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今後の展開如何では、被告人の固有名詞、個人名が変わる可能性も……(別の裁判?)
明日、16:00から 住民訴訟の裁判が行われます。
下記、引用致しますので、当日傍聴にお越し頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。
(詳しい経緯は当該ページでご確認ください)
大城聡@satoruoshiro
https://mobile.twitter.com/satoruoshiro/status/1586137164198182912
神田警察通りの街路樹を守る住民訴訟 ~裁判期日と記者会見のお知らせ~
弁護士 大城聡 satoru oshiro
2022年10月29日 08:17
https://note.com/satoruoshiro/n/na22d7c7a3c86
第一回口頭弁論期日が11月8日(火)16時から東京地裁703法廷で行われ、原告意見陳述が予定されています。不必要なイチョウ伐採による環境破壊、住民参加を軽視する千代田区の状況について司法に問わざるを得ない現状をお伝えしたいと思います。原告訴訟代理人の一人として、みなさまに関心を寄せていただき、傍聴にお越しいただけますようにお願い申し上げます。
また、期日後に記者会見を以下の通り実施します。報道関係者の方々には記者会見にもお越しいただければ幸いです。
(記)
(第一回口頭弁論期日)
日時:2022年11月8日(火)16時00分~
場所:東京地方裁判所703法廷
(記者会見)
日時:2022年11月8日(火)17時00分
場所:司法記者クラブ(千代田区霞が関1-1-4 東京高等裁判所内)
会見出席者:原告2~3名、原告訴訟代理人弁護士2~3名
※原告のうち1名は、お顔とお名前は出せませんのでご了承ください。
※記者会見への参加は報道関係者のみとなりますのでご了承ください。
※2022/11/25 追記。
「口頭弁論」原告住民(三名)意見陳述書。
私は祖父の代からこの神田錦町で代々古書店を営んでまいりました。子供の頃は空き地や、樹木が沢山ありました。最近は町づくりという名のもとに破壊と変化が絶えず繰り返される千代田区ですが、私にとっては大切な故郷であり街路樹は貴重な緑であります。
昨年 11 月、私は神田警察通りのイチョウが伐採されると聞き、驚き、胸が締めつけられる思いがしました。
Ⅰ期工事がイチョウを残して道路整備が出来たので、Ⅱ期工事以降も皆同じ整備をしていくものと思っておりました。
その後街路樹についての勉強会に参加する機会があり、樹木の専門の藤井先生から「イチョウは健全で根が真っ直ぐ地下に伸び倒木の心配はない。災害時には火災に強く落下物から身を守り、避難路を確保することができる」と聞きイチョウの恩恵と必要性を認識しました。
千代田区の職員は神田警察通り沿道整備推進協議会において、委員達に神田警察通りの街路樹は枯損木であるという虚偽の説明をしてきましたが、8 月 1 日の企画総務委員会の答弁で枯損木でないことを認めました。
千代田区長は私達住民とは 3 回話し合いの機会をもったと主張していますが事実とは異なります。
1 回目は令和 4 年 1 月 28 日第 19 回神田警察通り沿道整備推進協議会に私達メンバーが呼ばれましたが意見交換はさせて貰えず、令和 4 年 3 月 10 日の第 20 回の協議会は不十分なものでした。令和 4 年 4 月 9 日に住民同士の話し合いが設定されて、私達メンバーが参加しましたが、少人数の設定にもかかわらず、賛成派の住民が2人も途中で退席し、職員からは時間切れであるとして打ち切られ、その結果は翌月曜日に千代田区長に対して、話し合いは平行線で一致点はみられず決裂したと伝えられました。私達からすれば単なる話し合いをしたというアリバイ作りにしか思えませんでした。
千代田区長には何回も面会を求めましたが、同じ案件では一度しか会わないと断られ続けました。区長は、神田警察通りに隣接している学士会館や如水会館にも来たにもかかわらず、令和 4 年 4 月 25 日以来、私達が木守りをしている現地に足を運ぶことはありませんでした。現地がどのような状況であるかを視察したり、私達の声を聞くのはこの工事の最高責任者である区長としての住民に対する役目ではないかと思います。
