本日9月26日は『八雲忌』だそうです。
小泉八雲の名で知られるパトリック・ラフカディオ・ハーン氏の命日です。
パトリック・ラフカディオ・ハーンは、1850年の6月27日にギリシャで生まれ、父親の故郷であるアイルランドのほか、イギリス、フランス、アメリカ各州などを転々としていたようです。
1884年にアメリカ・ニューオリンズ州で開催されていた万博で日本文化に出会い、その後も『古事記』の訳書を読むなどして日本への憧れを募らせた結果、1890年4月に来日しています。
そして同年8月、日本神話の舞台である島根県松江の学校に英語教師として赴任したそうです。
その後帝国大学や早稲田大学で教鞭をとり、松江時代に面倒を見てくれた小泉セツという女性と結婚して名を「小泉八雲」と改めました。
八雲という言葉は「雲が幾重にも湧き出る」という意味で、出雲国を象徴する言葉です(樹なつみさんのマンガ「八雲立つ」を読むとよりイメージできるかも?)。
三男一女の子どもに恵まれますが、1904年9月26日心臓発作により54歳という若さで亡くなりました。
小泉八雲といえば、耳なし芳一や雪女、ろくろ首などの「怪談」を著した人物としても知られていると思います。
実はこれらの民間伝承は、セツさんが語ったものが元になっているそうです。
この「怪談」のうちの一つ、のっぺらぼうが出てくる話を、私たぶん高校の英語の授業で読んでいるんですよね。
...うん、全編アルファベットが並んでいたのははっきり覚えてるし、まさかローマ字ってことはないと思うんで、多分英語の授業( ;´Д`)。
ただ、この話の印象って「おっじょっちゅー!」しかなくって。
なんでやねん。
正しくは商人が泣いてる女性に呼びかけた「お女中」なんですけど、当時そんなふうに読んでたのかも怪しいんですが、なんでかこの印象しか残らなくて。
あ、一応ざっくりしたあらすじも覚えてましたよ。
「昔、夜中に商人が堀の近くで泣いてる女性を見つけて声をかけたらのっぺらぼうで、逃げた先の蕎麦屋でその話をしたら蕎麦屋の主人ものっぺらぼうだった」
一行で説明するとこんな話です。
だからこの話のタイトル「のっぺらぼう」だと思ってたんですが、青空文庫で見ても見つからなくて、そしたらなんと「狢(むじな)」でした。
狢とは、主にアナグマのことを指しますが、時代や地域によってはタヌキと混同されることもあったそうで、古くはタヌキやキツネと同じく人を化かす妖怪として描かれていたようです。
・・・やっぱりあの話のタイトルが「狢」ってちょっと納得いかない(ㆀ˘・з・˘)
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