・茴香Fennel ういきょう
セリ科、地中海原産でヨーロッパを主産地としている。フェンネルともいい高さ1、2mになる多年草で5~8月に黄色い小さな花が傘を開いたようにたくさんつける。
秋に籾殻のような種子をつけるが葉茎ともセリ科特有の甘い香りを持ち実をウイキョウという。中国名の茴香は回香であり、傷みかけた魚などにこの茴香を使うと食べられるようになるということから茴香の名前の由来としている。ギリシャ本草のヨーロッパ最古の薬物書ではマラトンMarathonと呼ばれ紀元前490年、1人の兵士が戦報を伝えるために走ったマラトンからアテネまでの間にこのウイキョウが群生していたことからマラソンと呼ばれる。
種子(フェンネルシード)、葉茎をそのままか乾燥させ粉状に香辛料にしてシチュー、ピクルス、サラダ、肉、魚料理に用いる。
種子より3~6%精油(主成分アネトールAnethole)しリキュールLiqueur(植物の香りをつけた酒)、菓子の香り付け、健胃、鎮静、免疫力強化に利用、強壮、去痰によいとして漢方薬にもある。他に精油成分としてフェンコンFenchone、α-ピネンAlpha-pinene 、カンフェンCamphene、アニスアルデヒドAnisaldehydeなどを含む。
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