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flake94.古城

2020年01月13日 | 星玉帳-Star Flakes-
【古城】


城跡には朽ちた壁や柱や階段の残骸が散らばっていた。


腰を下ろし目を閉じた。


眠っていたわけではないのに。


時は随分過ぎたようだった。


目を開けると空に星が流れていた。


いつ来たのかウサギが膝の上で丸まっている。


ここに永く棲み星群れを見ては赤目に焼き付け


夢見の城に赴くのが務めという。




flake94.『古城』




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