観劇三昧:劇団西一風『ピントフ™』(全国学生演劇祭) 無料
2017/4/7
コンベアで流れてくる直方体の物体に、霧吹きのような「ピントフ」を吹きかける工場で、工員達が仕事の話や世間話をする話。
ピントフが霧吹状の道具を含めたものなのか、中に入っている液体のことなのか、よくわからない。
ピントフする、ワントフするなどの派生表現がある。
こういう不条理なギャグを成立させるために、そのほかの要素は極力リアルに作られている。
工員が淡々と日常をこなしている様子で「実在しないがごく平均的な工場」の雰囲気をよく再現している。
さりげなく一定感覚でガシャコンガシャコンと機械音が鳴っているのも、重要な一手間。
その機械音なのか録音の関係なのかわからないけど、重要そうなセリフを聞きもらしてしまうことが多く、集中がなかなか続かない。
リアルな日常を作ると、シーンが退屈になってしまうジレンマ。
最初のインパクトが強いぶん、損をしてしまっている印象。
================メモ===============
公演時期:2017/02/26
脚本/演出:福井裕孝
配役:
工場長:奥村半太
ツツミ:田岡真路
ナンバラ:立脇魁人
ノギ:山本拓耶
カン:Lucia Seong
マスモト:Onew Seong
タルタニ:楢兎深笑(劇団立命芸術劇場)
・「TM」は「Trademark」の略語
単に商標を意味する記号。法的な効果はない。
第2回全国学生演劇祭 Aブロック上演作品
名古屋学生演劇祭 推薦:南山大学演劇部「HI-SECO」企画(南山大学)