・食器Tablewareしょっき
ファミリーレストラン・給食施設などでは、近年は軽い食器、調理器具が見られています。以前に、おじやを注文したときの入れ物が、持ってみると軽いのです。鉄製と思いつつ持ち上げると拍子抜けした思いをさせられました。
そこで、軽い調理器具・食器について、調べてみることにしました。
検索でシリコン・シリコーンSilicon・Silicone食器は軽く耐熱性で安全・滑りにくいといわれています。ものによって基本的には250℃程度の高温にも長時間耐えることができ、「有害物質は発生しない」といわれています。シリコーンのように比較的耐熱性が高い樹脂でも、誤使用により、発火、破損に至ることがあることを承知しておくことが大切です。電子レンジや電気オーブン専用の調理器具であり、直火やオーブントースター、グリル機能等には使用できません。食品衛生法では「ゴム」に分類です。
シリコーン樹脂(ポリジメチルシロキサン)は食品添加物としての指定で、揚げ油や豆腐及びジャム製造時 における消泡剤などにも使用しています。食品や飲料に添加する場合の量は、 食品1kgに対し、シリコーン樹脂として0.050g以下でなければなりません。食品以外にも化粧品・医薬品・日用品に使われます。
シリコーンゴムには、原材料であるシリコーンオリゴマー(比較的低分子の樹脂)が残存することがあります。環状のシリコーンオリゴマーのひとつ(D4)は人に対する生殖毒性が疑われる物質に分類しています。油脂分の多い食品に、移行の報告があります。牛乳や乳幼児用調製乳をシリコーン製のベーキングシートに40℃で 6時間の直接接触の試験では、シリコーン原料の溶出は検出が見られなかったとの報告があります。人の健康には影響しないと考えられます。欧州委員会(EC)の消費者安全科学委員会(SCCS)は化粧品のリスク評価で、経口での急性毒性は低く、遺伝毒性(変異原性)は陰性の報告です。
シリコンは、ケイ素と主に酸素が結合した構造をもつ材料の総称です。 シリコーン(樹脂)はシリコンとは異なるもので、主原料は天然由来のケイ石(SiO2)、水、メタノールから成り、最も多く生産されている製品の、約6割は、ケイ石と水由来であり、混合している割合、原料により-40℃~150℃前後で食品容器や調理器具に用いられています。
シリコンは重合度として、結合させる元素の種類によってオイルから樹脂まで様々に変化させることができています。一般家庭から工業界まで様々な形態で使われているようです。
さらにシリコンはガラス(ケイシャ珪砂・ソーダ灰・石灰石)と同じようにケイ素と酸素からなる構造で、透明度はガラスと同じレベルにすることも可能です。このことからシリコーンで出来た、割れなくて透明な食器としての特色ある利用です。それは、シリコーンの特徴としての、熱が伝わりにくいという熱伝導性が低い点です。保温性が高いことでもあります。
電子レンジで加熱また、氷水を入れ容器の内と外の温度差で容器と内容物の温度が伝わりにくいといえます。
さらにはシリコーンは滑りにくいので、安全性は少し傾いた場所でも使うことができ、乳幼児の食器など様々な用途に用いることができるとしています。
調理器具に用いられているシリコーン
36gou_4.pdf (fsc.go.jp)
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