私は私にしかなれない

若い頃は
何かになろうとしていた
何かになるつもりだった

何か特別なものになれるかも
しれないと思っていた

今
この年齢になってみて
私は私にしかなれなかった

特別でもない
平凡な私にしかなれなかった

私にできることは　
もうそれほどないかもしれない

今はただ平和に幸せに
普通に　
その奇跡に感謝している

好かれなくてもいい

人から嫌われるのは
悪いことなのかな

みんなに好かれるのが
そんなにいいことなのかな
　
私は
人からの評価よりも
自分の心が
幸せだということが
大切だ　　

がまんして
好かれる
よりも　

正直な気持ちで
嫌われた方が
いい

すべての心をさらけ出す
必要はない
嫌なことには
無関心でいればいい

私の選択

過ぎた日の嫌な気持ちを癒すのは

時間しかないのかな


すこしずつ
水で薄めるように
この気持ちをごまかして
いくしか
ないのかな

怒ったり
責めたり
喧嘩ごしになることは
簡単だけど

それは私の負けを意味する　

この時間を耐えて
これからの
私のやり方を
作戦を
考えた方が
勝てる気がする

私が選んだ道は
傍観者になること

もうどこにも
属すつもりは
ない

本当の世界

頭の中
心の中は
覗かれる心配はない

どんな想いを抱えていようと　
どんな想像をしようと
どんなに人を憎んだって
罪にはならないし
私の自由だ

せめて
心の中は
自由で正直でいよう
どんなにそれが
悪だったとしても

私の生きている世界は
私の中にあるのだから

大人になっていく君たち

子供たちは
知らないうちに
ひとりで
どこでも行くようになった

電車に乗ったり　
本屋にいったり
DVDをレンタルしたり
友達と都会にショッピングに
行ったり

私がいないと
どこにも行けなかった
小さな子供たちは
もういない

大人になっていく
君たちが
胸が苦しくなるほど
遠く感じる