Uさん、こんばんは。
前回の、Impusoの投稿からまたまた更新間隔が開いてしまいました。
出来ればマメに更新したのですが、なかなか難しいものです。
さて、今回もDACです。
昨年の春頃、一時期ですが家にDACが5台ありました。
どうしてこうなったのは今となっては思い出せません。
そのうち、今でも残っているのは、ZEN ONEだけです。
積極的に残したというよりは、手放したいものから手放したらこれが最後に残ったという体たらくです。
本当は、これこそいの一番に手放したい筆頭機器なのですけれど、結果として使い続けることになっています。
さて、話を戻しましょう。
前回、Impusoの振り返りをしましたから、その時に使っていた機種の簡単なレビューを残しておこうと思います。
最初は、B.M.CのPURE DAC Mk2です。
まだあの時、C.E.CのDA53を持っており、カルロス・カンダイアス繋がり(DA53の設計者、B.M.Cの創設者)で、B.M.Cに関心を持っていたところです。
DA53は既に記事にしていますので、振り返りは省略します。
B.M.Cに関心を持っているといっても、別にこれと言って、DA53に良かったところもありません。
ただ何となく、PURE DACはどこかDA53よりは自分の好みの音を出してくれそうな、そんな独自の雰囲気を醸し出しており、予算的にも届きそうな範囲にありましたから、一つ物は試しだと手元に引き寄せて見たのです。
完全バランス駆動というところにも惹かれるところはありました。
旧製品のPURE DACは、USB-24bit192㎑まで対応していました。普段は176.4㎑しか設定しませんでしたから、これでも良いのですが、せっかくならと384kHz/32bitに対応するMk2を選ぶことしました。
多少難のある個体(中古)で、価格は抑えめでした。
さて、これが正面からみた絵です。
※PureDACとMk2では外見上の違いがほぼないようで、背面のラベルを見なければ両者の区別がつかないのではないかと思います。
フロントに円形の表示パネルがあるのがデザイン上の特徴です。
何となく、この部分だけダン・ダゴスティーノのモメンタムシリーズに似ていて、安っぽい所有欲を満足させてくれます(あちらは超ラグジェアリー機器ですから一生縁はありません)。
ですけれど、この真ん中の円筒形の膨らみ、凸凹のせいで、ラックへの収納が少し非効率になりました。機能的に本当に必要なものなのでしょうかね。
余り操作上の記憶はありませんが、各ボタンが小さく押しづらかったのと、この円形の表示パネルがやけにギラギラとまぶしかったことは覚えています。
確かディマーは付いていなかったために、この不必要に明るいLEDは受け入れないといけませんでした。
表示されているのは、確かボリュームのみで、入力信号でもなく、固定出力使い※の自分では全く不要のインフォメーションであることに苛立ったことは覚えています(可変出力にして簡易プリアンプとしても使えます)。
肝心の音質ですが、どなたかのレビューにあったように、中音中心のメリハリのある少し力強い感じの出音です。低音も出なくはありませんが、特徴的ではありません。
確かに明るい感じ・瑞々しさ・鮮明さがあるという印象を受けますが(これを設計者が狙っているらしい)、音に広がりがあまり感じられません。
どちらかというと鮮鋭度のある、まとまった感じの音です。
これは自分がDACに望んでいるものではありません。
通電状態を継続したら音が変わるかと期待してみましたが、出音が変わることはありませんした。
広大なステージを夢見て夢破れたり、です。
自分勝手ながら、ここに大変な期待していたのですが(機械の外見からそんな印象を受けていた)、毎度の事、いつものように裏切られました。
別にB.M.Cに約束してもらったわけでもないのですから、まぁ、一方的な恨みつらみをしてもですね。
※ラックの下の段にDA53と近いうちにレビューをする予定のNuWaveDSDが見えています。
多少金ぴか趣味のところはありますが、モノとしての出来も良く、置いておけば絵になるPure DACですけれど、肝心の音が好みに合わなければ、手元に置いておく理由はありません。
割と短い期間でお別れとなりました。
なお、Pure DACは、ヘッドフォンアンプとしての機能も充実しているようです。
ラウドスピーカーでの使用が中心の自分では使うこともありませんで、こちらの方の出音については何もお伝えすることはありません。
付属品として、小振りで少し高級そうなスマートな印象のリモコンが付いていました。
直接本体を操作した関係でリモコンには手を触れず終いです。
これで、カルロス・カンダイアスとの縁が切れたと思いきや、実は未練がましく、AMP53のことがいまだに気になっています。
DA53のみならず、昭和のアニメロボのような痛い顔つきをしたおかしなAMP53にも引き付けられるなんて、自分もかなりおかしな精神になってしまっているのかもしれませんが、それも、鬼才カルロスの魔力なのかもしれません。
ではこれで失礼します。
ごきげんよう、さようなら。