2017/8/14
羽海野チカ先生のヒット作『ハチミツとクローバー』『三月のライオン』関連の展覧会。
「ハチミツ~」のほうは、だいぶん忘れちゃってたけど、思春期の自意識に「青春スーツ」と名づけて作話上で機能させていくところが大好き。
後日談みたいな話が一話まるまる展示されていて、懐かしいし面白かった。
「三月~」のほうは、主要人物の掘り下げ方がものすごいので、何度読んでもおもしろい。
展示の最大の見所は、羽海野先生のアイディアノート。
「甘やかしうどん」まわりのシーンを、ゼロから原稿になるまでの過程を展示している。
最初は紙を八分割して、ネーム以前の話の流れを書く。
それを何度か繰り返していって、段々ネームに近づけていく。なめらかにしていくイメージなんだとか。
すぐに何かに活かせるような単純なものじゃないけど、職人的なかっこよさを感じてうっとりする。
興奮しすぎて大丸の閉店時間になってしまい、後半は駆け足で見てしまった。残念。
※札幌は8/15まで→羽海野チカの世界展〜ハチミツとライオンと〜
※羽海野先生自身はとてもネガティブ。漫画家としてこんなに恵まれたキャリアの人ってあんまりいないと思うけど。→「吉田豪 羽海野チカを語る」TBSラジオ「たまむずび」(miyearnZZ Labo)