ここ三日程精読している『彼自身によるロラン・バルト(Roland Barthes par Roland Barthes, 1975)』の佐藤信夫訳は生真面目な仕事だが、読み易からず、解り辛い-----実は原典の文体自体が難解なのが問題なのだが.....-----これはもう、原文の息づかいを無視しない限り、普通の日本語にはならない。ということで、昨日のブログでは『・・・には、このようなことが書かれている』と要約する振りをして、とうとう訳文に手を入れてしまった。さらに、数十回の推敲を強いられ、久々に苦労の多い一日となった。
だから、気分転換になる読書をしたかった。
選んだのは、書庫の一角・『積ん読』棚で五年以上眠っていた一冊、ジョニー大倉・著『キャロル夜明け前』。精読するような頁もなく、二時間程で読み終える。
早速、キャロルは、族上がりの不良のバンドだという誤解が解けた。リーゼントも黒い革のコスチュームもオートバイも、すべてロックンロール・バンドとしてのイメージ政策だったことが判明する。加えて、キャロルの方向性を導き出したのは --- 矢沢永吉ではなく --- 実はジョニー大倉だったことも...。
ジョニー大倉は、キャロル解散までの数々の『やりきれない気持』の真相を淡々と語っている。
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"やりきれない気持" Carol
FINIS
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