朝早く、めずらしく長女が武蔵野線で30分かけて新習志野駅まできて、天然温泉「湯〜ねる」の朝風呂に付き合ってくれた。
特別な話があるわけでもなく、数ヶ月に一回くらいは元気な顔を見て互いに安心するだけの時間だ。
朝風呂営業は毎日6:00-9:00までの3時間。
9:00過ぎて駅中のサンエトワールでパンとコーヒーで朝ごはんの代わりをして、長女を渋谷のブックカフェに誘ったが美術館に行きたいと断られた。
高校生は定期テストの4日目。勤務校のきょうは午後からの出勤で午前中はゆっくりできる、と。
で、ひとりで渋谷西武まで1時間かけてきた。
渋谷ハチ公口のスクランブル交差点から右手に見えるSEIBU「A館」地下二階にあるブックカフェ「うのまち珈琲店」
11:00開店まで、客の少ないデパ地下をぐるりと見て周り11:05に入店した。
さまざまな種類の本があちこちにレイアウトされていて、どれも読んでくれとこちらを見ているようだ。
ゆったりとした店内は、長居をしてもいいよ言わんばかりの雰囲気と少し大きめのBGMが心地いい。
開店間際なのに若いひとがひとりずつ2人、離れて座っていた。
こんな時は、日ごろ全く読まない類の本を手にしてみたくなる。
すると、
期せずして佐藤綾子氏のパフォーマンス学に触れたり、漢検理事長大久保昇氏の活動の一端を垣間見たりできる。
このうのまち珈琲店は、むかし本州四国の連絡船でよく利用していた、岡山県の宇野(うの)という地方発の珈琲店だ。
ここには、本の持ち出しができない代わりに、読んでいる途中に栞(しおり)を挟んでおける。
これが、コミュニケーションツールとしての栞だ。しかも、この栞にはFacebook、Instagram、Twitterのアカウントを書いて栞を挟んだ日付をメモできる。
読んだ本には今年の8/7になつきさんという方がここまで読んだと栞が挟んでいた。インスタのアカウントも書いていた。
また偶然にもどこかで見つけてしまったら次はたぶんアカウントを検索してみることになるかもしれない。
まさに、一寸先は光。
躊躇せず、さっと動けば楽しい本との一期一会が待っている。