旅行、飲食、草花、イベント、乗り物、出来事など。

日々の生活の中から様々な物を写真付きで。

★セブ島の旅・其の15★錨とバナナの串揚げ

2013年03月15日 | ★東京スカイツリー★
錨(碇、いかり、アンカー)とは船舶等を水上の一定範囲に止めておくために、鎖やロープを付けて海底や湖底、川底へ沈めて使う道具のこと。

爪などが底質に刺さる事で抵抗力(把駐力)を生む物をアンカー、それ自身の重さによって抵抗力を生むものをシンカーと分類している。アンカーとシンカーでは構造や使用方法が異なり、アンカー自体も使用される場所や船舶によって大きさ種類・使用方法が異なる。

船や航海を連想させるものとして、シンボル的に用いられることも多い。

語源
英語での「Anchor」(アンカー)の語源は「[Ank]」(曲がった)に由来しており、「Ankle」(アンクル、かかと)や「Angle」(アングル、角度)なども同源の単語である。また米国アラスカの港湾都市「Anchorage」(アンカレッジ)は投錨地を意味する「anchorage」に由来している。

機能
錨と錨鎖は海底面等との間で生じる抵抗により船の移動を制止する働きをする。

21世紀からはほぼ全ての中大型の船舶でストックレス・アンカーが使われているため、以下の説明はストックレス・アンカーについて行なう。また、大きな錨は錨鎖によって船と結ばれるが、ヨット・ボートなど小型船ではロープが使用されており、小型錨の種類は多種に渡る。

各部名称・構造
ストックレス・アンカー ストックレス・アンカーはその中心に柄の部分にあたる太く丈夫な1本の「シャンク」を持ち、錨鎖と結ばれる。シャンクの先に「爪」と一体になった「アンカーヘッド」が「ピン」によって接続され、アンカーヘッド部分はシャンクから40度前後の角度で正面又は裏面に自由に動くことが出来る。アンカーヘッド部分の両側にシャンクをはさむように平たい爪が計2本伸び出して、この部分が海底土砂に食い込む。図(ストックレス・アンカー1.左:従来型ストックレス・アンカー(無かん錨、Stockless anchor)JIS型 2.右:新型ストックレス・アンカー AC-13型 3.アンカー・リング 4.シャンク(錨柄、Shank) 5.爪(アーム、Arm、錨腕) 6.ヒンジ(Crown pin, Hinge pin) 7.アンカー・ヘッド(錨冠、Anchor head, Crown) 8.耳(Ear、トリッピング・パーム)[)のようにアンカーヘッドを一周するように平たく張り出した「耳」が海底面を擦ることで爪が下向きに押される錨や、「耳」がなくアンカーヘッド(クラウン)の形状のみで爪が底質へ食い込む仕組みの錨がある。

安定性

錨が爪を底質に食い込ませ、水平状態を保ったまま高い把駐力を生じさせるには、ストックの様な左右のバランス機能をストックレスアンカーに持たせる必要がある。一般的にストックレスアンカーは引き続けられると傾きや反転現象を起こし走錨してしまうため、走錨させない・走錨をすぐに察知する「守錨」作業を必要としている。錨にとって最も重要な性能が安定性であると云え、横軸-距離・縦軸-把駐力の「把駐力特性曲線」によって判断し、飽和曲線に近いグラフになるほど安定性が良いアンカーとなる。ただし、数値的基準は無い。





















バナナ天国フィリピンの絶品バナナおやつ
バナナキュー(バナナの串揚げ)

フィリピンは世界でも有数のバナナ天国。世界で見るとインドの次に、バナナの生産量が多い国です。このため、フィリピンにはバナナを利用した料理やスイーツがいっぱい!

今回は、調理用バナナとして知られる青く硬いプランティーン(別名サババナナ)を使用した庶民派おやつをご紹介したいと思います。

まずはバナナの串揚げ「Banana Cue(バナナ・キュー)」。こちらは、サババナナにブラウンシュガーをまぶして揚げるだけという至ってシンプルなおやつです。

油をほどよく吸い込んだバナナはほんのり甘く、程よい酸味も感じられてあとをひくおいしさ。串揚げはたいていバナナ2本分の量があるため、1本で満腹に。

次はフランス菓子にも対抗できそうな可能性を秘めている「Turon(トゥロン)」。こちらはサババナナとジャックフルーツをルンピアと呼ばれる春巻きの皮のようなもので包んで揚げたものです。揚げながらブラウンシュガーをまぶすという調理方法が特徴的。

単なる揚げ菓子ですが、表面をキャラメリゼ(※キャラメルでコーティングすること)したかのような仕上がりには、おそらくフランス人もびっくりすることでしょう。パリパリッとした皮を崩せば、とろりとしたバナナとジャックフルーツがたっぷり。カリッ、トロッとした食感のコントラストが楽しいおやつです。

「メリエンダ」と呼ばれるティータイムのあるフィリピンでは、どちらもフィリピン屋台では定番のおやつとなっています。ちなみに値段は10ペソ(約17円)以下。素材がものを言うレシピなので、いくつかの屋台を食べ比べてみることをおすすめします。
出典・http://youpouch.com/2011/09/29/080004-2/。











★セブ島の旅・其の14★バーベキューの味付け

2013年03月08日 | ★東京スカイツリー★
肉類の味付けとして用いられるソースはバーベキューソース(BBQソース)と呼ばれ、トマトケチャップ、ウスターソース、果汁類、ニンニクやショウガなどの様々な材料を混ぜ合わせて作られる。市販のバーベキューソースが多数売られているが、自前のレシピでソースを工夫するところからバーベキューの楽しみは始まっているとして、自作にこだわる者も多い。 

近年はバーベキューグリルに載せる岩塩のプレートも販売されている。塩化ナトリウムは融点が摂氏800.4度なので、このプレートを焼き台として上に肉などを載せて、岩塩の天然の塩味を付けつつ焼きあげる事ができる。

日本でいわゆる「バーベキュー」と称される野外での焼肉風スタイルでは、醤油主体のソースや市販の焼肉のたれなどを食材を焼き上げた後に用いて食する場合が多いが、欧米においては食材にソースやスパイス、ラブを塗布してから焼き上げる場合が多い。

調理器具

器具としては、(1) 火格子式のグリルや焼き網など、火(熱気)が素通りするタイプと、(2) 鉄板式 に大別され、食材を固定するものとして金串などがある。

バーベキュー専門店や個人でも、オリジナルの道具にこだわる人がいる。それらの人は、普通のグリルではなく、金属製グリルやレンガなどで作られたバーベキュー・ピットという竈(かまど)や暖炉に近い造りの物を使う。ドラム缶を加工する場合や、海外ではマンホール用の金属蓋を利用する場合もある。また珪藻土製の角形七輪も増えている。

卓上式のグリルに多いが、底面の断熱用に、コンロに水張りするタイプの方が、水蒸気の作用で、油の多い豚バラや鶏皮、サバやサンマなどの青魚を焼いても炎が上がりにくい。また、焼き上がりにこびり付きや、焦げ付きが少なく、野菜などは特にふっくらと美味であり、また器具自体の汚れも少ない。

バーベキュー後のバーベキューグリルは油汚れや炭の汚れがべっとりと付いていることが多いが、バーベキューの準備段階でグリルの火口を覆うようにアルミ箔の揚げ物フェンスや、バーベキュー用の厚手のアルミホイル(60ミクロン程度の厚さ)を、炭受けと油汚れが及びそうなところへ敷き詰めれば、汚れはホイルに付着してグリル本体へはほとんど及ばないので、掃除はホイルを剥がすだけで楽であり、グリル本体も長持ちする。また焼き網やグリル本体などにバーベキュー前に酢を塗っておくと、食材のタンパク質と熱した金属との間に熱凝着が起こりにくく、比較的掃除が楽である。









































燃料

燃料は薪、木炭、あるいはバーベキュー専用の固形燃料が主流である。炭の中にヒッコリーやオークなど樹木チップを混ぜ、燻煙を出すことにより燻製風味を付ける手法もある。
日本国内産の黒炭は、不快な煙臭や爆跳も少なく、じっくりとした火力が持続し、焼き上がりに薫製のような風味もかすかにあり、バーベキューに向いている。外国産より多少高価だが、品質が安定しておりバーベキューに適している。なお、保存管理が良くなかった黒炭ほど燃焼初期には爆跳の危険性があるため注意が必要である。
「Quick Grill Briquette」「ラウンドストーブ」といった商品名で販売されている小型の加工ヤシガラ炭は、着火後1分〜数分で調理可能であり1時間ほどで燃焼が終わるため、小規模のバーベキューパーティーの際、使い勝手が良い。また、これを火種として通常の木炭の着火材としても好都合である。
備長炭をはじめとした白炭は、より上質な焼きもの料理が可能であるが、着火が難しく、調理が開始出来るまでの燃焼温度への到達に時間を要し、熾き火に至るまでは爆跳の危険性があり、さらに高価なため、バーベキュー用途には一般的ではない。
オガ炭は白炭系の木炭と似た燃焼の性質を示し、不快な燻煙や、危険な爆跳はほとんど発生せず、また比較的安価であり、近年ホームセンターの店頭やインターネット通販でも扱いが広まっている。しかし白炭同様に火熾ししにくく、一方で火が熾ると4時間ほど燃焼し続ける場合もある為、短時間のバーベキューの場合は消火等での注意が必要である。逆に、バーベキューパーティーが長時間に及ぶ場合でも炭を継ぎ足す必要もなく調理可能な火力が持続するため、オガ炭はバーベキュー燃料として好都合な存在である。
欧米産のバーベキュー炭は、日本の炭とは異なり、炭焼き時に木酢液を抜く工程がないため、木酢成分が多く残っており、熾き火になるまで、かなりきつい燻煙がでる。
「バーベキュー用」と称して大量に流通している格安のマングローブ炭や東南アジア産黒炭などは煙臭や爆跳が酷く、燃焼時に木酢液のような異臭を伴い、食味や口内に違和感や嘔吐感、頭痛を伴わせ、場合によっては数週間もそれが続くこともある[2]。また再生紙で覆い固めた木炭粉のバーベキュー用ブロックなども低質炭が多い。食品用ではなく建築用の木材を使用した安価なものには、燃焼時に有毒ガスを発生させるものもある。

木炭を着火するのはコツが必要であるが、ジェル状着火剤など着火を安易にする商品が木炭に添付されていたり、販売されている。イワタニなどからは木炭着火専用のカセットガスボンベ式トーチバーナーが発売されている。また、火熾し器である「チャコールスターター」を使うと火熾しが安易である。いずれにしても木炭で調理が行なえるようになるのは着火後10〜20分、場合によっては1時間ほど必要で、それを見越したスケジュールが必要となってくる。

