遠藤雷太のうろうろブログ

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井上雄彦監督『THE FIRST SLAM DUNK』

2022-12-07 11:47:25 | 映画を見てきた

映画『THE FIRST SLAM DUNK』予告【2022.12.3 公開】

2022/12/6

・全国大会に進出した湘北高校バスケ部が高校バスケ界最強の山王工業高校と戦う話。

・ジャンプ本誌連載時、自分は中学~高校生あたり。ほぼ直撃世代だし、部活でもバスケやってた。

・多分に漏れず思い入れの強い作品なので、今さら何をやるんだろうと、期待値を上げないようにして臨む。

・当時のアニメへの思い入れは無し。

・山王戦が始まって終わるまで。途中で回想を挟む。これ以上ないシンプルな構成。

・出し惜しみなく、本作で一番面白い試合を軸にしている。スポーツマンガ全体で見ても一番かもしれない。

・原作スラムダンクの強みは絵の躍動感。下手なアニメよりも動いているように見える。

・映画版も実際の観客席やテレビ中継では見られないコート上からの視点で、現実にかなり近い動きで見せる。大迫力。

・見た目や動きに若干のCG感はあるものの、もともとトップクラスのアスリートって人工物みたいな動きをするので、そこまでの違和感はない。

・アニメ絵はマンガに比べて単純化されてしまうものだけど、そういう部分でも再現度は高いほうだと思う。

・原作にあったギャグ要素やデフォルメ絵のようなお遊び要素は最低限。というか、ほぼなし。

・結果、「ヤマオーは俺が倒す」というちょっとギャグ要素が入ったシーンで、会場がドン引きしている様子がより生々しくなっている。たしかにこの上に魚住のかつら剥きを入れるのは無理。

・動きの重さ表現が好き。着地のところ。だいぶん誇張されているけど、実在しないからこそ、質量を感じさせる表現に惹かれる。

・呪術廻戦の時の重さ表現も好きだったので個人的な好みなのかも。

・回想は宮城リョータの過去がメイン。たしかに重要人物のわりに、原作では他のメンバーほど掘り下げがなかったので、作者的にもやり残した感覚だったんだと思う。

・自分は、上品に言葉を削ってお客さんに伝わらなくなるのは作り手の自己満足だと思うタイプだけど、書きたい部分だけ追加して無駄を削り切った感じはすごい。

・本作の見せ場は動きや表情などの言葉にはできない部分だから記憶にも残りにくい。だからこそ、何度でも見たくなる作品だった。

(札幌シネマフロンティア)


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