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1980年以前の中学に家庭科、未必修の男性諸氏に医療従事者を含め必要かも。

[ゲルソン療法] 食生活について語ろう

2020年09月11日 | 美容ダイエット

・ ゲルソン療法Gerson Diet therapy げるそんりょうほう 

  病気の半分は消化器病、がんの半分は食事からといわれることがあります。人には自然治癒力が備わっており、それを引き出すのが名医ともいいます。
ガンは栄養障害から来る代謝障害であるというゲルソン博士のゲルソンの食事療法がありました。

 ゲルソン・マックスGerson,Max(1881~1959)というドイツの医学博士が開発しています。癌食事療法の創始者です。医学生時代に重い偏頭痛に悩まされていました。

それを見かねた下宿の女性が果物・野菜ジュースを作ってくれ、それだけで三日間過ごすように言われ、それを守り、すると、悩みの偏頭痛が治ったといいます。
この経験から、彼は、動物性の脂肪やたんぱく質など、不消化のものが頭痛などの症状を起こすと考えるようになりました。
やがて、結核の専門医になって動物性の脂肪やたんぱく質や塩分を厳密に制限し、大量多種類の新鮮な生の果物や野菜を摂るように指導したところ、結核の改善がみられる事が分かりました。そこで後に今度は癌患者への指導も始めています。

多くの末期癌患者に対して改善する例が次々と出てきたというのです。こうして、癌の食事療法として確立されたのがゲルソン療法です。

ゲルソン療法の根本理念は、癌を全身の栄養障害、代謝障害がもたらす病気と定義づけ、食事療法によって、人間に本来備わっている免疫力を高めて治療・治癒しようとするものです。

彼は1938年にはナチスのユダヤ人迫害を逃れてニューヨークに移住し、その後米国の医師免許を取得しています。

臨床医として高く評価される一方、自らのがん治療法である「がん食事療法」を完成させていくのです。しかし、一方ではゲルソン博士の食事療法は、常に現代西欧医学からの激しい攻撃に曝(さら)されていました。

シュバイッツア博士は生涯の友人であり、1959年のゲルソン博士の死に際し、「私はゲルソンの中に医学史上で最も傑出した一人の天才をみる」と語っています。
この食事療法の実施には厳格なルールがあり、用法を誤ると危険であるとゲルソン療法の著書でも言われています。

大きな特徴として基本的には、食餌療法とコーヒー浣腸です。この食事法は肝臓・血液浄化で、にんじん・野菜ジュースの多量摂取とコーヒーをセットにして、効率的なジュースで良い栄養素を沢山入れて、悪いものを、コーヒーで排出ということです。

癌(がん)とは、目に見える症状の腫瘍の現象ではなく病気に対する抵抗力・免疫力・治癒能力の喪失から体全体の代謝がダメージを受けている代謝疾患であると共にがん細胞や腫瘍を生み出すような体全体の栄養代謝の乱れであり代謝を正せばがんは治るとゲルソンは語っています。
ゲルソン療法の6つの基本
1) 極力無塩食とし 塩分(Nacl)を含有するものを避ける。
 ※特に初めの数ケ月~2年間はこれを徹底する。
2)油脂類と動物性蛋白質の制限 
 ①食事療法開始初期には、極力制限する。
 ②蛋白質はできるだけオーガニックの玄米・全粒粉の雑穀類、野菜、果物の植物性蛋白質から摂取する。動物性蛋白質は新鮮な子牛のレバーのみは可。  

 ③数ヵ月経った状態により、白身の魚、小魚(しらす、ちりめん)、鰹ぶしなどを加える。 
3)大量かつ多種類の野菜ジュース 
 ①人参、国産レモン、りんご、季節の青菜などの野菜ジュースを1回 226g(8オンス)、1日4回~13回飲む。 
 ②ジャガイモと季節の野菜を、野菜が持つ水分だけで長時間低温加熱したヒポクラテススープ(材料: トマト3~4個,玉ねぎ2個, 長ネギ2本,ジャガイモ3個,セロリ(中)1本,パセリ(中)1本,にんにく2~3片 水カップ1)を1日2回摂取。   
 ③野菜はできる限り新鮮なものを生のままを取り酵素たっぷり食とする。 
4)コーヒー浣腸を体力や食事量に合わせ、1日数回行い肝機能の回復と免疫力の向上を図る。 
5)アルコール、たばこ、精製された砂糖、人工的食品添加物(着色、保存剤)などの禁止。    
6)オーガニックな芋類、未精白の麦類(オートミール)、玄米、胚芽米、全粒粉などの炭水化物、豆類、新鮮な野菜や果物、乾燥プルーンなど中心とした食事とする。 
  
これは自然な療法として家族全員で始めれば、アトピーから生活習慣病一般からがんまで有効と言います。
現代食事療法の基礎です。
① インスリンを分泌する膵臓:脂肪の少ない天然の白身魚を適量。
② 体内産生物の解毒と分解の役割を持つ肝臓:充分なビタミンA(カロテン)・E・Cの積極的摂取で細胞の傷を修復・再生 新鮮なレバー、たっぷりの人参ジュース他緑黄色野菜、淡色野菜・果物 などのビタミンC。
③ 血液中の不用代謝物をろ過する腎臓:食塩の制限とカリウムの積極的摂取で体液バランスの正常化。腎機能を良くする蛋白質量は適正体重1kgあたり0.75gで、これはゲルソン療法で唯一数値が示されているものです。
身長150cmの適正体重50kg(BMI=22)における生命を維持するために必要な蛋白質量は37.5gエネルギー量1200kcal
※基礎代謝量;体温/脈拍/心臓の拍動(0.83kcal)×60秒×24時間=1195kcal
④全身の各細胞の基礎代謝量(呼吸・脈拍・体温の保持)を維持・調整し体の代謝を支配する甲状腺:基準量のヨード(海藻)摂取により体全体の機能低下を防止。

 お互い密接な関係をもって生命を営み維持しているこれらの臓器を修復し機能を快復させ代謝を良くすることで日々生まれ変わる細胞の活性化をはかり人間が持つ本来の自然治癒能力を取り戻すのがゲルソン食事療法です。

適度なブドウ糖補給で代謝機能を高め、クエン酸回路賦活のため、ビタミンB群を摂る。
塩分制限、カリウム補給、そのための野菜・果物摂取でビタミンC, E, βカロチン、葉酸の摂取。
1日1回魚料理でEPA,DHA、亜麻仁油などオメガ3系不飽和脂肪酸が重要、アルツハイマーで30~40%減少ともいわれる。


  癌の食事療法として一般的なゲルソン療法では、肝臓・血液浄化であり、良い栄養素を沢山入れて悪いものを、コーヒーで排出というわかりやすいものなので人参をベースとしたジュースの多飲、玄米食中心、肉食を控えることを推奨しています。
コーヒーにはカフェインを含み多飲で、コレステロール、ホモシステインHomocysteine(認知症、動脈硬化症の原因物質とされ、悪玉アミノ酸ともいう)値の上昇が見られまます。ビタミンB群の積極的摂取に努めましょう。
癌以外にも高血圧症・糖尿病など生活習慣病を併発している場合には、ゲルソン療法も良し悪しがありますので、一概に良しとは言いがたいと思いますので体調を充分に把握した上で実践の判断をするようにしましょう。
手術、放射線、抗ガン剤を主体とする現行の治療法と併用してみるのもいいでしょう。


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