ユキエさん、こんばんは。
欲しかったアキュフェーズC-2000が確実に手に入るチャンスがありました。
ただそこで考えました。
C-2000を買うと、そこから改めてこの機種に見合う、他の機材の組み合わせを求める旅が始まるのは目に見えています。
オーディオに傾ける更なる労力・気力・財力が必要になります。
このところ考えていました。
果たして自分の本当に求めているものは何なのであろうか、と。
例えば、自分の求める音が、廉価なコンポで実現出来たとする。
現在のセパレートアンプではなく、チープなプリメインアンプで出たとする。
高くも無い、細くて造りも雑なケーブルの方が音が良かったら。
外付けのDACも、DDCもMCGも必要なく、アンプ内臓の簡易なDACの方が音が好みだったら。
キャビネットが小さく、ウーハーも小口径で、昔ながらの紙コーンで音が安っぽいながらも刺激も無く長時間聴いていられる音が出るスピーカーがあったのなら。
トーンコントロールやイコライザーで作った音の方が心地良い音だったら。
頭ごなしに、ピュアオーディオかくあるべし、という態度で来ていたような気がします。
自分が嫌いな、思考停止状態にある教条的な態度です。
そもそも(ピュア)オーディオという趣味を持つこと自体、関心を持つこと自体、どうなのかと少し前から疑問を抱いてきました。
適当な音が出ていればそれで良いのではないか、そういう気持ちが強くなりました。
以前も投稿しましたが、ビジュアルサウンド、ヘッドフォーンオーディオ、カーオーディオ、いずれも殆どこだわりがありません。
それをピュアオーディオにも当てはめるようにして、この趣味から卒業しよう、そう思うようになりました。
そう、スピーカーの話をしましょう。
正直、今使っているKEFQ500は余り良い音ではありません。肩透かし、ハズレでした。
それでもボーカルモノは聴けることがありますし、適当にあやしていればこれで良いのではないかと思うようになってきています。
放出する可能性はまだありますが、適当オーディオであれば、これでもいいやと言う気にもなります。
音が良くないですけれど、出で立ちが良いです。部屋に置いておいて少し絵になるというか。
そして、こんどはアンプです。
プリにアキュフェーズを入れれば、パワーアンプの入れ替えはほぼ必死です。
プライマーとアトールの組み合わせは放出することになるでしょう。
でも気に入っている部分がある機材です。手放すのに抵抗があります。かといって3組も残すのは無駄だしお金も無い。
前に進むことで、これから発生する色々な課題、矛盾を解消するのは少し辛くなってきました。
アキュフェーズが済めば、自分の性格からすれば、こんどは別のブランドに心移りするかもしれない。多分するだろう。
自分の求める音のために機器を求めるのではなく、オーディオそのものを楽しみたい、こういう風に主客がいつの間にか入れ替わっていました。
これではいつになっても終わりはありません。
オーディオに関わるよりもっと大事な事がいっぱいあります。
そちら方面に気持ちを集中させたい、もっと大切なことに注力したい。そう思います。
オーディオはやはり、どこまで行っても単なる享楽、気晴らしです。
音楽は大事ですが、音楽を聴くための機材は自分の心持ち一つでどのようにでも選択は変えられる。
そのチャンスは、悩ましい今しかないと思いました。
引き返すなら、今しかない、そう思います。
高尚なことを進めながら、オーディオを極めることが出来る人もいましょう。
不器用な自分ではだめです。
ここから離れなければ。
これからも機材の購入・放出など、入れ替えはあると思います。
それはオーディオを極めるためのものでもなく、前進するためのものでもありません。
より妥協するためか、後退するためのものです。
低位ながらも、そこで調和して特段不満のないものにするための所作です。
季節によって服装を変えるように、気負わずに機器の入れ替えを行います。
気が向いたら、です。
スマートフォンのモノラルスピーカーから出る安っぽい音では、流石にこれを良しとして受け止めることは出来ないとは思いますけれど、音が出ていれば良い、つまりゼネラルオーディオ程度の音質で満足することになるのは見えています。
これで幸せになれると考えています。
ではお休みなさい。