海辺の町から

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

今宵は十五夜

2024-09-17 13:19:05 | 日記

  今日も暑くなりそうです。


  浜のススキを手折って。


遙か昔 お月見の日が休日と重なると母に頼まれ近くの製粉所に餅米を粉にして貰いに行った。
小さな川の側に水車小屋が何軒かあって お米が粉になるのを眺めていた。
粉まみれの製粉所は決して綺麗とは言えなかったがサラサラになった餅粉は雪のように白くて綺麗だった。

七草がゆに始まって暮れのお餅つきと事あるごとに 行事を通して子供達に体験させてくれた。
お月見もソウだった。大きなまん丸のお団子を15個重ねて月を待つ。
ススキと野の花を花瓶に挿して 秋の収穫物を供えていた。

日が落ちると子供達の出番である。社宅を回りながらお月様のお供え物を頂いた。
細長い竹の先に先を曲げた金具を取り付けてよそ様のお供え物を頂戴する
金具を付けていても役には立たず月夜にお見通しの姿は嘸滑稽であったろうと。

未だ来ないねーってあの頃の家庭は子供達が来るのを待っていてくれた。
我が家も縁側にお供え物を設え裏庭から届きやすいところに置いていた。

何物にも代えられない体験を一杯して男勝りと言われて育ち野山を駆けまわっていた。
ターザンごっこに直滑降のそり滑り 親の知らない危険な事を一杯して大人になった。

今宵はススキを飾り母の好きだったおはぎではなくぼた餅を作ろう!