「おぉ~。ここかぁ。」
テンションマックスの霜降山探検隊は、ため池に到着した。
「しゃー!やっと休憩か!」
ウッチンが腐葉土の上に倒れこむ。
残念なことに、双眼鏡で池を見渡しても、カモ1羽いない。”カモ・カモエはほとんど冬鳥で冬しかおらんそ。”前に真悟にそう言われたのを思い出した。少し寂しい…。その真悟はというと、僕の横で同じように、性能の良い双眼鏡を覗いて、池を見渡している。
「なんかおる?」
「いや。なんも。」
双眼鏡を覗いたまま、真悟が答えた。やっぱりそうか。でも、ここまで来てコゲラだけというのは物足りなさすぎる。せめてセミの声だけでもなくなれば、鳥の鳴き声が聞こえるかもしれないのに…。
”シシ・・・”
「!?」
今なにか音が…。僕はもう一度、耳を澄ました。”ミーン ミー ミー””ネシネシネシネシ”違う!やっぱり聞き間違いか…。
”シシシシ”
いや!やっぱり、セミ意外のなにかの鳴き声がする!!
「ねぇ!みんな!なんか鳴きよらん!?」
タツが首をかしげる。
「大丈夫か。あっくん。幻聴やない。」
(タツにしては、やけに難しい言葉を使うな。)
「いや、絶対違う!シシシシシシって。」
”シシシシシ”
オッキーが飛び上がる。
「おっ!マジや!マジや!オレも来た!」
「え~っ。オレ聞こえんぞ。オッキーまで幻聴なんじゃないん?」
「タツ残念。確かに聞こえたよ。あの鳴き声は・・・ヤブサメかもしれんね。」
「ほれみろいーや。本井ー。あと覚えちょけよ!」
「ひゃーっ。ごめんっちゃオッキー。で、そのヤブなんとかはレアなん?」
「うん、かなり。」
真悟が笑っている。これは本当にすごいかも。僕たちは、どの方向から鳴き声が聞こえてくるのかをよく探ることにした。そして、みんなの意見は、「池の反対側の森の方」ということで、まとまった。
「行っちゃう?」
「行っちゃおっか!!」
四人がかりで、倒れこんでいるウッチンをひっぱり起こす。すこし元気になったようだ。話を聞くと、
「ヤブサメ!?レア鳥!?ギャハハハ!!」」
・・・盛り上がっている。
僕たちは斜面を下り、森に入った。”シシシシシシ”鳴き声はかなり近い!本当にすぐ側にいるのだろう。なるべく、鳥を刺激しないように、ゆっくり歩く。5人は歩くのをやめ、もう一度鳴き声の方角を探った…。
”シシシシシシシシシシ”
さっきより、はるかにはっきり聞こえる。
・・・・・・・・・・・・。
「真上だ!!」
5人は一斉に顔を上げた!そして歓声を上げた。コゲラの時より、大きな歓声だ。1羽の鳥が、僕たちの真上の枝から飛んだ。
(小さい!)
その鳥は、僕のような素人でも、スズメよりかなり小さいのが人目でわかるような鳥だった。オッキーがなんだかあせっている。
「真悟!!!今の!?」
「鳴き声といい、大きさといい、間違いなし!!!ヤブサメよ!!」
「っしゃ~~~~~~!!!!
1羽の小さな野鳥が、みんなに大きな感動を与えた瞬間だった。やっぱすごいな、バードウオッチング。
テンションマックスの霜降山探検隊は、ため池に到着した。
「しゃー!やっと休憩か!」
ウッチンが腐葉土の上に倒れこむ。
残念なことに、双眼鏡で池を見渡しても、カモ1羽いない。”カモ・カモエはほとんど冬鳥で冬しかおらんそ。”前に真悟にそう言われたのを思い出した。少し寂しい…。その真悟はというと、僕の横で同じように、性能の良い双眼鏡を覗いて、池を見渡している。
「なんかおる?」
「いや。なんも。」
双眼鏡を覗いたまま、真悟が答えた。やっぱりそうか。でも、ここまで来てコゲラだけというのは物足りなさすぎる。せめてセミの声だけでもなくなれば、鳥の鳴き声が聞こえるかもしれないのに…。
”シシ・・・”
「!?」
今なにか音が…。僕はもう一度、耳を澄ました。”ミーン ミー ミー””ネシネシネシネシ”違う!やっぱり聞き間違いか…。
”シシシシ”
いや!やっぱり、セミ意外のなにかの鳴き声がする!!
「ねぇ!みんな!なんか鳴きよらん!?」
タツが首をかしげる。
「大丈夫か。あっくん。幻聴やない。」
(タツにしては、やけに難しい言葉を使うな。)
「いや、絶対違う!シシシシシシって。」
”シシシシシ”
オッキーが飛び上がる。
「おっ!マジや!マジや!オレも来た!」
「え~っ。オレ聞こえんぞ。オッキーまで幻聴なんじゃないん?」
「タツ残念。確かに聞こえたよ。あの鳴き声は・・・ヤブサメかもしれんね。」
「ほれみろいーや。本井ー。あと覚えちょけよ!」
「ひゃーっ。ごめんっちゃオッキー。で、そのヤブなんとかはレアなん?」
「うん、かなり。」
真悟が笑っている。これは本当にすごいかも。僕たちは、どの方向から鳴き声が聞こえてくるのかをよく探ることにした。そして、みんなの意見は、「池の反対側の森の方」ということで、まとまった。
「行っちゃう?」
「行っちゃおっか!!」
四人がかりで、倒れこんでいるウッチンをひっぱり起こす。すこし元気になったようだ。話を聞くと、
「ヤブサメ!?レア鳥!?ギャハハハ!!」」
・・・盛り上がっている。
僕たちは斜面を下り、森に入った。”シシシシシシ”鳴き声はかなり近い!本当にすぐ側にいるのだろう。なるべく、鳥を刺激しないように、ゆっくり歩く。5人は歩くのをやめ、もう一度鳴き声の方角を探った…。
”シシシシシシシシシシ”
さっきより、はるかにはっきり聞こえる。
・・・・・・・・・・・・。
「真上だ!!」
5人は一斉に顔を上げた!そして歓声を上げた。コゲラの時より、大きな歓声だ。1羽の鳥が、僕たちの真上の枝から飛んだ。
(小さい!)
その鳥は、僕のような素人でも、スズメよりかなり小さいのが人目でわかるような鳥だった。オッキーがなんだかあせっている。
「真悟!!!今の!?」
「鳴き声といい、大きさといい、間違いなし!!!ヤブサメよ!!」
「っしゃ~~~~~~!!!!
1羽の小さな野鳥が、みんなに大きな感動を与えた瞬間だった。やっぱすごいな、バードウオッチング。