・山牛蒡Pokeweed やまごぼう
ヤマゴボウ科、北米、中国原産。市販の醤油漬けのやまごぼうは正式名称を牛蒡薊(ごぼうあざみ:キク科)という。山牛蒡(洋種山牛蒡)は、明治の初期に渡来した帰化植物で日本の各地の山野に自生、ヨウシュヤマゴボウ、アメリカヤマゴボウとも呼ばれる。耐寒性、多年草で高さ1~2mに達し茎が赤みを帯びて羽毛をもち、葉は、先細りの卵状、楕円形で長径10~20cmと大きい。6~8月に掛け5mmほどの小さな白い花を穂状に咲かせる。その後紫色の丸い5~10mmでブドウの房状に似た実をつけそれから染料が作られアメリカでは、ink beryとも呼ばれる。
若葉を茹でで良く水に晒し毒抜きして、お浸し、和え物とする。根は、太く普通の野菜のごぼうほどで名前の由来ともなる。多量の硝酸カリ、サポニン(フィトラッカトキシンPhytolaccatoxin)、アルカロイドを含み有毒でありそのままでは腹痛、吐き気、おう吐、下痢などの症状を呈し、重篤(じゅうとく)になると虚脱、昏睡状態から死に至ることがある。薬効についても知られ根を2~3日、灰汁に浸し灰汁(あく)抜き、毒抜きとして食用にまた漢方で商陸(しょうりく)と称し利尿剤とし利用している。
ご愛読戴きましてありがとうございます。よりよい情報をお届けしてまいります。