★セブ島の旅・其の13★ナルスアン島・スクーバダイバー

2013年03月02日 | ★東京スカイツリー★
スクーバダイバー
リーダーレベル(ダイブマスターあるいはインストラクター)の引率でダイビングを楽しむことができる。指導団体によっては、オープンウォーターと同等のレベルを指す場合もある。

PADIの場合、オープンウオーターダイバーコースの前半部分のみで同コースは修了し、後にオープンウオーターダイバーコースの後半部分を受講すればオープンウオーターダイバーの認定が受けられる。旅行日程の関係等でオープンウオーターダイバーコース受講が困難な場合などに勧められるコースである。

オープンウオーターダイバー
バディーシステムを守りながら、海洋実習地と同等レベルのダイブサイトでリーダーレベルの引率無しにダイビングができる。最大潜水深度は概ね18メートル。
あくまで推奨水深であり、アドバンスドオープンウオーターダイバーコースやディープダイバースペシャルティーコース等を受講しなければ水深18メートルよりも深く潜ってはいけないとか、ガイドダイバーがOWダイバーのゲストを水深18メートル以深へ連れて行ってはならない、ということではない(一部の国や地域を除く)。

但し、オープンウォーターダイバーがファンダイブ(講習を伴わないダイビング)で水深18メートルより深いポイントに潜ることを望む場合、アドバンスドオープンウオーターダイバーと同等の知識と経験、能力を有することが前提で、そうでない場合にはその前にアドバンスドオープンウオーターダイバーコースやディープダイバースペシャルティーコースを受けるべきである。

アドバンスドオープンウオーターダイバー
様々なダイビングテクニックを身につけ、海での遊び方を広げる。最大潜水深度は概ね30メートルないし40メートル。PADIの場合、ナビゲーションとディープダイブだけが必修で、他3種目は選択可能である。























★セブ島の旅・其の13★コーラルリーフ

2013年02月21日 | ★東京スカイツリー★
コーラルリーフ
サンゴ礁(コーラルリーフ)は、造礁サンゴの群落によって作られた地形の一つ。熱帯の外洋に面した海岸によく発達する。

造礁(ぞうしょう=熱帯の浅い海底に成育し、石灰質を分泌しながら大きな群体を形成)サンゴの繁殖に適している海は、25-30℃ほどの高水温、3-4%ほどの高い塩分濃度、深くても水深30mほどの浅くてきれいな海域である。地球は西から東へ自転するため、赤道付近では海水が自転に置き去りにされる形で西向きの暖流が発生し、高緯度地方からの寒流がその後に入りこんでいる。太平洋、インド洋、大西洋どれも西側にサンゴ礁が集中し、東側にあまり見られないのはこの理由による。また、大規模なサンゴ礁でも、河口域を避ける形をとっているのが見られる。

日本では南西諸島や伊豆諸島、小笠原諸島など南部の島嶼部でサンゴ礁が見られるが、サンゴ礁は水温18℃ほどまで形成されるので、日本本土でも小規模なものならば対馬海峡以南と房総半島以南の各地で見られる。

造礁サンゴにはミドリイシ、ノウサンゴ、キクメイシなど数100種類もあるが、これらは直径1cm足らずのイソギンチャクに似た小さなポリプがたくさん集まって群体をなしたもので、様々な形のサンゴは、たくさんのポリプがそれぞれの種類によって独自の骨格を形成したものである。

サンゴのポリプはプランクトンを捕食するが、体内に光合成を行う褐虫藻を共生させ、その栄養分をもらうこともできる。成長したポリプは分裂して増え、海水中の二酸化炭素やカルシウムを取りこみ、炭酸カルシウムを主成分とした骨格をつくる。たくさんの造礁サンゴが生命活動を行った結果、サンゴの下には厚い石灰岩の層ができ、サンゴ自身はさらに上へ、沖へと成長する。

サンゴ礁付近の砂浜は波浪で折れたり、動物に齧られたりしたサンゴの残骸を含んで白っぽくなる。他にも貝類やウニ、有孔虫の死殻なども海岸に堆積する。このようにサンゴ礁の砂浜の砂は、その大部分が生物起源であり、多くが石灰質である。これらの石灰分が堆積し、一部が溶けて再び固まることで、砂粒を含んだまま岩石となったものがビーチロックである。

こうした生物と自然の営みが長い時間をかけて積み重なった結果、石灰岩の岩盤による広いサンゴ礁ができ、地形を変えてしまう。上空からサンゴ礁のある海域を見ると、藍色の海にサンゴ礁の浅瀬が水色やエメラルドグリーンに浮かび上がる。

分類

サンゴ礁はその形態により、大まかに裾礁、堡礁、環礁の3つに分けることができる。

海岸部に接して発達したサンゴ礁を裾礁(きょしょう)という。外礁(サンゴ礁の縁)に囲まれた礁の内部は浅い礁池(しょうち)となり、上空から見ると水色に見える。現在の日本のサンゴ礁のほとんどが裾礁である。

外礁が防波堤のように環状に島を取り囲み、礁と島の間にやや深い礁湖(しょうこ・ラグーン)があるものを堡礁(ほしょう)という。チューク島(トラック諸島)などが例として挙げられる。堡礁は、中央の島を取り囲んでいるもの以外に、大陸を取り囲んでいるものもいう。大陸を中心に取り囲んでいるので有名なのがオーストラリアのグレート・バリア・リーフ(大堡礁)である。

礁の中央に島がなく、環状の外礁と礁湖のみがあるものを環礁(かんしょう)という。ムルロア環礁や沖ノ鳥島などが例として挙げられる。

このようなサンゴ礁の形態の違いは、島の沈降もしくは海面の上昇によると考えられている。堡礁や環礁の形成過程については、裾礁を抱える島が地殻変動や侵食により沈降し堡礁や環礁に変化したとする沈降説と、最終氷期の海水準変動によって生じた裾礁が海面の上昇により堡礁や環礁に変化したとする氷河制約説とがあり、共に一定の評価を得ている。特に沈降説は、チャールズ・ダーウィンによるもので、現在ではプレートテクトニクスと連動している。

サンゴ礁が隆起や海面降下により島となる場合もある。宮古島や沖永良部島などがその例で、島が全体的に平坦な形となるのが特徴である。また、北大東島と南大東島は島の中央が凹んでおり、周囲を囲むように高い部分がある。これは、隆起した環礁であると考えられている。

また、パラオなどはサンゴ礁内に大きな鍾乳洞があるが、鍾乳洞は陸上でなければ形成されないので、かつてそこは陸上だったことになる。これはサンゴ礁が海面の降下で海面上に現れ、侵食を受けて鍾乳洞ができ、再び海面が上昇したときに海底となったもので、現在島となっている部分は侵食されずに残った部分である。

サンゴ礁の構成と化石
サンゴ礁を形成するのは、必ずしも造礁サンゴだけではない。他にも石灰質の骨格を大きく発達させるものがあれば、サンゴ礁を形成する要素となり得る。現在のサンゴ礁では、紅藻類である石灰藻が優占する場所もある。また、必ずしもサンゴ礁の形成には関わらないものの、石灰質の殻を作るため、サンゴ礁での石灰質の蓄積に関わるものとして、二枚貝類であるシャコガイや、大型の有孔虫であるゼニイシやホシズナが多数生息している。ホシズナはサンゴ礁の砂浜の構成要素となり、場所によってはほとんどホシズナだけの砂浜が見つかる。化石としてもサンゴ礁の化石は古生代以降、たびたび出現している。具体的には、造礁サンゴの化石を含む石灰岩の形を取る。

現在のサンゴ礁は熱帯を中心とする、温暖で透明度が高く、浅い海域にのみ出現する。この理由は、造礁サンゴが褐虫藻という単細胞藻類を共生させているからである。これは単なる偶然や、栄養上の必要性だけではなく、褐虫藻の光合成があってこそ、サンゴの石灰質の骨格が、これだけの成長速度を維持できるらしいと考えられている。ちなみに、シャコガイやホシズナも褐虫藻を共生させている。このことから、過去のサンゴ礁でも似たような状況があったものと考えられる。そこで、サンゴ礁の化石が出た場合、その時代のその場所は、熱帯か亜熱帯の、温暖で浅い海域であったと判断することができる。このように、その化石の発見によって、その時代のその場所の環境が判断できる場合、そのような化石を示相化石とよんでいる。

ただし、サンゴ礁の形成は沈降説にも述べられているように、島の沈降と海洋プレートの移動が大きく関わっている。サンゴ礁の形成される海域と、化石となって出土する地点が大きく変わる可能性や、他の地層の中に取り込まれて出現する可能性も考えなければならない。

サンゴ礁の環境と生物
礁の外側は急に深くなっており、波も高いが、外礁に囲まれた礁池や礁湖は、外礁が激しい波浪を止める天然の防波堤となるため、波が穏やかである。サンゴのすき間は小さな生物の隠れ場所に都合がよく、それらを捕食する大型動物も集まってくる。さらに礁池の内外には砂浜やアマモ場もできるので、これらも含めるとサンゴ礁には実に多様な環境が作られ、多くの生物が生息することとなる。サンゴ礁は生物多様性の観点からも重要な場所といえよう。

ここではサンゴ礁に生息する生物のごく一部を挙げる。

海岸

サンゴ礁付近の岩礁海岸や砂浜は石灰分を多く含むので、石灰分の多い土壌に適応した特有の植物が自生する。草本ではイソフサギやクサトベラ、ハママンネングサなど、木本ではオオハマボウやアコウなどが挙げられる。これらの木陰にはオカヤドカリやヤシガニなどの動物が生息する。なお、岩のすき間はウミヘビ類のねぐらや産卵場所となる。

砂浜ではハマヒルガオやグンバイヒルガオ、コウライシバなどが自生し、植物が生えない波打ち際付近にはミナミスナガニやツノメガニなどのスナガニ類が生息する。なお、砂浜はウミガメ類の産卵場所となる。

礁の内側

波が穏やかな礁の内側には多くの生物が生息する。ふだんは礁の外側に生息する大型魚が、産卵や採餌のために礁の内側へ入ってくることもある。

爬虫類 - タイマイやアオウミガメなどのウミガメ類、エラブウミヘビやクロガシラウミヘビなどのウミヘビ類

魚類 - スズメダイ、チョウチョウウオ、ベラ、ネンブツダイ、ハリセンボン、ウツボなど

軟体動物 - シャコガイ、イモガイ、タカラガイ、ホラガイ、ヤコウガイ、コブシメ、テナガダコ、ヒョウモンダコなど

甲殻類 - オトヒメエビ、カクレエビ類、イセエビ類、サンゴガニ、オウギガニ類など

棘皮動物 - バイカナマコ、パイプウニ、ガンガゼ、オニヒトデ、クモヒトデなど

刺胞動物 - サンゴ類、サンゴイソギンチャク、ソフトコーラル、クラゲ類など



























★セブ島の旅・其の12★ナルスアン島へのバンカーボート

2013年02月18日 | ★東京スカイツリー★
アウトリガーカヌー (Outrigger canoe) は、南太平洋などで用いられるカヌーの一種。安定性を増すために、カヌー本体の片脇あるいは両脇にアウトリガーとも呼ばれる浮子(ウキ)が張り出した形状をしている。この浮子は多くのポリネシア諸語やミクロネシア諸語でama(アマ)とよばれ、これを装備したアウトリガーカヌー自体はタヒチ語ではヴァア (va'a) 、ハワイ語ではワァ (wa'a) 、マオリ語ではワカ (waka) 、ヴァカ (vaka) などの言葉で呼ばれる。

