遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

視点をずらす思考術

2010-09-02 01:20:16 | 読書感想文
視点をずらす思考術 (講談社現代新書 1930)
森 達也
講談社

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2010/9/1

「視点をずらす思考術」というタイトルもなんか自己啓発っぽい感じ。
中身は幸か不幸かそういう本ではない。
森達也があちこちで書いた文章をまとめたもの。
そりゃ「森達也著作集」じゃ地味すぎるのはわかるけど。
本全体に共通したテーマはないが、死刑にメディア論に戦争に天皇と、森達也の世界を少しずつつまみ食いしている感じ。
文章自体がおもしろいので、一気に読むことができる。
立ち止まってじっくり考える感じじゃないけど、何かひっかかれば別の著書を読むといい。
この人がすごいと思うのは、王様は裸だと言い続けることのできる鈍感さ。
空気を気にしている割に読むのが下手な自分としては、生き方のサンプルケースとして参考にさせてもらいたい。
でも、当然森達也はバカではない。子供でもない。
文章は単語ひとつひとつへのこだわりが鋭い。そこは共通していない。残念。学びたい。

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