令和 4 年 4 月 25 日、この道路整備はバリアフリーが重視されているのに、車椅子使用者の4名の代表の方々が千代田区議会に出した陳情を、私達が出した 2件の陳情と一緒に却下しました。車椅子使用者の方は、地面から距離が近いため、緑陰のない道路では暑くて走行できないと街路樹の必要性を訴えられたのです。それにもかかわらず、充分な審議を行わなかった千代田区議会に憤りを感じています。
さらに、令和 4 年 4 月 27 日の未明、監査請求中にもかかわらず、伐採が強行されました。その日は雨と強風で、私たちは工事は不可能と判断し、0 時過ぎに解散したましたが、その直後に工事車両が現れ、現地に残っていたメンバーから「切られるー」というメールが入り、私は自転車に飛び乗り現地に向かい必死でまだフェンスに囲まれていない 4 本目のイチョウを守りました。台風のような強風で、目の前で切り落とされていく枝がいつ私達の方へ飛んでくるかわからないような危険な中での強行伐採で 2 本のイチョウが伐られました。目の前で元気なイチョウが切り刻まれていくのをどうすることも出来ず深い悲しみとしてあの日の事は鮮明に私の記憶の中に残っています。今でも神田警察通りに高所作業車が止まっているとドキッとし足を止めてしまいます。
私はⅠ期工事のようにイチョウを残した整備をして頂きたく、伐採の中止を求める為に今回の住民訴訟の原告になりました。
このたびの「神田警察署通りの沿道整備計画」については、1期の計画中止及びイチョウ伐採計画が変更され、以後、すべての計画は見直されたと思っていました。
ところが、令和3年10月ごろ、第2期区間の工事計画が議会決議され、すでに工事業者との契約も締結した、との情報を聞きました。私たちはみな、寝耳に水でした。
それから「いつ」「だれが」「どのように」決めたのかを調べたところ、平成23年から令和2年までに区は「神田警察署通り沿道整備推進協議会」を立ち上げ、17回開催されていた、ということがわかりました。しかし、この間、私の知る限り地域住民に対する説明会はなかったと記憶しています。そこで、行政担当者にあらためて説明をしてほしい、とお願いし、ようやく実現したのは令和3年12月4日でした。その際、住民から数々の意見と質問があがり、それについての回答をもとめたところ、1月8日に2回目の説明会がおこなわれましたが「すでに協議会で住民の方の意見を聞き、議会で決まったこと」との一辺倒でした。その後、地域住民から出された陳情は「すでに議会決定後」ということでことごとく、却下されました。
では、議決にいたった手順はというと。いわゆる「議決権のない『神田警察署通り沿道整備推進協議会』のメンバーに行政側から概要説明がなされ、最終的には「異議なし」で終了したと聞いています。これを持って「住民の意見」と称して企画総務委員会に報告し、企画総務委員会で事業を決定し、議会はその決定にもとづいて予算を議決したと聞いています。そこで、疑問に思うのは、そもそも行政が区民の意見を聞いた、とする「神田警察署通り沿道整備推進協議会」とはどういうものだったのか、構成メンバーは13町会長及び商店会や観光協会からの代表者、有識者2名、行政担当者など21名で構成され、その委員は区長が任命し、「概要」には会長、副会長などの役職、会の招集などが記されていました。重要なことは、はたしてこの協議会で了承したことが「住民の総意」であったかどうかということです。事実、こうして裁判沙汰になっていることからすれば、そうではなかったという気がします。協議会には「住民の声」を聞く十分なシステム、機能がなかったのではないかと思われます。さらにいえば、この協議会には決定権のような「権利と義務」があったのでしょうか。また、区長が任命すれば、そのまま住民の「代表」ということになるのでしょうか。地元住民の代表としての意見を述べる、代表として議論したりする、といった「代表」という権限、位置づけがあったのでしょうか。また、もし百歩譲って「代表」であるならば協議会で話し合った内容を町会長あるいは行政サイドが町会住民に報告し、その意見を聞き、協議会に反映するといったことを規定すべきだと思います。それが今日的な自治のあり方だと思います。町会住民の意見を吸い上げる、あるいは取り上げるシステムもなく、町会長の意見を持って「よし」とする協議会のあり方にいささかの疑問を感じます。言い換えると、極論になりますが、千代田区の町づくりには地元住民の意見を吸い上げるシステムが存在していないということになります。
