930(延長8)年6月26日、平安京の清涼殿に雷が落ちて、時の大納言・藤原清貫が亡くなりました。これは菅原道真の祟りだとされ、菅原道真は学問の神様として祀られることになります。このような出来事があって、本日は『雷記念日』として制定されています。
菅原道真は学者出身の政治家として国政に携わり、その卓越した手腕を発揮していたとか。ところが、藤原氏の陰謀で太宰府へ左遷され、903年に失意のうちに亡くなりました。
当時の平安京では日照りが続き、公卿たちが雨乞いの儀式を行なっていたそうです。でもこれ、「落雷はあった」ってありますけど、「雨が降った」とはどこ見ても書いてないんですよね。つまり日照りは続くわ、雷が落ちて人が死ぬわ、でも雨は降らないわ、しかもこの数ヶ月後に天皇まで亡くなってるらしいので、そら「たたりじゃあ〜〜〜!!」ともなりますよね。
そこで京都・北野に北野天満宮が建立され、菅原道真は「天神さま」として崇められ、名誉を回復しました。菅原道真は非常に頭が良かった人物として知られ、江戸時代の寺子屋などで菅原道真の姿絵が掲げられ、学業成就や武芸上達などが祈願されたそうです。これにより菅原道真は「学問の神様」として有名になり、今でも北野天満宮は毎年受験前になると、多くの受験生で賑わいます。
ちなみに北野天満宮内には、天神様の乗り物とされる牛の像があります。この牛を撫でる、または撫でた後自分の頭を撫でると知恵がつくと言われています。...まあ、コロナのせいで今年からは難しいかもしれませんけど...。
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