・クミンCumin くみん
セリ科、地中海沿岸原産で温暖湿潤な気候と水はけの良い肥沃な土壌を好む。
種子(実)は、5mmの細長く褐色で形はキャラウエイ、フェンネル(ういきょう)に似るが香りは、まったく異なりカレーの香り成分として知られる。高さは20-40cm程度になる一年草で、全体に毛はなく、葉柄は長さ1cm程度と短く、針形の鞘(さや)がある。葉は細長い針型で、2回羽状に全裂する。花は4月ごろに傘形、径2-3cmでピンクまたは白色。
和名を馬芹(うまぜり)といい刺激的芳香で少しの苦味、辛味があり種子(実)が5月には結実し蓄肉のスパイス、香辛料として使われ、炒めることによりより香りを引き出す。スープ、シチュー、パン、ケーキ、ピクルス、ソーセージ、チーズなどにも用い東南アジアでのエスニック料理によく用いられている。
ヨーロッパでは、古くから薬用植物として使われ消化促進、むくみ改善、腎機能、肝機能を高め、解毒に利用していた。香りの主成分は精油中30-40%のクミンアルデヒドCuminaldehydeで他に、血行促進するピネンPinene、 テルピネオールTerpineol(胆汁の分泌を促進)をふくむ。
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