こういった手法でおこなわれた議決、採決については、住民にはほとんど知らされていません。そして、これまでの「区報」には当該工事に関する記述は見当たりませんでした。そのことを行政担当者に聞くと、「ホームページに書いてある」という答えでした。そこでもビックリしました。区民のすべてがパソコンやスマホを使えるわけではありません。特に高齢者には無理なことです。高齢者には区の情報を知らせる必要がない、ということなのでしょうか。
このようなことで、今回の神田警察署通り沿道整備工事には「住民の意見を吸い上げていない」こと、「広報が不十分であった」こと、という手続き上の問題、瑕疵があると思います。私たちは道路整備を反対しているわけではありません。また、神田駅の近くは人の流れも多く、すれ違うことが難しいような狭い歩道もあります。ところが、2期、3期はすでに開発がすすみ、充分な余地のある部分も多い地域です。そうした現状を踏まえて、あらためて、ゼロベースで協議会を開催してほしいと願っています。
今回の沿道整備にあたり、区は当初イチョウの木を保存した上で整備を進めるとしていました。しかし、ごく一部の地元住民とディベロッパーのみが参画している沿道整備推進協議会の中で一方的に当初の計画を変更し、伐採の意向を決めました。さらには、区自らがガイドラインに定めた意見公募や住民説明会などを一切行わず、計画の変更を区民に周知することはありませんでした。区議会に対しては虚偽の答弁を行うなどし、故に区議会はその誤った情報に基づき本件を議決しました。事業者である大林道路との工事請負契約書には、樹木診断結果に反し、二期区間のイチョウが「枯損木」と記載され、工事契約が締結されました。
千代田区長をはじめ区の職員や一部の区議会議員からは「議決されたことだから今さら何も変えられない」と繰り返し言われてきました。しかし、私たち住民が伐採を知らされたのは議決後であり、反対する機会すら与えられなかったのです。
また、区は「幅広く地域の実情に通じる方々にご参画頂きながら、10年間議論を積み重ねてきた」と主張しますが、区と共に議論を積み重ねてきたという沿道整備推進協議会は、前述のとおり伐採を推進する町会長とディベロッパ ーのみから成るもので、女性や障害者の方は一切含まれていませんでした。そういった不公平・不平等かつ住民自治のない区政に異議を唱え、イチョウの生命を守るべく住民監査請求を行いました。しかし、その最中に、それも騙し討ちのような形で 2 本のイチョウの伐採が強行されたことは私たち住民の権利が再度踏みにじられた結果であり、私たちの心に大きな傷を残しました。住民監査請求の棄却を伝える決定書の中でも納得し得る十分な説明は得られず、区議会本会議や委員会の中でも議員の質問に対する的を射た答弁がないままに区は伐採を続けようとしています。
この活動をする中で、私たちは「報酬を受け取って工事を妨害するプロの活動家」などと言われました。「なぜそこまでして木を守りたいのか」と問われもします。私は自然愛好家でもなければ木の専門家でもありません。ほんの数か月前までは住民訴訟制度も知らなかったごく一般の区民です。私たちの訴えは「木を守りたい」ということだけではありません。この街も守りたいのです。
今回のような区の不当な手続きが看過されれば、区は住民の合意なしに何でも推し進めて良いことになります。千代田区の「まちづくり」に住民は不在です。 彼らが目指すは商業都市であり、元来そこに住む人のことは全く考えられていません。確かに千代田区は日本の首都機能が集中した官公庁街であり、オフィス街としても有名かもしれません。しかし、皆さんにも故郷があるように、この街で生まれ育ち、この地を故郷として心から愛している人もいるのです。
「人中心のまちづくり」を謳っていながら、こうした地域住民を分断してまでなぜ木を伐らなくてはならないのでしょうか。街に「賑わい」さえあれば、住民間の溝が深まり続けても良いのでしょうか。なぜ区民が「まちづくり」に参画できないのでしょうか。私たちは道路拡張工事に反対しているのではなく、ただ一期区間でそうしたように、イチョウを残して道路整備をしてほしいだけです。なぜ立派な前例がありながら、同じように工事をしようとしないのでしょうか。 環境まちづくり部の職員には、いったい誰のためにまちづくりをしているのか今一度考えて頂きたいです。
今後このような、行政による住民を疎外したまちづくりが進められることのないよう、適正かつ迅速なご判断を下して頂きますようお願いいたします。
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