本文詳細↓
「人間のお客様。申し訳ございませんが、次の相席まで少しお時間をいただいてしまいます。このまま次の相席を希望されますか?
……ありがとうございます。引き続き、飲食はご自由にしていただけます。では、少々お待ちください」
(その後、時計の長針が一周半しても音沙汰がない)
「お帰りということでよろしいでしょうか、お客様。
……かしこまりました。最後まで相席していただくことができず、申し訳ございませんでした」
(無貌の店員が無機質な声で一礼する)
「本日のご相席はいかがでしたでしょうか。
……お楽しみ頂けたのであれば、幸いでございます」
(無明の黒の中に続く白い螺旋階段を下りる)
「またのご来店をお待ちしております」
―――――「おはようございます。どうかよい夢を」
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