鹿島研三:心臓の機能障害…というのを。
ムウ=ミサ:きいた、彼女が妹をかわいがっていたのはわかるが…。
鹿島:………?心臓に障害があるのは妹ではなく彼女自身です。彼女の心臓はいわゆるクロイドの壺とよばれる進行性心膜不全症です。成長とともに心臓の表面をつつんでいる心膜が柔軟性をうしなって心膜そのものの成長機能をうしないます。原因はホルモンバランスの異常といわれ大切なのは初期発見と幼児期の早期手術ですが、幼児期には異常は認められませんから、ほとんどの例が手術の機会をうしなってしまうのです。心臓は機能をはるかにこえる“成長”による負荷にたえきれず…停止します。彼女はすでに限界期にはいりましたが…彼女の体はまだ成長をつづけている。でも、心臓もその機能もついていきません、きょうまで生きているのが不思議なくらいです。彼女は大人になれない、成長はそのまま死を決定づけるのです。
ムウ=ミサ
☆私立探偵。元「内閣調査室」の特務員だった。失恋したものの初恋の女性である麻宮サキに生きて幸福になって欲しいと願ったが、現代の“妖怪”信楽老との死闘で彼女は恋人の神と共に還らぬ人となり、内調の職を辞して探偵に転職し神の探偵事務所を引き継いだ。
ヒロ子楡崎(相沢江梨子)
☆別名“クロイドの壺”と呼ばれる先天性の奇病に蝕まれた女性。心膜の柔軟性が失われ、成長機能が停止するため、成年になるための身体の成長に心臓が耐えられずに死亡する奇病。幼少期に手術を受ければ治癒は可能だが、その時期を逸すると希望はない。
執事(鹿島研三)
☆ムウ=ミサに江梨子の復讐のターゲットの調査を依頼した大地主。江梨子と同じ奇病を患った娘の手術のため、政治的圧力までかけてホルスト=フォルツ教授を呼び寄せたため、何事も無く江梨子が渡航しても彼女はやはり助からなかった原因を作った。
志田原ミエ
☆江梨子の復讐劇に煙幕として利用された少女。人懐こく無遠慮に慣れ慣れしく接するため、相手によっては礼儀知らずとしか映らない厚かましさが利用された原因だった。
江梨子のターゲット大田黒重蔵
大田黒あや子
大田黒純男
峡山令子
☆総合病院の院長小泉エリカ
富山建吾
☆エリカのマネージャー。日下五郎
☆エリカのボディガード
赤いマントの女性は、表題作である第1話でフランケンシュタインに「サイラス」と命名したグルンワルド家の当主ミア・ファンション。そして、その背後に主人公のサイラスがいる。
サイラス=フランケンシュタイン
表題作(第1話) わが友フランケンシュタイン
ミア・ファンション=グルンワルド
☆サイラスと命名したグルンワルド家の当主。
サイラス
☆ミアに“外見ではなく心の優しさが、その人を光り輝かせる”と説いた牧師。
第2話 谷間に鳴る鐘
イルゼ
マフェルト=メンツェル
ハインリヒ=シュワルト
第3話 怒りの十字架
ヒルダ
ヘル=クルスハルト
最終話(第4話) 炎の地平線
クリスチーネ
グスタフ
ブレイク
イボンヌ
ビクトル=フォン=フランケンシュタイン男爵
☆サイラスとイボンヌを造り出した老人。
ラドレック
アルトッシュ