福助の部屋

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劇団☆新感線プロデュース いのうえ歌舞伎☆號『IZO』

2008-02-05 00:24:03 | 演劇
1/26 青山劇場 V列

<作>青木豪
<演出>いのうえひでのり
<出演>森田剛 戸田恵梨香 田辺誠一 千葉哲也 粟根まこと
      池田鉄洋 山内圭哉
      逆木圭一郎 右近健一 河野まさと インディ高橋 磯野慎吾
      吉田メタル 中谷さとみ 保坂エマ 村木仁 川原正嗣 前田悟 他
      木場勝己 西岡徳馬

※ネタバレありますのでご注意ください


時は幕末、土佐の岡田以蔵(森田剛)ら下級武士は、山内容堂(西岡徳馬)を
藩主とする土佐藩藩士らの権力の前に虐げられていたが、郷士の武市半平太
(田辺誠一)と出会い剣術の腕を見込まれ武市に師事する。
その後武市に従い京へ上り、叔父である寅之助(木場勝己)の店で働いていた
幼なじみのミツ(戸田恵梨香)や坂本龍馬(池田鉄洋)と再会。
武市率いる土佐勤王党の一員として天誅の大義名分の下佐幕派の暗殺を繰り返し、
薩摩の田中新兵衛(山内圭哉)と共に“人斬り以蔵”と恐れられていく。
ただ武市に命ぜられるがままに人を斬り続ける以蔵だったが、龍馬に勝海舟(粟根まこと)
の護衛を頼まれ、自らの意思で幕臣である勝の護衛を引き受ける。
だがこの一件をきっかけに、絶対であった武市との主従関係に亀裂が生じ、以蔵の
孤独と闇は深くなっていく。
そして八月十八日の政変後事態は一変、武市始め勤王党の同志は捕縛投獄されるが
以蔵は一人京都に潜伏、しかし以蔵の口から数々の暗殺の真相が明るみに出るのを
恐れた武市は、仲間を使い以蔵に毒を盛り口封じを画策。
一緒にいたミツがその毒で命を落とし、以蔵は捕らえられる。
裁きの場で以蔵は、“自分は天に命ぜられて人を斬り、自分にとっての天とは武市で
あった”と告白。武市は一連の暗殺事件は自分の指示によるものであると認め切腹、
以蔵は打ち首となり、28年の生涯を閉じた…


青山劇場も、新感線も、私にとっては初めてづくしの舞台で、
(しかもあんなに高いチケット代払ったのも初めて(笑))
でもそれが『IZO』だったことを幸せに思える、思い出に残る舞台になりました

岡田以蔵のお話は以前キャラメルボックスの『我が名は虹』をテレビで見たことがあって、
その時も“人斬り”と恐れられた以蔵の心の葛藤が非常に切なく感銘を受けたんですが、
今回も生きることと人を斬ることの狭間で揺れる以蔵の心情が丁寧に描かれていて
胸を締め付けられるような切なさがありました

それと、やっぱり“人斬り以蔵”だし新感線と言えば派手な殺陣がお家芸な訳で、
初新感線の私は勝手にショーみたいなド派手な殺陣を想像してたんですが、
真っ白な障子に血飛沫が飛んだり、首がごろんと切り落とされたり、噴水みたいに
血がふき出したり、“お?これは阿佐スパか?”(笑)っていう生々しさもありました
でも人と人が斬り合う、人の命を奪うってことは目を背けたくなるほどむごいことで、
そう言うことを受け止めながら以蔵の生き様を見るってことなのかと…

ただもちろん新感線、大階段なんかのセットを使った大人数の殺陣は本当に華やかで
勢いがあって熱さがあって、圧巻でした!!

それに今回の舞台は回り舞台やスクリーンが効果的に使われていて、殺陣の場面も
回り舞台を使って疾走感や緊迫感が伝わってきたり、場面転換の時にスクリーンの
映像と舞台の俳優陣が上手く重なってお芝居が途切れない感じが印象的。

しかしなんと言っても素晴らしい役者陣あっての『IZO』ですよ!
そちらの感想はその2に続く(笑)





コメント
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