起源

アウトリガーカヌーの起原はよくわかっていないが、オーストロネシア語族の拡散とともに広がっていったことは確かである。中国で発達したいかだから発展したという説、丸木舟から発展したという説があるが、史料が乏しいのでいまだ定説は無い。ともかく、丸太を刳り抜いた刳り抜き船や、丸太を刳り抜いて艫や舳先、舷側を追加した準構造船にアウトリガーを装着した形式の船舶が、東南アジア島嶼部で発達していったことは確かである。

分布

東南アジア島嶼部で主に用いられていたのは、船体の両サイドにアウトリガーを取り付けたダブル・アウトリガーカヌーである。このタイプはインドネシア、フィリピン、マレーシアなどを中心に現在でも広く使われている。

ここからアウトリガーカヌーはオーストロネシア語族と共に、西はアフリカ沿岸のマダガスカル、東は南米沿岸のラパ・ヌイ(イースター島)まで広まった。

形状

外洋航海が盛んになる過程で、ウネリによる破損を防ぐためにアウトリガーを片側だけにつけたシングル・アウトリガーカヌーが考案されたと推測される。ダブル・アウトリガーカヌーの場合、波のウネリの間で両方のアウトリガーが持ち上げられると、腕木に宙に浮いたカヌー本体の重量がかかって、腕木が破損してしまう。シングル・アウトリガーであれば全体が傾くだけで、破損につながるような負荷がかからない。また、東南アジア島嶼部からメラネシア、ミクロネシア、ポリネシア方面へは、貿易風に逆らって進むことになるが、ダブル・アウトリガーカヌーはタッキングやシャンティングなどの風上航走を苦手としており、実用的ではない。

現在、シングル・アウトリガーカヌーは、航海カヌーとしてはミクロネシアおよび域外ポリネシアの一部で使用されている。また、パドリングによって進むシングル・アウトリガーカヌーは、ミクロネシアおよびポリネシア各地で使用されている。近年では、シングル・アウトリガーカヌーによるレースも盛んに実施されており、競技用のシングル・アウトリガーカヌーの規格としてOC-1、OC-4、OC-6などがある。

また、人類がリモート・オセアニア海域に拡散していく過程で、より大きな浮力を確保し、長期間の航海に対応できるようカヌー本体を左右に並べたダブルカヌーがポリネシア文化において考案された結果、ポリネシア人の航海術は急速に発達し、ハワイ(Hawaii)、イースター島(Rapa Nui)、ニュージーランド(Aotearoa)のポリネシアン・トライアングルと呼ばれる広いエリアに移住していった。ダブルカヌーを祖先とするカタマランタイプの船体は、近代においてもヨットや連絡船など、様々な用途にあわせて発達している。

参考

19世紀にイギリスのクックが太平洋を探検した時、太平洋に浮かぶ孤島に同じ言語を使う人々が暮らしていることを発見し、これらの島民がどのようにしてこれらの島に住み着いたのかが謎とされた。海に沈んだアトランティス大陸の伝説と重ねる説もあったが、デヴィッド・ルイス、リチャード・ファインバーグ、ベン・フィニー、ミミ・ジョージらの研究により、アウトリガーカヌーやダブル・カヌーに乗り、気象や海流、星空などだけをたよりに何百キロも航海する技術(スター・ナヴィゲーション、ウィンド・コンパスなど)の存在が明らかにされて来た。








































★セブ島の旅・其の11★食後のデザート

2013年02月13日 | ★東京スカイツリー★
デザートは、食事の後に出され食べられる果物や菓子(プディングやケーキ・アイスクリームなど)のことをいう。

デザートは、主に朝食・昼食・夕食などの主要な食事の際に、追加的に提供される菓子や果物である。日常的な食事では果物などのビタミン類など主要な食事では不足すると考えられる栄養の補助的な意味合いもあるが、特に満足感を求める食事では、甘く風味の良い菓子類で食後の満足感をより強めるものとする位置付けも見られる。

コース料理の場合など、最後に食べたものが最も印象に残りやすい。よって、デザートに勝る印象を残す料理を作る調理師は腕の立つ者、という考え方がある。デザートを作る専門職として、製菓師(パティシエ)がいる。

日本におけるデザートとしては、ケーキや、アイスクリームが想起されることが多いがフランス料理においてはこれらは「アントルメ・ド・パティストリー」(菓子職人が作る菓子)に分類され、スフレ・プディング・ババロアなどの「アントルメ・ド・キュイジーヌ」(料理人が作る菓子)と区別されている。

語源はフランス語の「デセール」に由来し、この「デセール」は、「食事を下げる」「食卓を片付ける」という意味の「デセルヴィール」に由来する。

言葉

「dessert(デセール)」という言葉は上記の意味をさすものとしてアイルランド、アメリカ、カナダ、オーストラリア、フランスで最も良く使われるが、イギリスやその他のイギリス連邦諸国では「 sweet 」「 pudding 」といった言葉がより使われる。ただ、この意味において「sweet」を使うものはイギリスでは、いくらか「 lower class 」(下層階級や労働者階級など大衆的な存在)と見なされる。主にイギリスではガムやあめ玉などの駄菓子の事を言う。日本では長らくデザート、甘いもの(甘味)、お菓子と呼ばれていたが2006年頃よりマスメディアやバラエティ番組を中心に俗語のスイーツ(英: sweets)と呼ぶことが一般的となった。

別腹

一般的な言い回しに見られる「デザートは、別腹」とは、満腹の状態でも甘いデザートは入る場所が違うためにいくらでも食べられると言う言い訳である。当然、人体の構造上別の場所などは存在しないが、満腹でも好きなものなら(ある程度)食べられるようになる現象は存在する。

実際に、好物の食べ物を見たり匂いを嗅いだり刺激を与えると胃の蠕動運動が活発になり、満腹状態であっても消化中の食物が腸へ送られ胃に空きができることで、さらなる食物の摂取が可能になることが分かっている。これはデザートに限ったことではなく、また女性だけにその現象が起こるわけではない。逆に(空腹時であればなおさらであるが)嫌いなものについては胃の働きが抑えられ、空腹であっても量を食べることは難しい。

































デザートの様式

デザートバイキング
デザート・バイキングと呼ばれるものでは、バイキング形式で数多くのデザートを好きなだけ選んで採ることができる「デザートを食べる様式」である。その多くでは時間制限があり、大体1~2時間で客が入れ替わる。

ただし時間帯によっては食後のデザートではなく、おやつとして供される(「ケーキバイキング」など)場合もある。

フランス料理におけるデザート

本格的なフランス料理のコースでは、前菜、スープ、魚料理、肉料理、サラダが終わった後に食器類は片づけられ、デザートが出される。前菜からサラダまでを「メインコース」と呼び、それ以降を「デザートコース」と呼ぶ。コースの流れは以下の通り。
1.客の好みによりチーズ。チーズ用のパンや付け合せのナッツ・ドライフルーツが出ることもある。
2.ケーキ、菓子、果物、アイスクリームといった甘いもの。
3.コーヒーなどの飲料。プティフールと呼ばれる茶菓が付くこともある。

中華料理におけるデザート

中華料理のコースでも、前菜、スープ、魚料理、肉料理、主食の後に甘い菓子(甜点心と呼ばれる)や果物が出されることが多い。もともとは汁粉や揚げ団子のような熱いデザートが多かったが、近年では杏仁豆腐、マンゴープリンなどの冷たいデザートも各種作られている。

イタリア料理におけるデザート

イタリア料理ではデザートのことをドルチェ (dolce) という。これはイタリア語で“甘いもの全般”を指す。

イタリア料理に出てくるアイスクリームを使ったデザートをイタリアンジェラートといい、チョコレート系や低カロリーのヨーグルト系、フルーツ系などがある。

その他

デザートとは無縁に思われていたあるラーメン屋などでも、プリンなど、豊富なデザートを品揃えする事で客単価アップを図るアイテムとなっている、洒落たお店が増え女性客がラーメン店に来やすくなったのでデザートが集客アップの決め手になってきた。

また、回転寿司店でもすでに、各種デザートは定番の商品となっている。皿に乗ってプリンが巡回している光景も、珍しいことではない。

さらに、女子会や誕生会などで近年女性客の増えている居酒屋でも、コース料理の締めとなるデザートに力を入れる店が、おもにチェーン店を中心に増大している。バースデーケーキの無料プレゼントを行なうなど、それぞれの店のサービスもエスカレートしている。

子供に与えるデザートの弊害として2006年に大学生の食生活の実態を調べ、子供時代に食べた甘いデザートの食習慣が持ち越され大学生の食事が自立に欠ける原因の一つであるとして、食育の大切さが指摘されている。

★セブ島の旅・其の11★スパマッサージ

2013年02月08日 | ★東京スカイツリー★
ホテルスパマッサージ

マッサージ
マッサージは、直接皮膚に求心的に施術することにより主に静脈系血液循環の改善やリンパ循環の改善を目的にした手技療法である。マッサージは、フランスで生まれた手技療法(フランス語:massage マサージュ)を指すが、同様の効果を得られるものとしてタイ式や韓国式のマッサージ(アンマ:按摩)と呼ばれるものは除く。)も便宜的に「マッサージ」と呼ばれる。

現在、マッサージは通常医療の場でも(リハビリテーション等々)、代替医療の場でも、様々な健康増進目的で個々人が自分自身に行う形(セルフマッサージ)でも行われている。

効用
マッサージには静脈・リンパ循環を促進する効果がある。スポーツ・運動時前後には、筋肉緊張をほぐしたりするためにマッサージが用いられる。

他にマッサージによる(適度な)刺激などにより、緊張の緩和をもたらし、筋肉痛を和らげる、排便を促す、気分が和らぎ眠りを誘う、等がある。

歴史
世界
マッサージはギリシャ語のマッシー(揉む)、ラテン語の手、アラビア語のマス(押す)、ヘブライ語の触るが語源とされる。

紀元前4世紀頃、ギリシャの医聖ヒポクラテスが他の医師たちに対し、「マッサージの研究をすべきである」と必要性を説いた。しかし、その後医学としてのマッサージが伝わる事はなく、民間療法として止まった。

