現在の交通法規では一定年齢以下の幼児にはチャイルドシート使用が義務付けられていて、違反すると罰点が付くようです。さらにチャイルドシートには後ろ向きと前向きとがあり、別の一定年齢以下では後ろ向きが義務付けられているらしい。ところが規定年齢以上で前向きに乗せ、かつ装着も正しい使用法通りにしっかりとしていたにもかかわらず事故でかなりの被害になった、との話をテレビで知りました。これは、前向きに変えてもいい規定年齢を見直すべきではないか?、との論調のようでした。
小さい子は後ろ向きの方が良い理由はずばり安全性です。そのニュースでもダミー人形を使った前向きと後ろ向きの実験で違いを見せていましたが、事故の時はほとんど車は急停止するため乗客は前に放り出され、体はシートベルトで固定されていても頭は前方に飛び出して衝撃を受けるのです。これが後ろ向きなら全身が座席で支えられるので安全度は高いのです。
うーん、これって何才だろうが同じですよね。いくつになろうが大人になってさえも後ろ向きの方が安全ではないでしょうか? 規定年齢以上でわざわざ危険な前向きに変えなくてはいけない理由は一体何なのでしょうか?
で、いろいろ調べたのですが、驚くべきことにわざわざ危険な前向きに変えなくてはいけない理由は何もありませんでした。しいて言えば、大人向きには前向きの座席しかないこと!!
実態としてはむしろ早く前向きにしたいと考える親が多いようです。
一番詳しいと思ったサイト
・後ろ向きでは赤ちゃんの顔が見えなくて不安
・赤ちゃんが前が見えないとグズる(と思い込んでいる)
・ママ友に「1歳になっているのにまだ後ろ向きなの?」と言われ、我が子の成長が遅いイメージを持たれるのが嫌
Goo-Net-Pit「チャイルドシートを前向きはいつから(何歳)が良いのか?その時期と理由について」(2015.03.18)
運転中に子どもの様子を見られる前向きシートは楽しいですしね。
車査定のマニア「チャイルドシートを後ろ/向きから前向きにする時期」(2018/07/17)/
チャイルドシートを後ろ向きにすると、子供は親の顔が見えなくなり心配なのでよく泣きます。運転する親としても何だか不安ですよね。
安全に優先されるような理由なんてないではありませんか!? 実験的にも理論的にも大人であっても座席は後ろ向きの方が安全なのです。さすがに運転者は後ろ向きでは無理ですが、他の座席は後ろ向きにすべきではないでしょうか? えっ寂しい? 運転者は無駄話で注意をそらしてはいけません。ま、力を入れ過ぎても拙いかな。
まあ自家用車ではみんなで同じ方向を見ていたいということも大切でしょうけど、バスとかタクシーとかなら後ろ向きでも不都合は少ないように思えます。さらに今後は完全自動運転ともなれば、人間が危険な前向きシートにすわる理由はなくなるのではないでしょうか? 前が見たければカメラ映像を見えるようにすればいいだけだし。
そして前向きの危険性を知らせる報告はいくつもあります。
2歳までは後ろ向きチャイルドシートの利用を、米学会が提言(2011/03/22)
負傷防止研究の専門誌「Injury Prevention」に掲載された2007年の研究によると、後ろ向きチャイルドシートに乗っていた場合は、2歳未満の子どもが事故で死亡する可能性が75%減るという。
「親は、(赤ちゃんが)ある段階から次の段階に成長するのを待ち望むことが多いだろう。だがこういった移行は、子どもが成長して、ひとつの段階を完全に超えるまで待つことが望ましい」
Volvoのサイト
「後ろ向き」が浸透していないドイツと、常識であるスウェーデンを比べると、4歳児までの事故死者数はスウェーデンが少なく、特に1歳児では大きな差が出ていました。ドイツでは1歳を機に「前向き」で座らせるのが理由として考えられるそうです。
データでは「後ろ向き」にすると、事故が起きた際に大きなケガを負うリスクは約5分の1ほどになるといいます。
最後にチャイルドシートの規制については神奈川県警のチャイルドシートQ&Aに公式のものが載っています。チャイルドシートの種類はQ12にあるように、ベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートの3種で、ベビーシートは原則として後ろ向きです。どうも後ろ向きと前向きについては規定年齢というものはなくてジュニアシートには前向きしかないということのようです。すなわち「いつから前向きに?」という問いは「いつからジュニアシートに?」という問いとほぼ同じことのようです。
JAFの「はじめてのチャイルドシート クイックガイド」でも各種チャイルドシートの使い方を載せています。他のサイトなども含めて言われていることをまとめれば、次の点に絞れると思います。
年齢ではなく、体重や体格で決める。
なるべく後ろ向きの時期を延ばす方が安全。
JAFでも、ある時期から前向きにすることを推奨しているということはありません。どの年齢だろうが後ろ向きの方が安全だけれども、大きくなると後ろ向きのシートは無くなるのでやむなく前向きに移行する、というのが真実なのでした。すると冒頭のような悲劇を少なくするには、規制云々というよりは原則後ろ向きが安全という真実をより広く知らしめることだと言えるでしょう。
小さい子は後ろ向きの方が良い理由はずばり安全性です。そのニュースでもダミー人形を使った前向きと後ろ向きの実験で違いを見せていましたが、事故の時はほとんど車は急停止するため乗客は前に放り出され、体はシートベルトで固定されていても頭は前方に飛び出して衝撃を受けるのです。これが後ろ向きなら全身が座席で支えられるので安全度は高いのです。
うーん、これって何才だろうが同じですよね。いくつになろうが大人になってさえも後ろ向きの方が安全ではないでしょうか? 規定年齢以上でわざわざ危険な前向きに変えなくてはいけない理由は一体何なのでしょうか?
