手元にあるAIS用8段同軸コリニアアンテナは、段間強化タイプの試作品としては非常に良い出来だった。
最近これを2m用の同軸コリニアとしてエイヤーと使用してみたのだが何の違和感もなく使用できた。
今更ながら「どうなってるの?これ本当にAIS用?」と非常に不安に感じた。
そこでVNAで測定してみた!AIS周波数では?
結果はAIS周波数の162MHz付近で共振している。正確には161.85MHzでの共振だ。
同軸コリニアメンバー局宅で受信比較実験も行ったので当然の結果だろう!
では144MHzはどうか?
調べて驚いた。AIS以上に深く共振していた。144.0-146.0MHzはSWR1.5以下で142.0-147.0MHzでSWR2以下となった。
なのでリグのSWRメーターが全く触れないのが理解できた。調整中は144MHzは気にしてなかったが全くの偶然だった。
試しに両方の周波数で確認すると
AIS・144MHz共用のアンテナとなっていた。偶然なのか?必然なのか?
段間強化タイプは共振点を多く持っているのは確実だ。またまた研究課題が出来た
このアンテナは神津島移動で144MHzのアンテナとして活躍します!!
AIS用で周波数を合わせたら2mで強く広く共振した。
同軸コリニアの目的周波数を1.153倍して設計すると良いのか?←マニュアル全面改訂!?
偶然の産物か?やってみるしかない。
こちらの件、調査していただけますか。同軸で1/2λの移相器を製作しており、どうしてノッチ点(ディップ点??)が複数になるのか調べて頂きたいのです。もう一方は短縮率で言うと、67%÷1.153=58.1%ですね。過去の周波数別アンテナVNAデータから、規則性が見えてくるのでは??
同軸ケーブルは真の短縮率(カタログ値)と誘電損失が関係する短縮率の2つを持っています。
これが2つの短縮率を持つ理由のようですね。
問題は次。同軸をフィルターで使う場合は誘電損失を考慮した短縮率を使う必要があります。また位相整合器も。
同軸コリニアでは?どちらの数字を使っても問題なさそうです。