16世紀後期、フランスの医師である、アムグロアスバレーがマッサージの効能や必要性、医療術を研究し、フランス中にマッサージの効力を強く、主張するに至った。この主張によって、マッサージ療法は、医療法としてだんだん見直されるようになり、広まっていった。

18世紀~19世紀頃になると、スウェーデンのバー・ヘンリック・リングが治療体操を用いてマッサージについても研究をし、スウェーデンマッサージの基礎を作り上げる。これをもとにマッサージはオランダ、ドイツ、フランス、ポルトガルなど、欧州に広まっていった。

その後、マッサージ医療が医療術の一つとして現在に至っている。

日本
マッサージはギリシャ語のマッシー(揉む)、ラテン語の手、アラビア語のマス(押す)、ヘブライ語の触るが語源とされる。

紀元前4世紀頃、ギリシャの医聖ヒポクラテスが他の医師たちに対し、「マッサージの研究をすべきである」と必要性を説いた。しかし、その後医学としてのマッサージが伝わる事はなく、民間療法として止まった。

16世紀後期、フランスの医師である、アムグロアスバレーがマッサージの効能や必要性、医療術を研究し、フランス中にマッサージの効力を強く、主張するに至った。この主張によって、マッサージ療法は、医療法としてだんだん見直されるようになり、広まっていった。

18世紀~19世紀頃になると、スウェーデンのバー・ヘンリック・リングが治療体操を用いてマッサージについても研究をし、スウェーデンマッサージの基礎を作り上げる。これをもとにマッサージはオランダ、ドイツ、フランス、ポルトガルなど、欧州に広まっていった。

その後、マッサージ医療が医療術の一つとして現在に至っている。

































日本
日本においては元々按摩が用いられてきた。

明治時代、軍医である橋本乗晃がフランスのマッサージを視察し、研究した。その後、日本にマッサージを医療法の一つとして導入された。

現在、運動前後に筋肉を解す為にマッサージをすることも多い。

現在の「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」において、あん摩マッサージ指圧師免許もしくは医師免許(共に国家資格)がなければ日本においてマッサージを業として行うことはできない、とされている。

手技、機器
マッサージチェア(自動マッサージ機とも呼ばれる)とは、内蔵された突起が稼動し、手指によるマッサージに近い動きをする。市販されている他、おもに銭湯・温泉などに有料で設置されている事が多い。腰掛けて背中をマッサージする椅子型や、足を入れて足裏をマッサージするもの等がある。近年ではプログラムが高度になり、細かく様々な揉みかたをするようになった。

日本におけるマッサージ
日本の法令でマッサージの厳密な技術定義は規定されていない。しかしマッサージが欧米より日本に伝わって以降、手技自体ははっきりと技術体系化されている。現法律策定時にもマッサージの技術定義は文章化できなくとも、日本国民は当然の如く理解していた事であった。法定義されていない理由として、当時手技を使って人体表面を刺激する他の手技療法が、あん摩マツサージ指圧師が行う手技療法以外日本国内には存在せず、わざわざ「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」で法定義をする必要が無かったのがその理由である。

厚生労働省見解のマッサージの定義

法律での定義はされて無いが、無資格者マッサージ施術で「エーワン」(経営者は、あん摩マッサージ指圧師の有資格者)を摘発するにあたり、厚生労働省はマッサージの定義を「体重をかけ、対象者が痛みを感じる強さで行う行為」と回答している。

また厚生労働省(旧厚生省)は、無免許あん摩師の取り締まりの疑義紹介とあん摩マッサージの定義について下記の通り公文書にて回答している。

★セブ島の旅・其の10★朝の散歩ホテル一周

2013年02月03日 | ★東京スカイツリー★
人と散歩

乳幼児では、自分で歩く事がまだできない場合、ベビーカーに乗せられるなどして戸外を移動する事もあるが、これも散歩の一種である。この乳幼児の散歩では、戸外に出る事で太陽光線を浴びる(→日光浴)。この日照はビタミンDの生成を促し、乳児の成長に欠かせないと考えられており、ベビーカーでの散歩が行われている。また戸外に出る事で音や光といった様々な刺激をうけ、精神的な成長に好作用があると考える者もいる。ただし過度の日照は有害であるし、また騒音や事故の危険もあるため、一般にこの乳幼児の散歩は定期的に短時間、保護者の気晴らしを兼ねて行われる。

自分で出歩ける児童にとっても、歩くという刺激は体の健全な成長に欠かせないと考えられており、児童にも散歩は健康維持に有効であるといえよう。ただ児童の場合は戸外での遊びとの区別はつき難く、「遊び歩く」という状態になる。その一方で事故や事件に巻き込まれた際に、自分を守りきれない児童の場合は、安全確保の面から散歩の際には防犯ブザーを携帯する事が勧められる。近年では携帯電話などを持たせる保護者も多い。

大人にとっても散歩という活動は、身体面・精神面で一定の好作用がみられる。ストレスの発散や肥満の防止で歩く者も多い。これらではウォーキングなどの活動がみられる。特に心肺機能の衰えが出始めた高齢者や病み上がりの人、あるいは循環器系障害のある人の健康維持に、散歩を勧める医療関係者は少なくない。適度な散歩は睡眠にも良い効果があるとして、不眠症に散歩を勧めるケースも見られる。

備考

近年では社会様式の変化により、公共交通機関の発達や、コンビニエンスストアなどの発達による利便性向上もあって、ヒトが歩く機会は年々減少傾向である。しかし歩く事で健康を維持できるのであれば、これほど廉い健康法はないと、近年の健康ブームの中で、散歩が見直されている。

ウォーキングは積極的に歩く事で、運動量や消費カロリーの増大を目指した物だが、日本ではジョギングの衰退とともに注目が集まっている。これらではジョギングよりも身体へのダメージが少なく、一定の運動効果があると評価されている。ただ歩くだけでも現代では舗装道路による足腰の負担があるため、専用の靴の発達も見られる。また万歩計のような、歩くモチベーション維持のための道具も販売されており、これにより歩く事を楽しむ人が多い。

































問題点

しかし近年では交通事故やストリートギャングなどによる強盗被害など、事故・事件に巻き込まれる危険性も指摘されており、特に夕方から深夜にかけての散歩では注意が呼びかけられている。

散歩中に自動車から目視され易いよう、明るい色の服装や反射材の着用が勧められる一方、携帯音楽プレーヤーの着用により周囲の状況がわかり難くなる危険性や、またデジタルオーディオプレーヤーの人気機種であるiPodを着用していて強盗に奪われたなどという事件も聞かれるため、散歩中のそれら機器の使用には、注意が必要だろう。このため、痴漢やひったくりなどの被害から身を守るため、防犯ブザーや防犯スプレーを携帯する人も見られる。

散歩の語源

中国の三国時代に五石散(今でいうところのドラッグ)が貴族や文化人の間で滋養強壮薬として流行した。名前のとおり主材料は五石、石鐘乳、紫石英、白石英、石硫磺、赤石脂であり、服用すると体が熱くなる(散発)のだが、散発がないと体に毒が溜まり害になるとされた。そのため、散発を促すべく歩き回るようになった(行散)。散発のために歩くことを散歩というようになり、これが転じてただ歩くことを散歩というようになった。しかし、散発があろうがなかろうがひどい中毒症状が出るため、命を落とす者も多くいたという。

歩く、ウォーキング
ウォーキング(英語:walking)は、歩くことによって健康増進を目的とした運動である。
運動の一種と考えてウォーキングをする場合が多く、普通の散歩とは意識の点で異なる。歩く距離、歩数、時間などを計り、運動量や消費カロリーを定量的に知り管理することにより、健康の維持や増進に役立てている。ウォーキングに適した服装や靴を準備して、適切な姿勢で歩く。20世紀後半以降、健康に対する関心が高まる中、生活習慣病などの予防や対策のための手軽な運動としてウォーキングは推奨されている。全国各地の自治体の健康関連部門など公的機関も、ウォーキングコースの設定、ウォーキング大会やウォーキング教室の開催などを積極的に推進している。この背景には、増大する医療費を少しでも抑えるために市民の健康増進を図る目的がある。一方、民間団体も健康への効用にとどまらないそれぞれの目的を持って、ウォーキングの普及や推進に取り組んでいる。例えば、鉄道会社や観光協会の主催するウォーキングイベントは利用客や訪問客の増加を、ウォーキング関連商品メーカーは販売促進を目指している。

ウォーキングの利点としては、始める際のハードルが低いことが挙げられる。各スポーツメーカーからはウォーキングシューズなどが販売されてはいるが、始める際には普段履いているスニーカーでも差し支えなく、初期投資がほとんどかからない。また、道路や公園を利用する場合が多く、専用の器具や競技施設を必要としないことから、いつでもどこでも行うことができる。さらに歩行さえ可能であれば、高齢者や身体障害者でも自分のペースでウォーキングに取り組むことができる。一方で、ウォーキング中の交通事故や、安易に過度に取り組むことによって脚を痛めるなどの危険もある。

ウォーキングは一人でもできるが、大人数が参加する多種多様なイベントが開催されている。愛好者が集う大会、長距離を歩き自己の限界に挑戦する過酷なスポーツとしての大会、子供を対象に教育的目的で歩く大会などがある。

国際マーチングリーグ大会
日本スリーデーマーチ - 埼玉県東松山市。
九州国際スリーデーマーチ - 熊本県八代市。2010年に認定。
ニュージーランド・ロトルアツーデーマーチ -
イスラエル・ギルボアツーデーマーチ
オーストラリア・キャンベラメダルウオーク
カナダ・ビクトリア国際ウオーキングフェスティバル
アメリカ・ディスカバリーウオーク
スイスツーデーマーチ
ベルギーツーデーマーチ
イギリス国際ワンデルウオーク
フランス・シャントネフォーデーウオーク
中国・大連国際ウォーキングフェスティバル
ルクセンブルグ・アーミーマーチ
デンマーク・ハーベスマーチ
アイルランド国際フォーデーウオーク
ナイメーヘン国際フォーデーマーチ - オランダナイメーヘン市。世界最大の歩く大会。
フィンランド国際スリーデーマーチ
ノルウェー・サガマーチ
インドネシア国際親善マーチ(2003年4月に国際マーチングリーグの認定が取り消され、現在は加盟大会ではない)
イタリア地中海ツーデーマーチ
オーストリアチロルスリーデーマーチ
チェコ・ブルノツーデーマーチ
ドイツ・フルダツーデーマーチ
スペイン・バルセロナ国際ウォーク
アメリカ・フリーダムウォーク - ワシントンD.C.
韓国国際ウオーキングフェスティバル
台湾国際快楽健行大会

