・朴の木Magnolia obovata/Japanese umbrella tree ほおのき
モクレン科、山地に自生する高木。ホウノキは他の植物の生長を抑える強い他感作用(アレロパシーAllelopathy)を示すことが知られ周りに他の植物が生えることは少ない。
花は6月頃に白黄色大型で甘い芳香があり、木材は軽く軟質で彫刻用、朴歯のゲタに、葉が出た後の5月の連休前後に開花する。
芳香のある大きな葉は、殺菌作用があり、自家製の味噌にネギなどの薬味、きのこ、山菜を混ぜたものを朴の葉に載せて焼いた朴葉(ホオバ)味噌を作る。食物を包む葉の木の意味の「包ノ木」とも、大葉カシワがホオガシワノキとなり、カシワが略されて、ホオノキとなったとも言う。
樹皮を夏の土用頃採取し、乾燥したものを厚朴(こうぼく)といい、精油(マキロールMachilol、マグノロールMagnololなど)、タンニン、マグノクラリンMagnocurarine(アルカロイド)などを含む。漢方で配剤し健胃、整腸、利尿、鎮痛、痙攣を鎮(しず)めるのに用いる。
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