コンバースなら7H
イチ子さんが新しいローカットのスニーカーを買ってきた。ぼくのサイズは、コン...
特別なワケ
「関西には朝粥という食習慣があるけど、なぜ関東には無いかわかる?」とイチ子さ...
25マイル先の空
春一番が吹いて最初の週末の朝。 海風はまだ冷たく、わずかに砂も飛ぶが、天気は申し分なくいい。 ぼくは、湘南の海を目の前にした市営駐車場の端に古い黄色い車・フ...
急に思い出して...
一緒に海へ行こうって、明日こそきっと誘おう —— どうせ、きみは来ないだろうけど...。 ...
なさそうな話
「だったら、どこかでお会いしてるかもしれませんね」 なさそうでありそうな話...
また夏に会おう
雪の町。 吐く息で曇る窓硝子越しに、いつもと同じ朝が通り過ぎる。 ...
高校生
織田作之助が、その著作で『小説は、どうでもいいことを沢山書けばいい』のような事を書いている。だとすれば詩歌は、『行のそこに置いておく必要のない無駄な言葉は出来る限...
日本語しか話せないらしい
ぼく達はみんな、彼のことをJackと呼んでいた。家族はいない(ように見える)五十なかばのハーフ・ブラッドで、お金は持っているように見える。 いち日数回、英語で...
雪だるまクラブ
雪だるまクラブ。
花の暦
寒気到来中の東京の空。 これを乗り切れば、暦だけでなく体感も初春の雰囲気に...