・豌豆Pea,garden pea えんどう
マメ科、地中海沿岸を原産地とする。日本へは奈良時代に遣唐使によってもたらされている。耐寒性のある一年草、現在の子実(種子、果実)栽培種は、明治時代にヨーロッパから導入し北海道で蔓なしの矮性(わいせい)エンドウを多く生産するが近年より輸入物が増加している。
未熟のサヤエンドウ(グリーンピース)のほうの需要が多い。春先に多い豆苗(とうみょう)は、中国野菜ともいわれるが、えんどうの20cm程度にのびた新芽の柔らかい葉と茎を食用としたもの。豌豆の豌は、曲がるの意味があり、蔓が曲がりくねる姿、曲がった眉は美しいから若ザヤは美しくこの字を当てたという説がある。
連作を嫌い東北、北海道では4月に種をまき、花は、晩春から初夏にかけて、上方の葉腋(葉と茎の付け根)から長い花柄を出し、一個から数個の蝶形の五弁花をつけ、色は白色、紅色、紫色などで、その後球形の種子を5~6個を持つ莢をつける。晩秋に収穫される新豆の種子には、緑色、淡黄褐色、褐色のものがあり、完熟するとしわが寄ってくる。
また黄緑色で表面が滑らかなものとがあり、乾燥品に赤えんどう豆(用途:みつ豆、塩豆、炒り豆)と、青えんどう豆:うぐいす豆(用途:煮豆、あん、フライビィーンズ)とがある。乾燥で水分13.4%、タンパク質21.7%、脂質2.3%、炭水化物60.4%を含む。 レシチンLecithinを含み脳の活性化、抗酸化、乳化作用があり脂肪の代謝に関係している。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。