・京菜Pot herb mustard きょうな
アブラナ科、日本原産といわれ、京都での栽培が盛んで古くは900年代平安時代の記録とし残る。耐寒性で霜の降りた後のほうが柔らかく、香りは少ないが少しの辛味があり冬季の野菜の少ない時期に収穫できることからよく栽培する。
ひとつの株より多くの茎、葉が細く生(は)え千本菜、千筋菜(せんすじな)とも呼ばれる。大きいものは、高さ20cmほどで細長く茎となる下半分が白く、上部が葉っぱでぎざぎさの切れこみが多く直径20cmもの株を作る。壬生菜(みぶな)の切れ込みのない品種もあり同じ仲間としている。
9~10月に種を蒔(ま)いて3ヶ月ほどで収穫でき京都では水田に栽培していたこともあり水菜、関東周辺では京菜といわれる。花の咲く4月頃になると薹(とう:花軸)立ちして硬くなって食用には向かない。
最近では関東周辺での栽培も多く2~3月に多く出荷し旬とする。あくが少なく炒め煮、味噌汁の実、鍋物にするほか塩漬け、昆布漬け、糠漬けの漬物によく使われる。油揚げとの相性がよく煮浸しの料理はよく行われる。浅漬けに軽く湯どおしし塩でよく揉んで一夜漬けとしてその歯ごたえを楽しむ。鍋物には緑の野菜とし牡蠣とともに食味をそそる。煮過ぎないようにしてシャキっとした歯ざわりが良い。
冬場の野菜の少ない時期にビタミン(A220μg[カロテン1300μg]、B1:0.08mg、B2:0.15mg、C55mg)、ミネラル(カルシウム210mg、鉄2.1mg)、食物繊維3.0g/100g
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