自然享受権
自然享受権(英語: right of public access to the wilderness / freedom to roam / right to roam / everyman's right、スウェーデン語: allemansrätten(アッレマンスレット))とは、土地の所有者に損害を与えない限りにおいて、すべての人に対して他人の土地への立ち入りや自然環境の享受を認める権利。自然環境享受権。

北欧の法文化

北欧に古くからある慣習法であり、自国以外の旅行者などすべての人に対して認める権利である[1]。例えば利用者の権利として以下のような行為が認められている。
通行権(徒歩、スキー、自動車による通行)
滞在権(テントでの宿泊を含め、休息、水浴びのための短期滞在)
自然環境利用権(ヨット、モーターボート等の使用、水浴び、氷上スポーツ、魚釣りなど)
果実採取権(土地の所有者に対価を支払わない、野性の果実やキノコ類の採取)

禁止されている行為は原則として自然を破壊することと、所有者を煩わせることである。
デンマーク 自然保護法(1969年)で明文化される。デンマークは人口密度が高いため利用者の権利には制限がある。
ノルウェー 古くから慣習法として成立し、野外余暇法のなかで明文化(1957年)されている。柵(さく)で囲われた内野(innmark)と囲われていない外野(utmark)によって権利が区別されている。
スウェーデン 古くから慣習法としてあり、自然享受権は憲法で保障されている。ただし多くの部分が慣習法に委ねられている。鳥獣の狩猟については自然享受権に含まれない。

この権利は国有地、私有地に関わらず慣習的に保護されている。土地所有者は森林や再生可能資源の保護を義務付けられており、土地所有権と利用権を持つと同時に自然環境の維持義務を負うことになる。スウェーデンでは近年、ハンググライダーやマウンテンバイクなどアウトドアスポーツの普及で大会などが頻繁に開かれるようになり、自然が踏み荒らされるケースが出始め、自然享受権についての論争が起きている。このため、自然享受権は個人の権利で、団体に認められたものではないという新たなガイドラインが付け加えられた。

その他

これに類するものとして、日本では環境権のうち「個別的環境権」にあたる、自由に海浜に出入りする権利・入浜権が主張されているが、海岸線及び水面はすべて公有で一個人には認められるものではないとして、行政訴訟では否定され続けてきている。

ランブリング、ヴァンデルング
歩くことが主目的でなく、ある趣味をするために歩くとか、あることをしながら歩くということである。日本ではまだ馴染みのない言葉であるが、多くの人がランブリングを楽しんでいるという現状がある。歩く速度は、楽に会話ができる程度のゆっくりとした歩きである。 ランブリンクする人を、ランブラー(Rambler)という。

英語では、「放浪性の」という意味もあり、イギリスでは、ただ漫然と歩くようなニュアンスに取られて、マイナスイメージがつきまとっていた時代が長く続いていた。ところが、近年、有名タレントのテレビ発言で、積極的な活動としてにわかに注目を集めるようになった。

現状

自然観察をしながら歩く、史跡めぐり、お遍路、犬を連れた散歩、鉄道廃線歩き、俳句を詠みながら歩く、風景や建物などの写真撮影のために歩くなど、多種多様であるが、多くの人がランブリングとは気づかずに行っている。

歩くことは目的でなく手段であることが多い。そのため、行事として雨天に運営される場合は、小雨決行の場合もあるが、順延や中止になったすることが多い。また、他の雨天代替プログラムに差し替えたり、移動を徒歩でなく車を使ったりと「歩く」以外に変更される場合もある。この場合は、もはやランブリングではないが、開催目的はある程度は達成されることになる。

一方、ウォーキング大会は、歩くことが目的のため、台風などの荒天でもない限り実施され、参加者は雨天対策を万全にして参加することが多い。しかし、JR東海のさわやかウォーキングなど、当日現地で申込みとなっているウォーキング大会では、参加者に歩く目的の他に寺社巡りや森林浴をはじめとしたランブリングの指向があり、雨天での参加は取りやめる行動に向かう。そのため雨天中止としている。

★セブ島の旅・其の10★朝の散歩ホテル一周

2013年01月26日 | ★東京スカイツリー★
人と散歩

乳幼児では、自分で歩く事がまだできない場合、ベビーカーに乗せられるなどして戸外を移動する事もあるが、これも散歩の一種である。この乳幼児の散歩では、戸外に出る事で太陽光線を浴びる(→日光浴)。この日照はビタミンDの生成を促し、乳児の成長に欠かせないと考えられており、ベビーカーでの散歩が行われている。また戸外に出る事で音や光といった様々な刺激をうけ、精神的な成長に好作用があると考える者もいる。ただし過度の日照は有害であるし、また騒音や事故の危険もあるため、一般にこの乳幼児の散歩は定期的に短時間、保護者の気晴らしを兼ねて行われる。

自分で出歩ける児童にとっても、歩くという刺激は体の健全な成長に欠かせないと考えられており、児童にも散歩は健康維持に有効であるといえよう。ただ児童の場合は戸外での遊びとの区別はつき難く、「遊び歩く」という状態になる。その一方で事故や事件に巻き込まれた際に、自分を守りきれない児童の場合は、安全確保の面から散歩の際には防犯ブザーを携帯する事が勧められる。近年では携帯電話などを持たせる保護者も多い。

大人にとっても散歩という活動は、身体面・精神面で一定の好作用がみられる。ストレスの発散や肥満の防止で歩く者も多い。これらではウォーキングなどの活動がみられる。特に心肺機能の衰えが出始めた高齢者や病み上がりの人、あるいは循環器系障害のある人の健康維持に、散歩を勧める医療関係者は少なくない。適度な散歩は睡眠にも良い効果があるとして、不眠症に散歩を勧めるケースも見られる。

備考

近年では社会様式の変化により、公共交通機関の発達や、コンビニエンスストアなどの発達による利便性向上もあって、ヒトが歩く機会は年々減少傾向である。しかし歩く事で健康を維持できるのであれば、これほど廉い健康法はないと、近年の健康ブームの中で、散歩が見直されている。

ウォーキングは積極的に歩く事で、運動量や消費カロリーの増大を目指した物だが、日本ではジョギングの衰退とともに注目が集まっている。これらではジョギングよりも身体へのダメージが少なく、一定の運動効果があると評価されている。ただ歩くだけでも現代では舗装道路による足腰の負担があるため、専用の靴の発達も見られる。また万歩計のような、歩くモチベーション維持のための道具も販売されており、これにより歩く事を楽しむ人が多い。

問題点

しかし近年では交通事故やストリートギャングなどによる強盗被害など、事故・事件に巻き込まれる危険性も指摘されており、特に夕方から深夜にかけての散歩では注意が呼びかけられている。

散歩中に自動車から目視され易いよう、明るい色の服装や反射材の着用が勧められる一方、携帯音楽プレーヤーの着用により周囲の状況がわかり難くなる危険性や、またデジタルオーディオプレーヤーの人気機種であるiPodを着用していて強盗に奪われたなどという事件も聞かれるため、散歩中のそれら機器の使用には、注意が必要だろう。このため、痴漢やひったくりなどの被害から身を守るため、防犯ブザーや防犯スプレーを携帯する人も見られる。

散歩の語源

中国の三国時代に五石散(今でいうところのドラッグ)が貴族や文化人の間で滋養強壮薬として流行した。名前のとおり主材料は五石、石鐘乳、紫石英、白石英、石硫磺、赤石脂であり、服用すると体が熱くなる(散発)のだが、散発がないと体に毒が溜まり害になるとされた。そのため、散発を促すべく歩き回るようになった(行散)。散発のために歩くことを散歩というようになり、これが転じてただ歩くことを散歩というようになった。しかし、散発があろうがなかろうがひどい中毒症状が出るため、命を落とす者も多くいたという。

歩く、ウォーキング
ウォーキング(英語:walking)は、歩くことによって健康増進を目的とした運動である。
運動の一種と考えてウォーキングをする場合が多く、普通の散歩とは意識の点で異なる。歩く距離、歩数、時間などを計り、運動量や消費カロリーを定量的に知り管理することにより、健康の維持や増進に役立てている。ウォーキングに適した服装や靴を準備して、適切な姿勢で歩く。20世紀後半以降、健康に対する関心が高まる中、生活習慣病などの予防や対策のための手軽な運動としてウォーキングは推奨されている。全国各地の自治体の健康関連部門など公的機関も、ウォーキングコースの設定、ウォーキング大会やウォーキング教室の開催などを積極的に推進している。この背景には、増大する医療費を少しでも抑えるために市民の健康増進を図る目的がある。一方、民間団体も健康への効用にとどまらないそれぞれの目的を持って、ウォーキングの普及や推進に取り組んでいる。例えば、鉄道会社や観光協会の主催するウォーキングイベントは利用客や訪問客の増加を、ウォーキング関連商品メーカーは販売促進を目指している。

ウォーキングの利点としては、始める際のハードルが低いことが挙げられる。各スポーツメーカーからはウォーキングシューズなどが販売されてはいるが、始める際には普段履いているスニーカーでも差し支えなく、初期投資がほとんどかからない。また、道路や公園を利用する場合が多く、専用の器具や競技施設を必要としないことから、いつでもどこでも行うことができる。さらに歩行さえ可能であれば、高齢者や身体障害者でも自分のペースでウォーキングに取り組むことができる。一方で、ウォーキング中の交通事故や、安易に過度に取り組むことによって脚を痛めるなどの危険もある。

ウォーキングは一人でもできるが、大人数が参加する多種多様なイベントが開催されている。愛好者が集う大会、長距離を歩き自己の限界に挑戦する過酷なスポーツとしての大会、子供を対象に教育的目的で歩く大会などがある。

国際マーチングリーグ大会
日本スリーデーマーチ - 埼玉県東松山市。
九州国際スリーデーマーチ - 熊本県八代市。2010年に認定。
ニュージーランド・ロトルアツーデーマーチ -
イスラエル・ギルボアツーデーマーチ
オーストラリア・キャンベラメダルウオーク
カナダ・ビクトリア国際ウオーキングフェスティバル
アメリカ・ディスカバリーウオーク
スイスツーデーマーチ
ベルギーツーデーマーチ
イギリス国際ワンデルウオーク
フランス・シャントネフォーデーウオーク
中国・大連国際ウォーキングフェスティバル
ルクセンブルグ・アーミーマーチ
デンマーク・ハーベスマーチ
アイルランド国際フォーデーウオーク
ナイメーヘン国際フォーデーマーチ - オランダナイメーヘン市。世界最大の歩く大会。
フィンランド国際スリーデーマーチ
ノルウェー・サガマーチ
インドネシア国際親善マーチ(2003年4月に国際マーチングリーグの認定が取り消され、現在は加盟大会ではない)
イタリア地中海ツーデーマーチ
オーストリアチロルスリーデーマーチ
チェコ・ブルノツーデーマーチ
ドイツ・フルダツーデーマーチ
スペイン・バルセロナ国際ウォーク
アメリカ・フリーダムウォーク - ワシントンD.C.
韓国国際ウオーキングフェスティバル
台湾国際快楽健行大会

