人はいつか
みんな居なくなる
でと
私の大切な人は
1秒でも長く生きていて欲しい
元気に 傷つかず
長く生きていて欲しい
だから大切に生きて欲しい
命を身体を心を
大切に生きて欲しい
私はお金からは見放された
運命だと思っている
母は 呉服屋のお嬢様として
生まれたが
戦争で、祖父が亡くなって
祖母は後家となり
呉服の仕立てで生計を立て
母を女手一つで育てた
母は結婚したが
父はギャンブル好きで
多額の借金を作り消えた
母と私たち姉妹は
貧乏のどん底を経験した
私たちが働き始めて
母のためにささやかながら
旅行や外食に連れていき
ボーナスも母にあげて
お金を使える喜びを分かち合った
私は結婚した
主人は普通のサラリーマンで
私も働いた
子供達二人は
好きな習い事をさせ
塾にもいかせ
大学にも行かせた
子供が大きくなったいま
大した貯金もできなかった
やっぱりお金には
縁のない人生だった
でも主人と二人で
好きな地ビールの飲み歩きや
旅行を楽しみ
のんびりと平和な日々を
送っている
私の中では頑張った方だ
どん底を知っているから
考えてもしょうがない事は考えない
ようにしよう
たとえば
老いること
死ぬこと
どう抗っても
逃れられない
恐ろしくて
考えると叫びたくなるけれど
どうしようもないから
もう考えるのはやめた
またその時がきたら考えよう
そして人の心の中とか
周りからの自分の評価とか
自分で決められない事も考えない
過去の事も
もう変えられないし
だから考えない
考えてもどうしようもないことに
時間を使うのは
もうやめよう
高齢者も若者も
いつの時代を生きる人も
今と未来しかない
過去はもう無い時間
死ぬ前の日まで
進むのは未来だけ
だから前だけ向いて行く
その先を幸せにする為に
物にあふれた日常が怖い
物が増えるのが嫌だ
生活をスッキリさせたい
断捨離したい
物に縛られたくない
でも
物を買うとドキドキして
それを手にすると嬉しい
CDやDVDや本
洋服やアクセサリー
物を買うときめきと
手放す潔さ
欲しい物達の行く末を考えないと
いかない年齢なのかもしれない