昔の娯楽は

テレビやスマホが無かった時代

遠い昔の遠い時代

何が娯楽だったんだろう

きっと人の噂や
悪口や
ちょっとしたスキャンダラス
な事が
人々のささやかな楽しみだったの
かも

今の時代は
娯楽がたくさんあるから

無関心でいられる

遠い昔に私が生きていたら

スキャンダラスな娯楽に無関心で
風の音や　沈む夕日を
のんびり見てやりすごせたかな？

そんなに強くなれただろうか

愚かな私

私は愚かだ
愚かな人間だ

自分の思い通りにならない
ものを
排除すれば済むと思っていた

それが例え愛するもので
あっても

向き合う苦しさから逃れるために
切り捨てようとしていた

愚かだ
本当に愚かだ

ひとつのものでも
角度を変えてみれば
違って見えるのに

ごめんね
ごめんね

でも今間違いに気付いてよかった
それが一番の救いだ

私のこれからの働き方

ついつい張り切って
仕切ってしまう私

職場では貝になろうと
決めたのに

もうこの年齢になったら
あとは自分の居心地のいい
場所を確保したいだけ

職場がどうなろうと
売り上げがさがろうと

私の知った事ではない

私は真面目に正しく仕事して

周りの雑音には耳栓して
　
お給料を頂くだけ

つまらないけど
もうそれでいい

真夏のビル風

真夏のビル風

遠い日の私

まだ夢を見ていた

まだ誰かの視線が私を見つめる事が
あった

今はビル風の向こうに
懐かしさを感じるだけ

そして今の私を
そっと抱きしめてみた