何十年振りかで長いものを書こうとしている。
ところで、ストーリーは、日常的に長短多種多様なものが発想され、時間をかけて蓄積されていく。そしてある日、何かの拍子に、互いに結びつくはずもないそれぞれのストーリーは、磁石で寄せ集められるかのように突然、集結・結合する。このように、ものが作り出される過程は、宇宙の誕生に似ていると言うか、それに帰因しているとさえ想像したくなる。
＊＊＊
制作の環境が熟すと、観るもの・聞くことへの感覚は、より敏感になる。同時に新たな知識欲も芽生える。
今、興味の中心にあって、繰り返し聴いているのが、イェール大学のエイミイ・ハンガーフォード教授が自説を語る『小説の成立』についての講義。教材は、ジャック・ケルアックの『路上』。
</object>
Professor Amy Hungerford's lecture on Kerouac's “On the Road”.
</object>
Professor Amy Hungerford's lecture on Kerouac's “On the Road”（Cont.）.
FINIS
