明日、往復6億キロの小惑星イトカワ探査を終え彼女が帰還する。満身創痍となりながらも技術者達の必死の努力と彼女自身のけなげな努力の下で7年ぶりの帰還である。
今回のミッションは圧倒的な困難を伴った。3億キロの距離はあまりに長い! 地球がソフトボール大の大きさだとすれば月は約3メートル離れた場所にある10円玉、イトカワは約1.7km離れた場所にある3マイクロメートルの粉末だそうだ。そんなところへ正確に飛んで行って着陸した上で資料を採集して還ってくるのは至難の業だ。
「はやぶさ」のミッションはそれだけではない。イオンエンジンによる人類初の惑星間航行、自ら判断して航行する自律誘導航行の実証もその一つだ。イオンエンジンなんて子供の頃SFマンガで見たがそんなものが本当に実現しているというのも驚いた。科学の進歩は凄いな。
2003年5月に鹿児島宇宙観測所から打ち上げられ、2005年イトカワに到着したがリアクションホイールの故障で姿勢制御に支障をきたした。それでもなんとか2回の着陸(タッチダウン)を成功させた。帰路もトラブル続きで再度の姿勢制御系のトラブルには太陽風の圧力を利用して姿勢を制御(06年6月)。バッテリーが瀕死状態に陥った時にはバイパス回路の微弱な電流で充電してしのいだ(06年7月)。2005年10月には通信が途絶し、地球帰還の軌道に乗り遅れたため2007年帰還の予定が今日まで延びてしまった。
最大の危機は4基のイオンエンジンがすべて停止した時だ(09年11月)。しかしここで世界のロケット技術者が驚く超裏技が繰り出された。壊れたエンジン2基を回路でつなぎ、お互い壊れていない部分を補完しあって1基分の推進力を回復したのだ。これは重量制限の厳しい中、万一に備えて別々のエンジン同士が繋がる回路を追加したエンジニアの執念の賜物だという話だ。
明日、イトカワの砂が入っている可能性のあるカプセルを切り離してはやぶさは大気圏に突入、燃え尽きる。仮にカプセルに砂が入っていなくとも帰還しただけでこのミッションは大成功だろう。 この健気な「はやぶさ」の姿は感動ものだ。良く頑張った「はやぶさ」!!
今回のミッションは圧倒的な困難を伴った。3億キロの距離はあまりに長い! 地球がソフトボール大の大きさだとすれば月は約3メートル離れた場所にある10円玉、イトカワは約1.7km離れた場所にある3マイクロメートルの粉末だそうだ。そんなところへ正確に飛んで行って着陸した上で資料を採集して還ってくるのは至難の業だ。
「はやぶさ」のミッションはそれだけではない。イオンエンジンによる人類初の惑星間航行、自ら判断して航行する自律誘導航行の実証もその一つだ。イオンエンジンなんて子供の頃SFマンガで見たがそんなものが本当に実現しているというのも驚いた。科学の進歩は凄いな。
2003年5月に鹿児島宇宙観測所から打ち上げられ、2005年イトカワに到着したがリアクションホイールの故障で姿勢制御に支障をきたした。それでもなんとか2回の着陸(タッチダウン)を成功させた。帰路もトラブル続きで再度の姿勢制御系のトラブルには太陽風の圧力を利用して姿勢を制御(06年6月)。バッテリーが瀕死状態に陥った時にはバイパス回路の微弱な電流で充電してしのいだ(06年7月)。2005年10月には通信が途絶し、地球帰還の軌道に乗り遅れたため2007年帰還の予定が今日まで延びてしまった。
最大の危機は4基のイオンエンジンがすべて停止した時だ(09年11月)。しかしここで世界のロケット技術者が驚く超裏技が繰り出された。壊れたエンジン2基を回路でつなぎ、お互い壊れていない部分を補完しあって1基分の推進力を回復したのだ。これは重量制限の厳しい中、万一に備えて別々のエンジン同士が繋がる回路を追加したエンジニアの執念の賜物だという話だ。
明日、イトカワの砂が入っている可能性のあるカプセルを切り離してはやぶさは大気圏に突入、燃え尽きる。仮にカプセルに砂が入っていなくとも帰還しただけでこのミッションは大成功だろう。 この健気な「はやぶさ」の姿は感動ものだ。良く頑張った「はやぶさ」!!
あ! 今までTB何件か来てたんだ。
完全に見落としてましたよ。
うーん・・ さっそく公開しました。
もののはじめbolgさん、日子のさらさら日記さん、追憶の本屋さん ごめんなさい。
よろしくお願い致します。