自然享受権
自然享受権(英語: right of public access to the wilderness / freedom to roam / right to roam / everyman's right、スウェーデン語: allemansrätten(アッレマンスレット))とは、土地の所有者に損害を与えない限りにおいて、すべての人に対して他人の土地への立ち入りや自然環境の享受を認める権利。自然環境享受権。

北欧の法文化

北欧に古くからある慣習法であり、自国以外の旅行者などすべての人に対して認める権利である[1]。例えば利用者の権利として以下のような行為が認められている。
通行権(徒歩、スキー、自動車による通行)
滞在権(テントでの宿泊を含め、休息、水浴びのための短期滞在)
自然環境利用権(ヨット、モーターボート等の使用、水浴び、氷上スポーツ、魚釣りなど)
果実採取権(土地の所有者に対価を支払わない、野性の果実やキノコ類の採取)

禁止されている行為は原則として自然を破壊することと、所有者を煩わせることである。
デンマーク 自然保護法(1969年)で明文化される。デンマークは人口密度が高いため利用者の権利には制限がある。
ノルウェー 古くから慣習法として成立し、野外余暇法のなかで明文化(1957年)されている。柵(さく)で囲われた内野(innmark)と囲われていない外野(utmark)によって権利が区別されている。
スウェーデン 古くから慣習法としてあり、自然享受権は憲法で保障されている。ただし多くの部分が慣習法に委ねられている。鳥獣の狩猟については自然享受権に含まれない。

この権利は国有地、私有地に関わらず慣習的に保護されている。土地所有者は森林や再生可能資源の保護を義務付けられており、土地所有権と利用権を持つと同時に自然環境の維持義務を負うことになる。スウェーデンでは近年、ハンググライダーやマウンテンバイクなどアウトドアスポーツの普及で大会などが頻繁に開かれるようになり、自然が踏み荒らされるケースが出始め、自然享受権についての論争が起きている。このため、自然享受権は個人の権利で、団体に認められたものではないという新たなガイドラインが付け加えられた。

その他

これに類するものとして、日本では環境権のうち「個別的環境権」にあたる、自由に海浜に出入りする権利・入浜権が主張されているが、海岸線及び水面はすべて公有で一個人には認められるものではないとして、行政訴訟では否定され続けてきている。

ランブリング、ヴァンデルング
歩くことが主目的でなく、ある趣味をするために歩くとか、あることをしながら歩くということである。日本ではまだ馴染みのない言葉であるが、多くの人がランブリングを楽しんでいるという現状がある。歩く速度は、楽に会話ができる程度のゆっくりとした歩きである。 ランブリンクする人を、ランブラー(Rambler)という。

英語では、「放浪性の」という意味もあり、イギリスでは、ただ漫然と歩くようなニュアンスに取られて、マイナスイメージがつきまとっていた時代が長く続いていた。ところが、近年、有名タレントのテレビ発言で、積極的な活動としてにわかに注目を集めるようになった。

現状

自然観察をしながら歩く、史跡めぐり、お遍路、犬を連れた散歩、鉄道廃線歩き、俳句を詠みながら歩く、風景や建物などの写真撮影のために歩くなど、多種多様であるが、多くの人がランブリングとは気づかずに行っている。

歩くことは目的でなく手段であることが多い。そのため、行事として雨天に運営される場合は、小雨決行の場合もあるが、順延や中止になったすることが多い。また、他の雨天代替プログラムに差し替えたり、移動を徒歩でなく車を使ったりと「歩く」以外に変更される場合もある。この場合は、もはやランブリングではないが、開催目的はある程度は達成されることになる。

一方、ウォーキング大会は、歩くことが目的のため、台風などの荒天でもない限り実施され、参加者は雨天対策を万全にして参加することが多い。しかし、JR東海のさわやかウォーキングなど、当日現地で申込みとなっているウォーキング大会では、参加者に歩く目的の他に寺社巡りや森林浴をはじめとしたランブリングの指向があり、雨天での参加は取りやめる行動に向かう。そのため雨天中止としている。


観光
観光(かんこう)は、一般には、楽しみを目的とする旅行のことを指す。

語源は『易経』の、「国の光を観る。用て王に賓たるに利し」との一節による。大正年間に、「tourism」の訳語として用いられるようになった。ただし、学者や論者によって定義が違うこともある。例えば、国土交通省『観光白書』では「宿泊旅行」を「観光」「兼観光」「家事・帰省」「業務」「その他」に分けている。この解釈によると、家事・帰省、業務、その他を除いた旅行が「観光」である。

観光(かんこう)は、一般には、楽しみを目的とする旅行のことを指す。

語源は『易経』の、「国の光を観る。用て王に賓たるに利し」との一節による。大正年間に、「tourism」の訳語として用いられるようになった。ただし、学者や論者によって定義が違うこともある。例えば、国土交通省『観光白書』では「宿泊旅行」を「観光」「兼観光」「家事・帰省」「業務」「その他」に分けている。この解釈によると、家事・帰省、業務、その他を除いた旅行が「観光」である。

★セブ島の旅・其の8★ボホール島の花・ムッサエンダ

2012年12月31日 | ★東京スカイツリー★
昨日の土産物屋の庭に咲いていたムッサエンダと、其の下に飼われていた兎も序に。

ムッサエンダ・フィリピカはアカネ科コンロンカ属の常緑小低木である。
原産地はフィリピンやニューギニアである。
樹高は2~3メートルである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
花弁状の白い大きな萼片に特徴がある。
筒状をした小さな黄色い花が咲く。萼片が白い品種もあります。

一回りちいさな「コンロンカ」は別名「ハンカチの花」と呼ばれている。
ガクをヒラヒラとさせることから「ハンカチの木」とも呼ばれていますが実は、熱帯植物の低木です。成熟した木の下に立ち、見上げると白いハンカチがヒラヒラさせ木漏れ日との光で交差して、なんとも美しい情景を作り出してくらます。花はとても小さく目立ちませんが、星型の可愛らしい花を咲かせます

ハンカチノキはミズキ科(分類体系よって異なる。下記参照)の落葉高木。中国の四川省・雲南省付近原産。属名のダビディアで呼ばれることも多い。花についた白い大きな2枚の苞葉が垂れ下がりよく目立つため、日本では「ハンカチの木」や「幽霊の木」などと呼ばれる。英語では"Dove tree"(鳩の木)などという。

花はハナミズキのような頭状花序になり、2枚の苞葉(ハナミズキの場合は4枚)に囲まれる。果実は堅果で複合果となる。フランス出身の神父・生物学者であるアルマン・ダヴィッド (Armand David) が初めて報告したため、彼を記念してDavidiaと命名された。現在では世界的に栽培されている。

東京都文京区の礫川公園にもハンカチノキがある。これは小石川植物園の技官山中寅文から、作家幸田文に贈られた木を、彼女の死後に娘の青木玉が公園に寄贈したものの由。

















★セブ島の旅・其の7★ボホール島での大蛇

2012年12月25日 | ★東京スカイツリー★
ニシキヘビ科は、爬虫綱有鱗目に属する科。ボア科の亜科とする説もある。模式属はニシキヘビ属。

分布

アフリカ大陸、オーストラリア大陸、ユーラシア大陸南部、インドネシア、フィリピン

形態

最大種はアミメニシキヘビで最大全長990cmと本科、ヘビ亜目のみならず現生する爬虫類最長種。最小種はアリヅカニシキヘビで最大でも全長70cm程。ニシキヘビ類は一般に、細長い頭に眼は小さく瞳は縦長、太く長い胴体、短い尾をもつ。総排出腔の両側には蹴爪状の後ろ足の痕跡(大腿骨であるという)があり、オスは交尾の時にこれでメスの背中を引っかき交尾行動を触発する。もちろんこれを喪失する種も存在し中には腰帯が完全に消失した種も存在する。

南北アメリカ大陸に分布するボア科とは極めて近縁だが、頭骨の構造の違いや、卵生である事などで区別される。

生態

森林やサバンナ、砂漠に生息する。多くの種は地表性だが、ミドリニシキヘビのように樹上性の種もいる。 ミドリニシキヘビは、食性や体色、樹上での獲物の待ち伏せ姿勢等、別科(別亜科)のエメラルドツリーボアと酷似した形態を持ち収斂進化の好例として紹介されることも多い。

行動は他のヘビ類に比べて鈍く、胴を伸ばしたまま匍匐前進する。しかし獲物に襲い掛かる時は瞬発的に素早く動くこともできる。胴体の筋肉が発達しており、締め付ける力がたいへん強い。捕食する際に、狙った獲物を両顎と牙による噛み付きで捕らえた後、素早く長い胴体を巻き付ける。それから、強い力で獲物を締め上げて窒息死させる。

大型種は人家付近にも出没して家畜を捕らえるが、ヒトを襲うことは稀で、こうした事件が起きたときには大きなニュースになる。

繁殖形態は卵生で、産卵数は小型種で5-15個、大型種で30-100個程度。母親が卵塊の周りにとぐろを巻くことで抱卵して保護し、50-80日程で孵化する。このとき母親は筋肉を痙攣させて体温を上げ、卵を保温して発生を促す。

人間との関係

大型種においては例こそ少ないものの、人間も捕食の対象になる。

皮は革製品に利用されることもあり、皮目的の乱獲や環境破壊により生息数は減少している。

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。日本ではアフリカニシキヘビ、アミメニシキヘビ、アメジストニシキヘビ、インドニシキヘビは特定動物に指定されていて飼育にあたり地方自治体の許可が必要になる。 都道府県によっては条例により飼育にあたっては地方自治体の許可が必要だったが動物愛護法の改正により、2007年現在特定動物として指定された種を除いては飼育することに対しての法規制はない。小型種はその限りではないが、大型種が多いことから大型のケージで飼育される。

























★セブ島の旅・其の7★ボホール島のターシャと椰子

2012年12月21日 | ★東京スカイツリー★
ボホール島のターシャと椰子

生態

メガネザルに属する全種とも夜行性で、樹上で生活している。主に昆虫や小型の脊椎動物を捕食する。群れを作らず、単独で生活する。一年中繁殖可能であり、妊娠期間は約180日、1子を出産する。子供は体毛が生えそろった状態で生まれ、すぐに自力で枝にしがみつくことができる。

