Uさん、こんばんは。
同時保有5台中、この機種が最後の紹介となります。
直近の関連記事で数えるとまだ3台目。
けれど残りは既にブログで触れているiFi audioのZEN ONEと、CECのDA53ですから、Perfect Wave DAC MK2(以後PWD)を以てお終い、というわけです。
このPWD、以前から少し気になっていた機種でした。
DSDを買って少ししたら、程度の良さそうな出物がネットショップに現れて、心(物欲)がぐらつかされます。
そして先にDSDを選んでしまったこと後悔しきり。
どうしてもPWDへの思いを断ち切れず、少ししてから追加入手してしまうという悪手を打ちました。
既にDSDの音は掴んでいたため、こっちの音が気になり、ショップの方にDSDと音の違いはどうかと尋ねました。
同じPS AUDIO製だから同じようなものだという、当然のような答えが返ってきました。
その時、果たして買うべきなのだろうかと疑念が少し湧きます。
でも結局配送の手配をしてもらって店を出ました。
NuwaveDSDが小さくて薄っぺらい(背が低い)せいもあるのか、PWDはフルサイズ。
大きくて立派です。
凸凹の少ない、全体に単調なデザインですから、少しメタボに感じられるぐらい、でっぷりした印象を受けます。
結構な重さもあります。
このPWDはオリジナルのPWDをMK2にアップデートしたもので、送られてきた箱の中には、元のオリジナルの基盤も同梱されていました。
前面フロントパネルにボタンが一つ。あとは液晶パネルで操作します。
PSAUDIOのマークがそれで、待機復帰用のスイッチとなっています。
※スイッチを入れるとマークは青く光ります。
液晶パネルの応答性はそれなりに良いのです。しかしボリュームなどは指でやっても面倒なだけで、リモコンを使った方が良いのです。けれど、この機種でもリモコンはほとんど使いませんでした。
この液晶パネル、使っている間はトラブルがありませんでしたし、表示はカラーで大変美しいのです。とはいえそのうち劣化して焼き付くか、薄くなって見えなくなりそうな感じの代物です。
PWDはそれなりの値段です。
しかし、国外製品は得てしてこういったところの品質に頓着しないところがあります。
この液晶パネルの出来を見ているといささか不安になりました。
上面のパネルは、DSDと同じように黒色の鏡面仕上げになっており、大変に綺麗です。
背面には大凡考えられる入力端子は付いておりまして、利便性は高いと思います。
※珍しいところでは、I2Sが付いており(PS AUDIOが始めたらしい)、HDMIケーブルで、I2S対応機種と接続可能。
PWDはデジタルボリュームが付いています。そのままパワーアンプに接続することも出来ます。
自分は、逆に固定出力にしてプリアンプに信号を送りたかったのですが、可変を固定に変更することは出来ませんでした。切替スイッチが探せなかっただけかな。
デジタルとはいえ、ボリュームを2回通しますから、何となく気分は良くはない。
アップサンプリングも出来ます。
所有期間中、この機能は使わずに、PCからのレートそのままで通しました。
デジタルフィルターが5~6種類ありました。
切り替えてみましたが、フィルター間でほとんど違いは分かりませんでした。
分からないのは接続しているアンプやスピーカーのせいかな。
さて、出音ですけれど、DSDと比べて、音がより精細な感じで細かい音も出、音の拡がりがあります。
低音の方は、DSDの方が出ていた気がします。
全体として音質は1ランクか1.5ランクぐらい上の上質なものです。
が、冴えた音、ストレートにアキュレートな感じかと言われるとそうでもないような。
そうですね、耳に優しいようにある程度整えられた自然な音?でしょうか。
音は冷たくはなく、ほのかなに温かみを感じます。
少しだけホワイトノイズが気になるかな~というところはあります。
音の出、パンチ力はあまり感じません。
角の立った音は出しません。PSaudioは皆そうです。
品が良く、浮ついたところも無く、落ち着いた音の出です。線は細いです。
クラシックミュージックがあうのかな。
このDAC、癖やキャラクターはほとんどありません。他社のアンプなどと組み合わせる場合でも、問題は少ないでしょう。
でもPWDは同社のPerfect Wave TransporとI2S端子で組み合わせるのが、当たり前ですが一番望ましく、本領が発揮できるはずです。PWDを選ぶなら、PWTも用意した方がもっと良い結果が得られるでしょうね。
両者を接続しての音を聴いたことはありませんが、ネットの書き込みを見たり、自宅での音の出具合からそのように感じます。
実際、問題なく普通に音が出ていても、なぜか少し物足りない感じがします。
この機器を生かし切れていないような、そんな感じです。
ですから、同社のPWD同志の組み合わせがベストなんだろうと。
それとも。
自分のシステムの構成機器が、PWDに比して全体に少しグレードが低かったせいでしょうか。
仕方がないからお前のにも付き合ってやるよと、そんな佇まいでもありました。
ではこれで失礼します。
ごきげんよう、さようなら。