・毒人参Poison hemlock どくにんじん
セリ科で、ヨーロッパ原産。2年草で全体に光沢があり、紫紅色の斑点が植物全体にみられ不快臭がある。茎は1~2m以上にもなり7月~9月にかけて白色の小花を多数傘状に咲かせる。花後、長さ2.5mmほどの楕円形の果実を結ぶが毒成分が多い。
シャク(セリ科)、パセリと間違って誤食されることがある。全草に猛毒性のアルカロイドのコニインConiine、γ-コニセイン(γ-coniceine)を含む。
中枢神経の麻痺を起こし運動神経末梢を麻痺させ、次第によだれ、呼吸困難から死に至る。古代ギリシャで鎮静剤、痙攣止めに微量用いている。歴史的に有名なソクラテスの獄中毒殺では、このドクニンジンが使われたといわれる。
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