系統分類

分類学上の問題

メガネザルが霊長類の中で、どの系統に属するのか論争がなされてきた。原始的なサルの特徴を残しているため原猿亜目(キツネザルやロリスが属する)に分類する考えと、頭蓋骨(とうがいこつ)などの特徴から真猿亜目(オマキザルやニホンザル、類人猿が属する)に分類する考えの双方があったのである。両者の中間に位置するとして、独立した「メガネザル亜目(学名:subordo Tarsiiformes)」という分類が提案されることもあった。

近年の分子生物学的な系統解析では真猿類の姉妹群であることを支持する結果が得られており、真猿類とともに直鼻猿亜目に分類されるようになってきた。

ヤシ(椰子)は、単子葉植物ヤシ科に属する植物の総称である。熱帯地方に多く、独特の樹型で知られている。実用価値の高いものが多く含まれる。
ヤシは、単子葉植物ヤシ科に属する植物を広く指して言う呼称である。単子葉植物としては珍しく木本であり、幹は木化して太くなる。大きいものでは30mにも達するが、茎が立ち上がらないものや、草本並みの大きさのものもある。

葉は羽状複葉か掌状に裂け、基部は茎を抱き、鞘が茎を包んだり、繊維を茎にまといつかせる。茎に沿って多数の葉を並べるものもあるが、茎の先端部に輪生状に葉が集まるものが多く、ソテツ類に似た独特の樹型を見せる。

花は小型で、穂になって生じる。花序の基部には包がある。花びらは小型。

熱帯地方を中心に230属、約3500種がある。日本には7種ほどが自生、または自生状態で見られる。しかし、観葉植物として栽培される種が多く、見かける種数ははるかに多い。






















食用など
ココヤシの果実内部に溜まった水(液状胚乳)は飲用になる他、ナタ・デ・ココの原料となる。固形胚乳の層はココナッツとして食用にする。水分とともに砕いて乳液状にしたものはココナッツミルクと呼ばれる。
ナツメヤシの果実は生食される他、ドライフルーツやジュース、蒸留酒の原料としてさまざまに利用される。
アサイーの果実はジュースやスムージーとして利用される。
サラクの果実は生食される他、砂糖煮などに加工される。
サゴヤシは幹の内部にでんぷんを貯蔵しており、これが食料として利用される。
アブラヤシは、果実から取れる油を工業原料、食用のパーム油として用いる。
ロウヤシからは食品添加物のカルナウバワックスが採取される。
ココヤシやアサイーなどの成長点はハート・オブ・パームと呼ばれ、野菜としてサラダなどに利用される。
ナツメヤシ、ココヤシ、サゴヤシなどの樹液を煮詰めるとパームシュガーができる。また、樹液を醗酵させて酒を作ることもできる。
パルミラヤシ(ウチワヤシ、オウギヤシ)は「砂糖ヤシ」とも呼ばれ、果実の内側のゼリー状部分を生食やシロップ漬け、砂糖煮や缶詰などにする。また、花穂を切り落とした後に竹筒を挿し込み集めた花序液はそのままヤシジュースとして飲用する他、煮詰めて砂糖(パームシュガー)を生成する、花序液を醗酵させて作る椰子酒(パルミラヤシワイン)やビールや蒸留酒、酢などの原料に利用する。

★セブ島の旅・其の3★ホテルの朝食バイキング

2012年11月26日 | ★東京スカイツリー★
朝食バイキング
食べ放題(バイキング)は、飲食店において定額料金で指定された範囲にある多種類の料理の中から任意のものを選択して、希望する量を食べる事が可能な方式の名称である。

レストラン、焼肉、かに、しゃぶしゃぶ、寿司、中華料理、ジンギスカンなどの飲食業にて、一定料金で指定された範囲から好きなものを好きなだけ食べる事が可能な食事のシステムである。

時間制限が存在しない店と、回転率の向上のために1時間~2時間程度に制限する店がある。

近年は、本格的フランス・イタリア料理や各国の本格的な料理を手頃な価格で楽しめる為、高級ホテルの集客の目玉として積極的に取り入れられている。




朝食メニューのシステムとして用いられるケース、ケーキなどを中心としたデザートバイキングや、野菜類のみ食べ放題のサラダバーを行っているケースなどをもある。作り置きの料理や食材を適量に取り分けて食べる「ビュッフェ形式(セルフサービス形式)」と、メニューの注文を受けた後にその都度調理を行い、出来立ての料理が出てくるシステムの「注文形式」がある。

他に食べ放題の形式を利用する業種としては、ビジネスホテルや温泉ホテルの朝食がビュッフェ形式で実施される事が多い。これはコスト管理の一環である。居酒屋にて注文形式で実施しているケースもある。一部の地域では食育の一環として、特定日の学校給食をビュッフェ形式で供食することもある。

類似するものとして、清涼飲料水や酒などの飲料を、一定料金にて指定された範囲から任意のものを選択して希望する量を飲む事が可能な形式「飲み放題」がある。
出典・ウィキペディアフリー百科事典。




































★セブ島の旅・其の2★ホテル内散策・売店(屋台)。

2012年11月18日 | ★東京スカイツリー★
ホテル屋内のショッピングフロアではなく、屋外の売店(屋台)である。

売店とは、商品を売る店舗を指し、もっぱら商品売買を主目的としない施設の一角に併設される店舗を呼称する際に使用する。ゆえに小規模なスペースの店舗である場合が多い。
このホテルの場合、写真8のタトゥーショップ、写真9から11の様にマッサージなどもある。

売店がある場所
駅・列車・空港・旅客船
遊園地・動物園
サービスエリア・ドライブイン・道の駅
病院
市町村役場
学校
軍事基地・駐屯地(BX (=base exchange)、PX (=post exchange)と呼ばれる)・警察本部・消防本部
競技場(アリーナ・スタジアムなど)
公園・広場・道路

売店で扱う商品
売店と呼ばれる店舗では、売店の置かれる施設利用者が必要とされる商品に特化して、狭い空間に陳列し販売する。特にそのほとんどの売店では、昼食等に利用してもらうために食料品や飲料、遊具や土産物などが売られている。加えて、施設内で唯一金銭の授受をする場所である理由から、納入窓口としての役割を持つこともある。なお、福利厚生目的の構内売店の場合、市価より安く販売されている場合が多い。軍事基地内にあるPXは、消費税(付加価値税)や酒税などが免税となっている。























以下に特色のある販売商品を設置される施設ごとに列挙する。

駅・列車・空港・船舶 - 新聞・雑誌・土産

遊園地・サービスエリア・ドライブイン・道の駅 - 土産

病院 - 下着・テレフォンカード・テレビ視聴カード

市町村役場 - 収入印紙・収入証紙

学校 - 文具・ネクタイや校章襟章など制服の小物、各種検定料納入窓口

軍事基地・駐屯地 - 制服・戦闘服・戦闘用(=個人武器)以外の装備品・日用雑貨・電化製品などの生活用品

警察本部・消防本部 - 業務関連書籍(大手書店でなければ扱わないような専門書や昇進試験の参考書など。アメリカ合衆国の警察では、日常職務に使う警察バッジまで買える) 警察本部など制限区域内にある売店でも、所定の手続きをすれば(売店へ行きたい旨申請する旨を申告して許可を得た上で)部外者でも購入することも可能である。これは、売店において関連商品などの「お土産」を販売しているためである。ただし、一部商品は部外者への販売が制限される場合がある。

競技場 - スポーツ関連グッズ、スポーツ新聞

公園・広場・道路 - お祭りや縁日の屋台

コンビニエンスストア
施設にコンビニエンスストアを開設・営業する例や、近隣のコンビニエンスストアが施設と密着の形で売店の役割をする例もある。

鉄道駅・空港・病院・官公庁・学校・テーマパーク楽屋裏、また競技場に設置されている例も多く、取り扱い商品などでそのほとんどが売店の発展系といえる部分もある。既存の売店をコンビニエンスストアに業態変更、または既存のコンビニエンスストアに統合する例もある。

列車

在来線
国鉄(現:JR)の優等列車における売店は、1958年に特急『あさかぜ』が20系客車化された際に、3等車(現:普通車)であるナハ20に設けられ、以降『さくら』・『はやぶさ』・『みずほ』が20系客車化された際にも3等車であるナハフ21に設けられた。1960年に『はつかり』がキハ81系化された際には、先頭車であるキハ81に売店が設けられ、1号車・10号車の両先頭車で営業を行った。特急列車に売店が設けられた理由は、特急用車両は側窓は開かない事に加えて、当時の食堂車の位置が2等車→1等車(現:グリーン車・A寝台車)寄りに連結されていたため、食堂車から遠い車両の乗客の便宜を図って設置された。またキハ81については、1号車の乗客が1等車を通らずに手軽に食事が食べられるように設置された。
また、中央本線の急行『アルプス』ではビュフエ車の他にも、一部列車ではビュフエ車の代わりに、車内の一部を売店にしたサハ164が連結されて売店営業を行った。道内特急用に製造されたキハ183系では、食堂車が連結されない代わりに、グリーン車であるキロ182の一部を車販準備室兼売店にした。また、東京発着のブルートレインにおいても、1991年から1993年にかけて食堂営業から食堂車を使用しての売店営業に変更された。これらは食堂車の要員不足や合理化などで供食設備を食堂・ビュフエから売店に変更した。

新幹線
東海道新幹線『こだま』は開業当初はビュフエ車を2両連結していたが、利用者の減少で1両を売店車(25形400番台)に変更した他、東海道・山陽新幹線100系では2階建て食堂車の1階に売店が設けられた。1992年に登場した300系では食堂・ビュフエがない代わりに、グリーン車を挟む形でサービスコーナーが設けられ、500系にも設けられたが、サービスコーナーがない700系の増備に伴い、2003年9月30日限りで営業を終了した。
東北新幹線・上越新幹線のオール2階建て車両であるE1系・E4系では、車内販売のワゴン移動が難しいため、1階(E1系は8号車、E4系は5号車・11号車)に売店が設けられており、現在も営業している。

★セブ島の旅・其の2★ホテルとレストラン

2012年11月15日 | ★東京スカイツリー★
ホテル内を散策しながら敷地内に四つあるレストランのうち北側右にあるイタリアンの「パレルモ」へ。

レストラン部門の利益率は、その業態によっても異なるが一般に低くなる傾向にあり、20パーセント程度と見られる。レストランの設置には宿泊部門ほどの面積は必要とされないが、運営に関しては、調理・サービスにある程度の熟練者が必要とされ固定人件費がかかり、また食材などは売れ残れば廃棄となるため、経費は高いものとなる。ホテル直営のほか、外部の有力レストランをテナントとしていれることも行われている。宿泊客だけでなく地元客による利用も大きな割合を占める。

宴会部門 宴会部門は、予約が事前に確定するため、食材等を効率的に用いることができ、また宴会でのサービスに関してもアルバイトや派遣社員を利用して、受注に応じて対応できるため、レストラン部門より高い利益率が可能である。

