今日は『香りの記念日』です。
1992(平成4)年10月30日に、石川県七尾市で「世界の香りフェアIN能登」が開催されたことにちなんで制定されました。
香りの歴史はとても古く、初めて歴史に登場したのは紀元前3000年頃のメソポタミアでした。
そこに住んでいたシュメール人たちは、神へ捧げるために香りを利用していたそうです。
日本には、シルクロードを通ってインド・中国から香料が仏教伝来とともに伝えられました。
「推古三年(595年)、淡路島に漂着した一本の流木を火にくべたところいい香りがしたので天皇に献上すると、聖徳太子がこれは沈香であると言った」と日本書紀に書かれており、これが日本で一番古い香木についての記述であるとされています。
その後奈良時代に入り、鑑真和上が沈香や白檀など数種類の香薬を調合して作る薫物を日本に伝えました。
最初は仏前の祈りに用いる「供香(そなえこう)」が主な使用方法でしたが、やがて平安時代になると部屋や着物にたきしめて香り自体を楽しむようになります。
中には香りを自分で調合して優劣を競う「薫物合わせ」という香遊びを行う貴族もいたと言います。
そして今から約500年前の東山文化の時代に一定の作法に従って香を鑑賞する「香道」が成立し、茶道や華道とともに日本独自の芸術文化として発展していきました。
最近アロマ加湿器やルームフレグランスといったようなものをよく見かけるようになりました。
欲しいと思ってはいるんですが、そんなのが似合う状態に部屋がなってなくて買えてません...(´-ω-`)
和の伝統的な香りといえば、伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)の3種類の香木です。
が、現在ではどれも入手しにくい貴重な香原料なので、フレグランス系よりもけっこうお高いです。
また、同じ「香木」ですが良い香りの花を咲かせる樹木という意味の「香木」もあります。
春の沈丁花・夏の梔子・秋の金木犀がそうで、三大香木とも呼ばれています。
こないだの雨だか風だかで近所の金木犀がほとんど地面に落ちちゃってたんですが、それはそれできれいなものでしたね。
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