最近すっかり倉庫に眠っていたelecraftの「K2」の電源を入れてみた。しかし表示画面が出た後にすぐにダウンした。
使ってないのに壊れるとは??
K2を最初に製作したのはもう20年近く前なのだがCWのフィルターの切れ、聞きやすさは今も変わらず高級機と比較してもトップレベルだろう。
コンテストの混雑した7MHzCWで通常のリグでは絶対に割り込めない微かな隙間でCQ出せる唯一の機種だった。
また、そんな混信の中でも混変調による変なノイズが全くなかった。
ま、SSBでは付加回路を手直ししないと声が割れて聞こえたが・・・
それにしてもキットでこれだけの性能が得られるとは?どういうこと??と考えさせられたもの。
(CWのコンテスト・移動サービス目線で書いてますので混信・パイルがなければ他のリグでも気になりません。)
勿論、最新機種の機能には全く及ばないが・・
基本性能が低くて、機能の高い機種って?本末転倒では?
と『今でも手にする度に無線機の原点を考えさせられるK2だ』
私のK2には160m、AFフィルター、232c、100W、SSBの各オプションが入っていて本体はSN4000overの最新機種だ。
K2は2-3台製作したが倉庫に眠っていたのはこの1台だけ。
というわけでK2の修理を始めた。電源が一旦入り直ぐにダウンする症状から「電界コンデンサのパンク」か「終段FETが飛んだ」と考えた。
一旦、100Wオプションの回路を外し電源を入れる。症状は変わらない。100Wオプションの不良だと終段の石も高く大変だが・・良かった。
100Wオプションを外し定格以下の8V60A電源を繋ぐと・・電源が落ちない???(2セルリチウム)
しかし12V30ADCDC電源を繋ぐと一瞬でDCDCのヒューズが飛び電源が壊れたか?と冷や汗が出た。(2セルリチウム+30ADCDC)
このとき10Wの終段FETの片方が熱くて触れない状態になっていた。睨んだ通り終段だった。
片方の終段を外して電源を入れると何もなかったかのように動作を始めた。
【動作を始めたK2写真で見ると結構使い込んでる感。取り外したPowerFETも写っている】
さてさて、少しずつ点検調整を行うか。