ただし、宴会の中でも大きな割合を占める結婚式においては、特別な用意が必要となり、外部企業に対する業務委託などが大きくなるため、一般の宴会より利益率は低くなる傾向にある。ホテル外部に出張して宴会にあたる、ケータリングも行われている。レストラン部門とあわせて料飲部門と呼ばれ、総料理長(シェフ)が置かれる。

イタリア料理は、イタリアを発祥とする料理法で、世界の多くで好まれ多くの地域で料理されている。

日本では「イタリアン」「イタ飯(いためし)」等の呼び名で親しまれている。



























日本で認識されている特徴としては、オリーブ・オイルやオリーブ、トマトが使われる事が多いということが挙げられる。しかしこれはナポリなどの南イタリアの特徴であり、北イタリアでは隣接するフランスやスイス同様バターや生クリームを利用した料理が多い。イタリア東部ではオーストリアやスロベニアの影響が見られる。またシチリアなどの北アフリカに近い地域では、アラブ人やベルベル人の料理の影響を受けていてクスクスやアランチーニなどの料理が食べられる。

地中海に面する地域は魚介類を用いた料理も多く、地中海岸諸国以外のヨーロッパでは食べられることのほとんどないタコやイカが食材として使用される。一方で北部や内陸の地域では肉や乳製品を使った料理も多く食べられる。総体としては、素材を生かした素朴な料理が多い傾向にある。

このようにイタリアの料理は各地方によって、それぞれ特徴を持っている。イタリア人の中には「イタリア料理などという料理は存在しない」と言う人も少なくない。これは南北に長いイタリアは地理的にも多様な特徴があり、同じイタリアでも環境が異なり郷土色が出ることにある。

パスタはイタリア各地で好まれ様々な形で料理されている。トマトの多用も特徴の一つであるが、トマトはラテンアメリカ原産であり、イタリアに広まったのは16世紀以降である。それ以前の特徴としてはアンチョビの形で魚醤を多く用い、見た目も質素であった。トマトの流入でヴァリエーションも増え、色彩も鮮やかになったが、反面それ以前の特徴の多くが失われたとの指摘もある。

歴史
現代イタリア料理の基盤は大変古く、古代ローマ帝国までさかのぼる。当時のローマ人は、食事にかける時間をとても大切にし、当時から1日3食の構成をとり、1食をコース料理にして2~3時間もかけて食事をする習慣があった。また、彼らは、満腹になると、鳥の羽で咽喉を刺激し、作為的に嘔吐をして、空腹になるとまた食べたという。セネカは、「ローマ人は食べるために吐き、吐くために食べる」と評している。さらに裕福なローマ人たちの間で、腕利きの料理人を呼んで料理を客に披露することが流行った。料理人達はそれぞれ競って腕を磨いて新しい料理作りに励んだことで、周辺の国々の追随を許さない優れた食文化が誕生し、これがローマ帝国の発展とともにヨーロッパ各地へと広がっていった。具体例をいくつかあげると、ローマ軍の遠征兵士のスタミナ源として携帯されたことが契機となり、同様に欧州各地に広まったチーズや、メロンや牡蠣などもそうである。

イタリア料理は、フランス料理の原型でもある。1533年、フィレンツェの名門貴族であるメディチ家のカテリーナがフランスのアンリ2世に嫁いでパリに移り住む際、大勢のイタリア人料理人や香料師を連れてイタリア料理や氷菓、ナイフ・フォークの使用といったものをフランスに持ち込んだ。それをきっかけにして、当時粗野だったフランスの宮廷料理やテーブルマナーが洗練された。ちなみにフォークの爪は4本だが、これはナポリ王国国王フェルディナンド4世の宮廷でパスタがよくからんで食べやすいように爪の数を増やしたとされている。 このように、西洋を代表して世界三大料理に数えられているフランス料理は、イタリア料理の影響を受けて成長した。ローマ時代から続くイタリアの食文化が西洋料理の母的存在といわれるのは、こうした歴史によるものといえる。

食事作法
イタリアにおいて、パスタやスープをすするなどの音をたてる食べ方は非常に印象が悪い。熱くて料理が食べられないときは、皿に薄く広げて冷まして食べるか、息で吹いて冷ましてから食べる。

また、いったん口に入れた果物の種や皮などを再度口から出す行為も印象が悪い。

果物やパンにかぶりついて食べることもマナーが悪く、大きな塊で給仕されたスイカ等はナイフで小さく切ってから食べる。

イタリア料理のコースでは、料理の出る伝統的な順番が存在する。 メニューも一般的にこの順序で記載されている。 また、食事の際の口直しや皿のソースを拭って食べるためパンが供される。一般的に、ピザはコース料理には入らず、ピザを食べる際はパンは供されない。ただし、トラットリア格以下ではピザとコース料理の両方をメニューに載せているレストランも多く、どの料理を食べるか、どの順番で給仕してもらいたいかは客が自由にウエイターに頼むことができる。 レストランではこれらのすべてを注文しなければならないわけではない(最低3つが望ましいとされる)。レストランにおいて、デザートやコーヒーは食後に再度ウエイターが注文を取りに来ることが一般的である。

アペリティーヴォ (aperitivo)
食前酒。食欲を増進させるため、アマーロ(イタリア語で「苦い」の意)のような薬草入りの酒、カンパリ、スプマンテ(発泡ワイン)などを飲む。レストランに行く前にバールなどでビール等をアペリティーボで取ることが多い。

アンティパスト (antipasto)
前菜として作り置きの料理が多い。ハムやチーズ、燻製、カルパッチョなど。プリモ・ピアットが出来るまでの時間稼ぎともいえる。

プリモ・ピアット (primo piatto)
主菜。直訳すると第一皿となるが、一皿だけとは限らない。サラダやパスタ、リゾット、ポレンタ、スープなどが分類される。サルデーニャではクスクスもプリモ・ピアットとして供される。

セコンド・ピアット (secondo piatto)
主菜。直訳すると第二皿となる。大きく魚料理と肉料理の二種類に分類される。魚料理、肉料理の両方がコースに含まれる場合、まず魚が給仕される。

コントルノ (contorno)
副菜、サイドディッシュ。ミニサラダや野菜。付け合わせ。通常セコンド・ピアットの料理には日本の様な付け合わせの野菜がつかないため、野菜を取りたいときはコントルノを別に注文する必要がある。伝統的なメニューではセコンド・ピアットといっしょにサラダが出るということになっている。品物によってはセコンド・ピアットと同じ皿に載っている。

ドルチェ (dolce)
デザート。 果物やドルチェ(菓子)、チーズが供される。

カッフェ (caffè)
コーヒー。基本的にエスプレッソ・コーヒーである。カップッチーノなどミルクの入ったものは満腹でないことを意味するので避けるのが無難。イタリア人は食後にカプチーノは気持ち悪くて飲まない。

ディジェスティーヴォ (digestivo)
食後酒。グラッパやリモンチェッロなどのリキュール類が小さなグラスで供される。

イタリア料理の分類と一覧
パスタ

スパゲッティ
パスタ料理は第一皿に分類される。小麦粉を練って作った種々の形態の麺類(パスタ)とソースの組合せが基本である。パスタは、サラダに入れたりスープの具にしたりしても用いられる。グラタンもパスタ料理の一種である。デザートで「パスタ」の名がつくものがあるが、これはペースト状の菓子の意。

スパゲッティ
ペンネ
ラザニア
ラビオリ
タリアテッレ
マカロニ
ブカティーニ
カネロニ
ヴェルミチェッリ
ニョッキ

ピザ
ピザは平たくのばしたパン生地の上に具材を載せて焼いた一品料理で、軽食として供されることが多く、イタリア本国ではリストランテ格の店では商品化していない店が多い。イタリアでは安く簡単に素早く食事をすませるといえばピッツェリアでピザを食べることが一般的である。最も伝統あるピザがナポリピッツァである。イタリア各地で味付けや生地に差があり、ミラノのピザが最も薄い。ローマのピザはナポリとミラノの中間の厚さであることが多い。なお、アメリカのピザは味付けや具材などがイタリアのものとは大きく異なる。

ナポリピッツァ マルゲリータ
マリナーラ

クアットロ・フォルマッジ
クアットロ・スタジョーニ
ボスカイオラ
ロマーナ (ピッツァ)

米料理
米料理と言えばリゾットが有名だが、米は小型のパスタと同様に扱われることも多い。米をデザートに用いるのも一般的である。イタリアはヨーロッパ一の米どころであり、料理ごとに最適な種類の米を使い分ける。
リゾット - 米を具とともにブロード(イタリア語で「出汁」。ブイヨン参照)で煮たもの。
アランチーニ(スプリ) - イタリア風ライスコロッケ。
インサラータ・ディ・リーゾ - 米のサラダ

パン
料理が給仕されるまでの空腹を紛らわせるため、また食事とともに口直しや、皿のソースを拭って食べるのに用いられる。軽食として具材を乗せたり挟んだりして一品の料理として食べることもある(パニーノ)。
ロゼッタ
グリッシーニ - トリノで有名な細長く硬いパン。
フォカッチャ - 平らなパン。
ピアーダ、ピアディーナ - エミリア=ロマーニャ州の平らな無醗酵パン。
パーネ・カラザウ - サルデーニャ島伝統の薄い醗酵パン。
パーネ・トスカーノ - トスカーナ州の塩の入っていない大きなパン。
タラーリ
ニョッコ・フリット

パン料理
クロスティーニ
パニーニ(パニーノ) - パンに具材を挟んだサンドイッチ。
ブルスケッタ
ティジェッレ(クレシェンティーナ)
ピアディーナ

スープ
ミネストローネ - 野菜や豆、パスタ等を入れたごった煮風スープ。
ズッパ・ディ・ペシェ - 魚のごった煮。
ズッパ・ディ・パーネ - パンを入れたスープ。

肉料理
ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ - フィレンツェ風Tボーンステーキ
カルパッチョ - 生の牛肉を薄切りにしたもの。ヴェネツィア料理。
コトレッタ・アッラ・ミラネーゼ - ミラノ風カツレツ。
サルティン・ボッカ - ローマ料理。仔牛肉の包み焼。
オッソ・ブーコ - 仔牛の骨付きスネ肉の煮込み。
ピカタ
ランプレドット

サラミ、ハムなどの肉製品
プロシュット
プロシュット・ディ・パルマ(パルマハム)
プロシュット・ディ・サン・ダニエーレ
パンチェッタ
コッパ
グアンチャーレ
モルタデッラ
サラミ
ブレサオーラ - 牛肉のハム

魚料理
アクアパッツア
フリット - フライ。通常、イカやエビを用いる。

野菜料理
カポナータ
バーニャ・カウダ
カプレーゼ
出典・ウィキペディアフリー百科事典。