【古城】
城跡には朽ちた壁や柱や階段の残骸が散らばっていた。
腰を下ろし目を閉じた。
眠っていたわけではないのに。
時は随分過ぎたようだった。
目を開けると空に星が流れていた。
いつ来たのかウサギが膝の上で丸まっている。
ここに永く棲み星群れを見ては赤目に焼き付け
夢見の城に赴くのが務めという。
flake94.『古城』
城跡には朽ちた壁や柱や階段の残骸が散らばっていた。
腰を下ろし目を閉じた。
眠っていたわけではないのに。
時は随分過ぎたようだった。
目を開けると空に星が流れていた。
いつ来たのかウサギが膝の上で丸まっている。
ここに永く棲み星群れを見ては赤目に焼き付け
夢見の城に赴くのが務めという。
flake94.『古城』