で、いろいろ調べたのですが、驚くべきことにわざわざ危険な前向きに変えなくてはいけない理由は何もありませんでした。しいて言えば、大人向きには前向きの座席しかないこと!!
実態としてはむしろ早く前向きにしたいと考える親が多いようです。
一番詳しいと思ったサイト
・後ろ向きでは赤ちゃんの顔が見えなくて不安
・赤ちゃんが前が見えないとグズる(と思い込んでいる)
・ママ友に「1歳になっているのにまだ後ろ向きなの?」と言われ、我が子の成長が遅いイメージを持たれるのが嫌
Goo-Net-Pit「チャイルドシートを前向きはいつから(何歳)が良いのか?その時期と理由について」(2015.03.18)
運転中に子どもの様子を見られる前向きシートは楽しいですしね。
車査定のマニア「チャイルドシートを後ろ/向きから前向きにする時期」(2018/07/17)/
チャイルドシートを後ろ向きにすると、子供は親の顔が見えなくなり心配なのでよく泣きます。運転する親としても何だか不安ですよね。
安全に優先されるような理由なんてないではありませんか!? 実験的にも理論的にも大人であっても座席は後ろ向きの方が安全なのです。さすがに運転者は後ろ向きでは無理ですが、他の座席は後ろ向きにすべきではないでしょうか? えっ寂しい? 運転者は無駄話で注意をそらしてはいけません。ま、力を入れ過ぎても拙いかな。
まあ自家用車ではみんなで同じ方向を見ていたいということも大切でしょうけど、バスとかタクシーとかなら後ろ向きでも不都合は少ないように思えます。さらに今後は完全自動運転ともなれば、人間が危険な前向きシートにすわる理由はなくなるのではないでしょうか? 前が見たければカメラ映像を見えるようにすればいいだけだし。
そして前向きの危険性を知らせる報告はいくつもあります。
2歳までは後ろ向きチャイルドシートの利用を、米学会が提言(2011/03/22)
負傷防止研究の専門誌「Injury Prevention」に掲載された2007年の研究によると、後ろ向きチャイルドシートに乗っていた場合は、2歳未満の子どもが事故で死亡する可能性が75%減るという。
「親は、(赤ちゃんが)ある段階から次の段階に成長するのを待ち望むことが多いだろう。だがこういった移行は、子どもが成長して、ひとつの段階を完全に超えるまで待つことが望ましい」
Volvoのサイト
「後ろ向き」が浸透していないドイツと、常識であるスウェーデンを比べると、4歳児までの事故死者数はスウェーデンが少なく、特に1歳児では大きな差が出ていました。ドイツでは1歳を機に「前向き」で座らせるのが理由として考えられるそうです。
データでは「後ろ向き」にすると、事故が起きた際に大きなケガを負うリスクは約5分の1ほどになるといいます。
最後にチャイルドシートの規制については神奈川県警のチャイルドシートQ&Aに公式のものが載っています。チャイルドシートの種類はQ12にあるように、ベビーシート、チャイルドシート、ジュニアシートの3種で、ベビーシートは原則として後ろ向きです。どうも後ろ向きと前向きについては規定年齢というものはなくてジュニアシートには前向きしかないということのようです。すなわち「いつから前向きに?」という問いは「いつからジュニアシートに?」という問いとほぼ同じことのようです。
JAFの「はじめてのチャイルドシート クイックガイド」でも各種チャイルドシートの使い方を載せています。他のサイトなども含めて言われていることをまとめれば、次の点に絞れると思います。
年齢ではなく、体重や体格で決める。
なるべく後ろ向きの時期を延ばす方が安全。
JAFでも、ある時期から前向きにすることを推奨しているということはありません。どの年齢だろうが後ろ向きの方が安全だけれども、大きくなると後ろ向きのシートは無くなるのでやむなく前向きに移行する、というのが真実なのでした。すると冒頭のような悲劇を少なくするには、規制云々というよりは原則後ろ向きが安全という真実をより広く知らしめることだと言えるでしょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます