・伊吹麝香草Common thyme/Garden thyme/French thyme いぶきじゃこうそう
シソ科、南ヨーロッパ原産の常緑低木で北海道、本州に多く見られるが伊吹山(滋賀県)で最初に発見されたため、この名が付けられている。低山から高山まで、広い範囲に日当たりのよい山の岩場によく分岐し生えて香りがよく別名イワジャコウソウ、日本のタイムともいわれる。
地面をはうように育つ樹高10cm、葉は対生し長さ2cm以下幅0.2~1cmのふちがノコギリ状楕円形、花期は、5~8月で花はピンク色で全体に芳香がする。麝香に似た香りが強く香料植物として広く世界中で栽培している。
イブキジャコウソウは、薬草とし漢方では百里香(ひゃくりこう)と呼び、発汗、利尿、強壮作用があり鎮咳、風邪薬に用いる。芳香の精油主成分は、テルペン類のパラ・シメンPara-cymene、チモールThymol、カルバクロールCarvacrol、ピネン、リナロールなどからなる。
煮物の香り付けに、浴用剤、防腐剤として防虫、殺菌、抗菌にも利用する。
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