・アピオスApios あぴおす
マメ科、北アメリカ原産、つる性の多年草。語源のアピオスは形が良く似ている西洋梨の古代ギリシャ語のアピオンに由来。インデアンが主食としていたといわれアメリカより、りんごに混入し明治時代中期に入ってきたとしている。
「ほどいも」とも呼ばれ東北地方、特に青森県五戸町、千葉県で自家栽培している。7月頃紫の花を咲かせ11月初旬に表皮が茶色で中はじゃが芋と同じようで白く数珠つなぎになったむかごのような、地下茎の芋で長径3~5cm程のものを収穫する。
茹でておやつ代りに少し甘味がありもちもちとして枝豆、栗、じゃが芋、さつま芋にも似た食感で淡白でもある。
青森県立保健大学HPより可食部100g当たりでエネルギー165.3Kcal、水分54.2%、蛋白質7.0g、脂質0.5%、炭水化物30.0g、食物繊維6.4g、灰分1.9g、カリウム760mg、カルシウム68mg、タンパク質、鉄分、食物繊維を多く含み芋類にないビタミンEを含む。
皮をむかずに焼き物、蒸し物、汁物、揚げ物など応用できる。花はお茶として飲まれ甘味がありポリフェノールを含み血行をよくする。
&マメ科Fabaceae まめか
植物界 Plantae、被子植物Angiosperms、真正双子葉類 Eudicots 、コア真正双子葉類Core eudicots、バラ類Rosids 、マメ類Fabids、マメ目Fabales(マメ科・ヒメハギ科Polygalaceae・シャボンノキ科Quillafaceae)、 マメ科Fabaceae、世界で650~745属12000~20500種ともいうキク科、イネ科に次いで大きな科としている。
マメ科の植物は、草本、木本もあり、葉が羽状複葉、蔓性のものが多く、また就眠運動(夜になると葉柄や小葉の根元(葉枕)で折れ曲がり葉が閉じること)をするものもある。花は左右対称になる傾向がある。
一部は根に根粒もしくは茎に茎粒を有し、根粒菌という細菌と共生する。根粒菌は植物からリンゴ酸などの効率のいい栄養分をもらい代わりに、大気中の窒素を植物にとって使いやすい肥料・養分の硝酸塩に転換(窒素固定)する。
特に根粒ではその能力が高くそのような植物はやせ地でもよく育つものが多い。荒れ地でよく育ち帰化植物にはマメ科のものが、種子が可食のものを多く含み、広義の穀物として主食並に利用するものも数多い。
マメ科の中にもエニシダやクララ、トウアズキ、ニセアカシアといった有毒種があり、豆類にはサポニン(溶血作用がある)を含むものが多く生食はしない。
食用としているものに、落花生、豆もやし、ナタ豆、フジ豆、ソラマメ、シカク豆、ササゲ(小豆・緑豆)、大豆(枝豆)、インゲン豆、アピオス、エンドウ、ヒヨコマメ、レンズマメ、クズ、ライマ豆(生で青酸配糖体を含む)などがある。
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