男は人生に疲れていた。人生に惨めさを感じていた。今日という日が自分の誕生日であることをこの世の中の誰も知らないという虚しさを味わっていた
そしてこの誕生日にバースデーケーキの一つも買えず、満足な食事にもありつけない自分の人生を悲観していた
あと数10分で自分の誕生日が過ぎようとするとき男は考えた、せめてロウソクに火を灯し自分の誕生日を祝ってやろう
男は白いお皿の上にろうそくを自分の歳の数だけ並べていったその後、男は疲れと空腹の中深い眠りに落ち不思議な夢を見た
男の前にろうそくを火をつけてくれる人が次々現れて男に話しかける夢だ
「誕生日おめでとう。私も一日一回の食事もまともにできない無名の男です。でもいつか必ず超一流の俳優になってみせます」
ジム・キャリー
「誕生日おめでとう。私も何も買えない貧乏暮らしです。でもこのノートに書いた一曲で世界一のバンドになってみせます」
ポール・マッカートニー
「誕生日おめでとう。私も生活保護を受け苦しい毎日です。でもこの「ハリーポッター」という小説で必ずベストセラー作家になります
J・K ローリング
「お誕生日おめでとう。私も今はポケットにわずか37ドルしか入ってないないわ。でも大丈夫私は世界ナンバーワンのシンガーになるから」
マドンナ
「誕生日おめでとう。俺も生活費がなく大事なペットも手放したよ。俺も一人ぼっちさ、でもきっと自分の映画でハリウッドスターになってやるさ」
シルベスター・スタローン
男は目を覚ますと心に誓った。私の人生に必要なものはお金ではなく夢なんだ。私は本当になりたい自分になろうと
「情熱思考 夢をかなえた45人の物語」