・たらの芽 Fatsia sprouts たらのめ
ウコギ科、アジア南東部原産、日本全国各地、日当たりのよい山野に春先群生し大きくなると4mほどになる落葉低木で、幹、枝、葉に鋭い棘を持つ。最近は、棘の少ない改良品種のハウス栽培が盛んにおこなわれる。
タラの木は、軟らかくマッチの軸などに使われていた。葉が開く前のうぶげをもった新芽が7cmになったぐらいのところを採り3~5月に採集し旬とする。成長のために新芽は、1、2番芽までとしあとは残しておくのがよい。花は、多数小さく白色で8月に咲かせ早いうちに採取し衣をつけ揚げ物にする。その後小さな黒紅色の実をつける。
たらうど、たらっぽとも呼ばれ春の山菜を代表する貴重な食材とし利用している。うどに似た独特の苦味と風味があり、節の袴を取り天ぷらに、刻んで湯がき味噌汁の実、和え物、お浸しがよい。ブロッコリーの新芽(スルフォラファン)、発芽米(ギャバ)に見られるように新芽(スプラウト)のパワーを秘める。
多量に食用とするものでないがたん白質4.2g/100g中に含む。成分としてサポニンを含み樹皮、根皮を刻んで乾燥させ胃腸病、神経痛、消炎、糖尿病、利尿、高血圧によいと民間薬に使われる。
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