・小豆Adzuki bean あずき
マメ科、アジア原産で日本では北海道を主産地とする。低温、多湿に弱く、多くは、5月に種まきし黄色の蝶のような花を咲かせ高さ50cm~80cmに成長する。
9月下旬に収穫するが成育期間が短いので種をまく時期により夏から収穫が始まり旬を9月~11月まで収穫しよく乾燥させた12月末ぐらいのが煮えむらができなく旬とする。
天候による影響を受けやすい事からしばしば「赤いダイヤ」とも呼ばれている。
小豆は、大豆に対する名称とか、アズキのアは、赤でありヅキ溶ける意味で他のマメより煮えやすい、またアズは、崖崩れ、崩れやすいということからの語源といわれる。
弥生時代からの遺跡から見つかっており古くから日本に伝わっていたと思われる。赤い色が呪術(じゅじゅつ)的に魔除けとし季節の変わり目に、そして祝いの席で出されることが多く、正月の汁粉、アズキ粥、桜餅、柏餅、ぼた餅、おはぎなど作られた。
水洗い後水に漬けることなく渋抜きの茹でこぼしをし煮てよいが砂糖は、柔らかくなってから加えるようにしないと硬くなるので注意する。
和菓子のあんとして利用されることが多く、その他に赤飯、あずき粥、ぜんざい、しるこ、甘納豆に使う。善哉(ぜんざい)は、室町時代一休が祝いの席で「食べて良きかな善哉」とほめたことからとか、おしるこは、江戸時代におやつとして広まったと伝えられる。
緑豆は、春雨、もやしにしている。主成分は、でん粉で炭水化物60%内外を占める。
サポニンが繊維質とともに腸を刺激して便通を整える。種皮に多い色素は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンで眼精疲労、肝機能改善、タンニンが抗酸化作用を示す。
茹でアズキ100g中にたんぱく質8.9g、ビタミンB1:0.15mg、ビタミンB2:0.06mg、鉄1.7mg含み疲労回復によい。
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