・単糖類Monosaccharide たんとうるい
一般に水溶性の結晶で甘味を持っており、加水分解を受けない基本となる糖でアルデヒド、ケトンを有している。アルデヒド基(R-CHO)を含む単糖をアルドースAldose 、ケトン基(R-CO-R')を持つ単糖をケトースKetoseと呼ぶ。
誘導体として糖アルコール、リン酸エステルなどが重要となる。1分子中に存在する炭素の数によって、1分子に3原子の炭素を含むものを三炭糖といい天然では、ほとんどが五炭糖と 六炭糖で占められる。さらに、これらのふたつを組みあわせてアルドヘキソース(グルコース、マンノース、ガラクトースなど)は、アルデヒド基を有する炭素数6個の単糖類、ケトヘキソース(フラクトース)は、ケト基を有する炭素数6個の単糖類などと呼ぶこともある。自然界に存在するものの多くは、一分子に含む炭素の数によって決めているが一分子に6原子の炭素を含む六炭糖(ヘキソース)であり、グルコース、マンノース、ガラクトース、フラクトースなど、五炭糖(ペントース)にキシロース、リボース、アラビノースがある。
水溶液中で還元性を示しアルカリ性の溶液中で重金属(比重5以上)塩を還元する銀鏡反応をする。さらにフェーリング反応は、陽性を示し、カルボニル試薬と反応してオキシムOxime、フェニールヒドラゾンPhenylhydrazine、オサゾンOsazone(黄色の結晶)を生じ、これらの反応は、糖類の定性、同定に利用している。
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