Uさん、こんばんは。
Wireworldのスピーカーケーブル、HES。
ケーブルなんて何でも良く、出音も気にしないと書きましたが、やはり気になり始めました。
そこで、以前使っていたBELDENのSTUDIOと比較してみることにしました。
スピーカーの位置を調整して、短い線長であるSTUDIOでも配線可能にします。
STUDIOの品番は、確か717EXです。
もう一つ上の718EXに行きたかったところですけれど、使っているバナナプラグには太過ぎました。
その前は、716EXを使っていましたね。
717EXに替えたところ、716EXよりも低音が出てもっさりした音になりました。
鈍重な音に嫌気がさしましたが、使っているうちにそれも気にならなくなり、いつの間にか常用ケーブルです。
* *
BELDENのSTUDIOに付け替えて音出しです。
音像が中央寄りに小さく丸くなりました。
音量を上げても、まとまった丸が大きくなるだけです。
パァーっと細かい音が広がる感じではありません。
低音と高音は控え気味な感じです。
嫌な堅苦しさはありません。
角の無い耳障りの良い音です。
いかにもHiFi、という感じではありませんが、長い間ストレスなく聞けるような音です。
突出したものはないけれど、中音中心にバランス良くまとめた、というのでしょうか。
元々は業務用ですからね。ポイントは正にそこなのでしょう。
HESに替えました。
一聴して力強さが出たのを感じます。
音が広がる、というよりも、前に出てくる感じです。
高音と低音が前に出ます。
相対的に中音が引っ込んだような感じです。
解像感も少し上がって、STUDIOよりも音がはっきり明瞭になりました。
少し緊張感のある音です。
HESにすると、音と対峙して聴く、そんな感じになります。
STUDIOですと、ゆるーく音楽を聴く、そんな感じです。
時に寝てしまいます。
HESでは、目が覚めます。
BELDENの音に耳が慣れてしまってるのかなぁ。
STUDIOの方がリラックスして聴けます。
DACの設定や、音楽プレーヤー(ソフトウェア)のレートを色々変えてみましたが、HESの基本的な性格(音質)は変わりません。
折角買ったWireworldのケーブルですけれど、これならBELDENに戻した方が良さそうです。
アンプやスピーカーとの相性もあります。
機器を換えればまた違う結果が出てくるでしょう。
それから、曲(録音状態)によっても音の出方が違います。
STUDIOよりも却ってHESの方が良いというケースもあるでしょう。
ただ、現構成の機器にHESを活用した場合、普段よく聞いている曲にはちょっと向いていなさそうだ、ということは言えそうです。
ということで、時間をたっぷりかけて仕上げたHESは、ごく短期間の使用で屋根裏のストック用具入れ行きになります。
まっ、こういうこともあるでしょう。
ケーブルの比較、やってみて良かったです。
ではこれで失礼します。
ごきげんよう、さようなら。