イリアーデの言霊

  ★心に浮かぶ想いのピースのひとかけら★

あの頃は若かった

2014年06月26日 19時30分22秒 | ドラマ

タイトルに“血を吸う”が含まれた作品を「血を吸う」シリーズとされているが、第1作とされる『幽霊屋敷の恐怖 血を吸う人形(1970年)』は、断じてこのシリーズには含まれない。人外の犯人として暗闇に犠牲者を求めてさ迷う小林夕岐子演ずる野々宮夕子はゾンビであり、他の2作とは異なり吸血鬼ではない。正しい「血を吸う」シリーズの作品は『呪いの館 血を吸う眼(1971年)』『血を吸う薔薇(1974年)』だ。本シリーズとは関係ないのに第1作とされる『血を吸う人形』には岸田森は出演していない。

『血を吸う人形』は、野々村家に出入りする医師の山口淳之介が野々村志津を強姦して生を受けた夕子は事故で絶命寸前、実父により催眠暗示をかけられ生きながらえるも誰彼構わずナイフで首を切り裂く殺人人形と化し恋人の佐川和彦をも殺してしまい、真相を探る妹の圭子と恋人の高木浩が真相を暴いた際、夕子に自身はお前の父親だと言おうとした山口の首を夕子は切り裂いて殺してしまう。術者の死により暗示は消滅し夕子はただの死体に戻り、母親の志津はすすり泣くのだった。志津と山口に不審を抱いて屋敷に泊まった圭子が夜ごとに聞いた謎のすすり泣きの正体は娘の悲劇を嘆き悲しむ志津だった。

佐川圭子 松尾嘉代
高木浩 中尾彬

野々宮夕子 小林夕岐子
佐川和彦 中村敦夫

野々宮志津 南風洋子
山口淳之介 宇佐美淳也


 松尾嘉代、中尾彬、中村敦夫。私の知る彼らの遙か昔、若造だった頃の出演作品だ。いつ観たかは覚えていないのだが、この作品を観た時は彼らを知らなかった。