訓練学校に入ってから1週間が過ぎました。イラレの基本のパスの練習をしてました。来週から本格的に始まります。
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でも、僕の隣に立っていた半獣半人の男性(馬や山羊などの下半身を持つ彼らは普通の椅子には座れないから、基本カウンターに案内されて椅子も下げられる)も涙目で水を何杯もあおっていたから、大の甘党のアダムだけが大げさだったわけじゃないかもしれない。実際、他にもいたお客さんの反応を見て、店主のお兄さんもレシピに手を加えていたようだったし。
「次はあそこじゃ! 甘いものも充実してるという話のバーじゃ! 初めからああいうところにしておけばよかったものを!」
「ああ、うん、悪かったって」
円形の広場に面しているバーの木の扉を押した。カラランとベルが軽い音を立てた。いらっしゃい、と声をかけてくれたマスターは、一ツ目の大きな男性だった。店内は思っていたよりも広くて、カウンターとテーブル席の他に小さいステージがあった。きれいなエルフの女性が弦楽器をかまえて、ゆったりとした曲を奏でていた。
空いていたカウンター席に座る。アダムはマスターから声がかかる前に、カウンターへ飛び降りると注文を始めてしまった。
「我はホイップたっぷりアイスとフルーツ盛り合わせ、酒はさっぱりすっきり冷たいものを頼む!」
「はいよ。そっちの兄ちゃんは何にする?」
マスターは嫌な顔をせず頷いてくれた。
「特に好みはないので、あなたのおすすめをいただけますか?」
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