も行きましたが、猛暑の中、
テーマである「進歩と調和」ならぬ
「辛抱と長蛇」のため日射病になったことが良い思い出です。
万博が開催された1970年発表。
大阪の隣、京都が舞台。ベンチャ-ズが作曲した名曲です。
渚ゆう子「 京都慕情」
会社員のひとに言っても所詮憧れの言葉であり続けるんだろうね。
で、こういう言葉に騙されるひとも多数(笑)
受け止め方の違いによるんだろうけど、
成功者の言葉に左右されちゃいけないって最近感じます・・・
こういう人生に対する態度・姿勢が、
培われていくのかなと、思いました。
やはり、厳しい道を進んでいくんだから、
前進する為に払う、多大な犠牲も、
上手く工面・対処しながら進んでいくべきで、
その先に目指す自分があると。
『閉塞を打ち破る』って、
ゆっくりゆっくり着実に努力して、
人生をかけて取り組んでいって、
その後で、劇的な変化が生じるのかなと。
そう思いました。
先生、勇気をありがとうございます。